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1. ガタカ
《ネタバレ》 遺伝子による優劣。近い将来、ないとは言い切れないと、かなり引きつけられるストーリーでした。人種差別、民族差別よりもひどいですよね。どんな能力・可能性があるかも試されぬまま終える人生。どんな手を使ってでも、夢を叶える、こんな世界を欺いてやるといった気概はイーサン・ホーク演じる主人公からひしひしと伝わってきました。
それに伴う、痛みや哀しみも・・・イーサン・ホークの表情って、雨に濡れた子犬みたいで、切ない役をやらせたらばっちりハマるなといつも思います。今回も然り。ジュード・ロウも、ユマ・サーマンもとても繊細で良かった。遺伝子が劣っていて、人生そのものを諦めざる得ない運命を変えたい男。遺伝子は優れているのにそれを発揮出来ない男。優れた部類に属しながらも、欠陥があるが故に「劣」を理解し、愛する女。 遺伝子差別が大前提なのだけど、いつの世にも通じる概念があるからいいと思いました。観る人がどんな風にも置き換えたり、膨らませたり出来る内容って深くていいです。[DVD(字幕)] 8点(2005-08-17 01:19:36)《改行有》
2. バッファロー'66
《ネタバレ》 怒りっぱなし、自己中な主人公に初めはどん引きしてたんですが、彼の両親が登場してからは、同情しちゃいました。 こんな両親に育てられたんじゃ、仕方がない。 そう思ってからは、一緒に過ごす女の子の目線で彼を見れるようになりました。 女性として、あんな男に気持ちが傾くのは理解出来る。馬鹿でどうしようもないんだけど、放ってはおけないって言えばいいのかな。 漫画的な(コマ割り)シーンが面白かったし、お父さんが歌を披露するシーンや、ボーリング場でのダンスシーンは変わってるけど、作品の中では違和感がなく、主人公の苛立ちや、両親の普通じゃない感覚を上手く中和してる気がします。とても印象的でした。 そして、発砲するシーンも、見事にギャロの策略にハマってしまい、頭の中真っ白になった後、乾いた笑いがこみ上げました・・・ギャロがこだわったであろう、これらのシーンや演出が気に入ったので、私は7点を・・・[DVD(字幕)] 7点(2005-08-14 07:54:15)
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