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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. Kids Return キッズ・リターン 人生とは激しく空回りしていて若ければ若いほどそのスピードは速く他人から見れば色んな経験をして苦労をしているように見えても本人の主観としては「まだ始まってもいねぇや」というものなのだと思った。主人公達はとんでもない経験をしているにもかかわらず観ている誰もが自分と地続きだと感じるのは多かれ少なかれ誰の中にも空回りしてきた経験があるからなのだろう。偉大なる青春空回り映画である。8点(2004-10-06 10:26:42)(良:1票) 3. 双生児 日本のファンタジーを映像化するとこうなるって感じですね。ズーッと体を硬直させながら観てたので疲れましたが、気持ち悪いんだけど目を背けるほどでもなく難解なんだけど首をひねるほどでもない絶妙な間合いの映画でした。俳優経験のある監督さんが映画を撮ると説得力のある画作りをするなぁと思います。何にしても眉毛の無い人間は美男美女でも怖いということが実感できました。6点(2004-09-29 10:56:37)(良:1票) 4. うなぎ 《ネタバレ》 全体に流れる枯れた雰囲気とキーワードとなる「うなぎ」の得体の知れないグロテスクさが印象的でした。多分、うなぎとは女性全般の象徴であり、まさに夜釣りでヤスで刺して(殺して)得たうなぎが最初の妻であり、その後罠によって(殺さずに)捕まえたうなぎが桂子を象徴していたのだと思います。その桂子を汚れのない理想の女性として描かず、ドロドロとした愛憎の末に逃げ出してきた汚れた女とするところに今村監督のシニカルさが醸し出されていたと思います。5点(2004-08-30 13:13:43)(良:1票) 5. フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 何だろう?人生に行き詰まったり、失恋したりすると見たくなる映画なんです。作品の善し悪しとは別にその時その時の悩みに対応するような場面や台詞があって心にしみる映画ですね。最近、仕事、プライベート共にうまくいかなくてまた見てしまいました。そこで気づいたのは、物語のヒロインのジェニーのように辛い現実と渦巻く欲望に生きる我々はガンプのような存在を欲しているのかもしれませんね。 「また、精一杯あがいて、突っぱって生きてみるよ、そして何年後かに行き詰まったらジェニーのように帰ってくるよ。」8点(2004-08-11 16:00:07)(良:1票) 《改行有》 6. プライベート・ソルジャー<TVM> 忘れ去られた激戦にスポットをあてた力作ですが、戦場はどこも同じで、ノルマンディーだろうがバルジであろうがそこで戦った者達にとっては深い印象と残像を刻みつけているのでしょう。邦題でもわかるように「プライベート・ライアン」系の現代戦記映画ですがなかなか良くできています。戦場でのもうどうしようもない心理状態とか勝っても負けても栄光などない閉塞した状況とか良く描かれてます。何にせよ演出・配役が「プライベート・ライアン」や「バンドオブブラザース」とは対照的でとっても地味です。出ている俳優さんたちもうだつの上がらなさそうな人達ばっかり出てます。まさに忘れ去られた戦場を描くにふさわしい感じです。しかし、そこがリアルでいいんですよ。多分実際はあんな感じで戦っていたんだろうなと思いました。8点(2004-07-14 13:01:46) 7. ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 ちょうど、映画館でビッグフィッシュを観て家に帰ってからDVDでこの作品を観たこともあり似たようなテーマでありながら監督によって表現の仕方がこうも違うものかと思いました。回想シーンを入れるか入れないかが大きな違いであり、入れた方が物語に変化がつき観客も飽きさせないだろうけど、この作品はそんなもの全く無しで延々とおじぃちゃんの語りだけで進行します。一見単調なんだけれども、その顔に刻まれたシワが色々なことを想像させてくれます。実話に基づいているが故に演出も控えめで俳優さん達の演技も自然だし観ている方も、コタツでおじぃちゃんの昔話に耳を傾けてるようなゆったりとしたそれでいて含蓄のある時間を過ごせます。デビット・リンチはリアルな人を撮るのがうまい監督さんだなと思いました。主演のおじぃちゃんの冥福をお祈りします。8点(2004-06-14 10:29:31)
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