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ホームページ https://mohno.com/
年齢 60歳

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1.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 登場人物が皆善人でありながら、だれることなく話が進みます。教授も、セラピストも、友人も、それぞれの思いで、主人公の未来を考え、それぞれの間で意見の違いや葛藤が、これでもかというくらい真剣なセリフで語られます。派手な演出がないのに、印象的なシーンが多いのもそのためでしょう。細かい点で気になる描写はありますが、後味もさわやか。本当にすばらしい映画です。[CS・衛星(字幕)] 10点(2008-02-16 03:03:30)(良:1票)

2.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 傑作。面白いと言われていて期待通り面白かった映画。近年まれにみる傑作とまでは言わないが、とくに映画が好きな人にとっては、ネタバレせずに見ることができたら大いに楽しめるだろう。【ネタバレ注意】前半部分、ツッコミどころのある不自然さはきっと伏線なんだろうとは思っていたが(そのとおりだったが)、そういう展開になるとは思わなかった。すばらしい回収。むしろ、そんなところまでという広がりがよかった。ただ、映画好きのための映画という感じはするので、あらゆる人への“オススメ映画”になるのか疑問もある。それにしても、これを300万で制作したというのが驚き。ほんと?“素人まがいの演技”を絶妙に演じる役者たちや、周りのスタッフだけでも20人以上いるはずなのに彼らのギャラはいくらなの?ゾンビの人形や撮影機材は借り物なの?とか余計な心配をしてしまう。37分ノーカットと宣伝されているけれど、さすがに編集でつないでいるだろう。劇中で撮影されている映像が、ちゃんと本編中の撮影映像なのか気になったが、その意味でエンドクレジットに流れる「本当の撮影シーン」も最後にいいサービス。とてもいい。【追記】映画の構成上、仕方がないことだと思うけれど、最初の「ワンカット」パートで、突発的な出来事に対して、適切な効果音が付いているのはヘンだね。(あれが“放送されているそのもの”のはずなので)【追記】あれは、本当にワンカット撮影らしい。それならそれで、ああいう形にしてほしくなかった、という部分はあるけれど、まあ細かいことではある。[映画館(邦画)] 9点(2018-08-22 00:20:52)

3.  ちはやふる 結び 《ネタバレ》 傑作。すばらしい。前作(上の句/下の句)の出来がよかっただけに、期待は裏切られないだろうという予想と、そうはいっても何度もうまくいくとも限らないという不安があったのだが、総じて期待を上回るものだった。【ネタバレ注意】まず、前作の引きを受け継いでいる“かのような”出だしにやられた。“上の句”の序盤で少しだけ感じたキャスティングの違和感はまったくない。広瀬すずは千早だし、野村周平は太一だし、新田真剣佑は新だ。原作は途中までしか知らないが、膨大な原作からエッセンスとなる部分を抜き出し、ときには改変して全体を構成し直しているだろうストーリーは、全編にわたって引き込まれるものだ。短い時間で、それぞれの人物の背景が描写されるのも見事だと思う。ただ、クライマックスのパターンがまたそれか、という感じなのは否めない。一番盛り上がる設定なのだろうし、そうそう代わりになるパターンがないということだとは思うけど、前作にも出てきたのでもう少しヒネリというか、別のシナリオがなかったものかと思う。あと、毎回最後の Perfume だけが浮いていると思う(Perfume が嫌いなわけではない)。しかし、アニメも良作だったし、実写映画もこれほど良作なマンガ原作は稀有だと思うので、そういう意味では幸運な作品なのだろうと思う。[映画館(邦画)] 9点(2018-05-02 18:03:31)

4.  映画 聲の形 《ネタバレ》 9点(=今年一番の作品)と評してよいかわからないし、賛否はありうると思うし、好き嫌いもあるだろう。デートムービーになるとはいいがたい。しかし、私にとっては制作発表からの期待に十分応えてくれた、すばらしい作品。聴覚障害とイジメという難しいテーマを扱いつつも、“かわいそう”という感情とは違う意味で心が揺さぶられる。本作は障害やイジメで悩んでいる人たちの気持ちが分かるというものではないし、それを意図した作品ではないだろう。その意味ではそれらを素材としてだけ使っていることに不満を感じる人もいると思う。もちろん配慮に欠けているわけではない。協力として日本ろうあ連盟の名前もある(これは原作でも同じ)。また、原作の緻密さを思えば将也と硝子の関係に絞り込まれているし、他の人物も改変や省略されている部分はあるから、物足りないとか不満を感じる人がいるのもわかる。しかし、アニメで二時間超という尺、かつ美しく映像化された本作は恵まれた作品だと思う。初見では原作(2巻以降)を読まないでいたが、映画として完結していた。また、原作に比べてエグい描写が弱まっている面もあるが、もし原作通りに1クールのテレビアニメとして制作しようとしたら、地上波では放送できなくなるんじゃないだろうか。劇場での上映に比べて、地上波というのは制約を受けやすいものだ。 【ネタバレ注意】小学生時代に聴覚障害が理由でイジメを受けていた硝子がイジメていた将也と再開し、やがて恋心を抱くまでになる。「イジメてたやつを許すのはともかく好きになるとか設定がおかしい」という批判も見たが、もともと硝子は将也を嫌がってはいなかったわけで、その批判は当たらないと思う。丁寧に書き込まれた街並み、硝子が告白に失敗して足をバタバタさせているシーンなど細部にまで神経の行き届いた表現、難しかったであろう早見沙織さんの演技、すばらしい面を挙げればキリがないほどだ。多くの人に鑑賞してほしいと思う。[映画館(邦画)] 9点(2016-09-21 22:36:20)(良:2票) 《改行有》

5.  涼宮ハルヒの消失 《ネタバレ》 凄い作品。ただし、テレビシリーズとの連携が前提であり、単独作品としての評価ではない。でも、観客の多くはテレビシリーズを見ているのだろうし、映画を制作する側もそれを想定しているのではないだろうか。テレビシリーズを面白いと思う人なら、間違いなく楽しめると思う。【ネタバレ注意】私は原作は未読だが、原作に忠実だそうだから、原作が素晴らしいのだろう。あえて言うなら、やや長めでもう少し早い展開でもよい気はする。が、それもアニメの手間を考えるとサービス精神とも感じられる。もっともエンディング曲は微妙なのはともかく、気になる点はある。教室でハルヒの名を出したとき、谷口以外に東中出身者は全員風邪で休んでいたのだろうか。さらに気になるのが校庭に書いた絵の意味である。あの意味は、少なくともテレビシリーズではハルヒに伝わっていないはずだ。テレビシリーズも含めてよくできたストーリーで、原作に忠実に作られているのも、わずかな改変が後の破綻を招きかねないからだろう。それだけに細かい不自然さが気になるところだ。とはいえハルヒシリーズ全体としては傑作で、この作品に知り合えたことを幸運だと思う。 [DVD(邦画)] 9点(2011-01-23 14:45:39)《改行有》

6.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 評判がよいという噂は聞いていたものの、事前の予備知識まったくなし。いったいどんな映画なのかを全く知らずに見たので、冒頭でジョーカーが出てきても、バットマンが出てきても、しばらくバットマンの映画だと気がつかなかったくらい(『バットマン・ビギンズ』は未見)。それにしても凄い映画。まず俳優陣が凄い。あのマイケル・ケインまで出てきたのは驚いた。ジョーカー役のヒース・レジャーが、また良い。かつてのジャック・ニコルソンを見て、彼を超えられないのではないかと思ったが、あっさりとジョーカーをものにされてしまった感じだ。レイチェル役のマギー・ギレンホールも知的な女性という印象があるし、ゲーリー・オールドマンやモーガン・フリーマンは、改めて語るまでもないだろう。脚本は「バットマン」の骨子を守りつつ、あえて漫画調をやめ普通の都市の話にしたというのも結果論的ではあるがよかったと思う。ジョーカーが無茶をしすぎるので、「放っておけばまた無実の市民が殺されかねないのに生かしておく」ことにやや疑問を感じたものの、遠慮のない映像にもどんどん引き込まれていく感じで、映画館で見てよかったと感じる作品だった。[映画館(字幕)] 9点(2008-09-17 23:50:52)

7.  大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》 初見は15年くらい前(なにしろLDだった)。映画公開時には「ひさびさに日本の映画が面白い」という、邦画にとって自虐的なコピーだったと記憶しているが、たしかに面白いと思った。ほんとうの悪人が一人もいないという設定でのドラマがよくできている。中盤に少しだれる気がしないでもないが、オチがよかった。まあ、若者俳優陣の大根ぶりは気になるが、あれはあれで味があってよい。しかし、すべては北林谷栄の素晴らしい演技。“やさしいおばあちゃん”から“プライド高き当主”への変化からは、本人の気性が透けて見える。 [DVD(邦画)] 9点(2008-09-15 22:24:26)《改行有》

8.  レオン/完全版 《ネタバレ》 素晴らしい映画。初見は数年前。仲間内で集まってワイワイガヤガヤやっているときに、テレビで放送がはじまりかけていたのをなんとなく見ていたら、「ちゃんと見た方がいい」と言われてテレビを消した。そのあと、改めて見て、その意味がわかった。トニーが食わせ者なのかどうかわからないのが少し不満ではある。そういう設定なんだろうけれど。ラストシーンで、レオンとスタンスフィールドが初めて会うという筋書きは秀逸。ベスト・アクターはゲーリー・オールドマンでしょう。[DVD(字幕)] 9点(2008-09-15 22:04:29)

9.  ロケッティア 《ネタバレ》 映画らしい良い映画(なぜ、こんなに評価低いの?)。善人(主役)+別の善人(FBI)+悪人(ギャング)+本当の悪人(役者)という設定を、うまく組み合わせて作られたストーリー。政治的背景がややステレオタイプすぎるきらいはありますが、あくまでフィクション。娯楽映画と思えば、とても楽しめます。映像が安っぽく見える部分は、当時の技術と思って割り引きましょう。[レーザーディスク(字幕)] 9点(2008-05-05 01:02:35)

10.  シコふんじゃった。 《ネタバレ》 やっぱり日本のいい映画はいいな、と思える作品。周防監督らしいのだろうが、この映画のいいところは、笑いがあふれているところ。ハリウッドの“コメディ”映画がいまいち笑いきれないのと対照的(そもそもコメディ映画は、笑えるように翻訳するのが大変らしいけれど)。正子の出場は“やりすぎ”な感じがしないでもないですが、やはり主役の本木雅弘が凄い。すばらしいキャスティング。[DVD(邦画)] 9点(2008-04-01 01:03:47)(良:1票)

11.  ロボコップ(1987) 《ネタバレ》 初見は20年前(たしかレンタルビデオ)で、点数はそのときの印象も加味したものです。今の映画からすれば、特撮のレベルは厳しいところですが、それでもストーリーが秀逸です。ニュースやコマーシャルを挿入してみたり、最後のどんでん返しや決め台詞は実にすばらしい。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-01-23 00:54:58)《改行有》

12.  ソウ2 評価の高い映画の続編で、これほどのものを作るというのは凄い。あらためて1を見直したけれど、1が目新しかったという点を考えれば、映画としては1を超えたのではないだろうか。トリックをあくまで盛り上げ役と位置づけ、それだけに頼らないストーリーができているところがすばらしい。1の効果的な絡め方も、伏線の張り方も申し分ない。そして、何よりジョン役のトビン・ベル。1での登場は、ほんの少しだったのに、この迫力は見事。「ここ数年で1番か」というと、少し悩むので満点にはしないけれど、ホラーが苦手でないならオススメ。[DVD(字幕)] 9点(2006-03-29 04:07:19)(良:1票)

13.  劇場版 メイドインアビス 深き魂の黎明 《ネタバレ》 傑作。テレビアニメの続編にあたるので、テレビ版を見て気に入る作品かどうか判断する必要はあるが、気に入った人なら間違いなくお勧めできる作品。ただし、エグイ描写があり「R15+」にレーティングされていることは注意。 【ネタバレ注意】 決して心地よい作品などではないし、テレビ版を見ていれば序盤から悪い予感しかしないだろう。その予感はそのまま当たる。意外な展開も含め、細かい部分のツッコミどころを勢いでごまかすということもない。ストーリーがよく考えられているのは原作からだろうけれど、劇場アニメだけあって映像も丁寧に作られている。さらなる続編につながるポイントとしても十分である。なお、本編の評価とはしないが、週替わりで上映された本編前の短編「マルルクちゃんの日常」もよかった。とくに4週目は、本編にも影響するような設定が盛り込まれていたのが意外だった。ちゃんと原作者と打ち合わせていたらしい。[映画館(邦画)] 8点(2020-11-24 18:58:38)《改行有》

14.  ジョゼと虎と魚たち(2020/日本) 《ネタバレ》 良作。原作未読、旧実写版未見の状態で鑑賞(東京国際映画祭)。予告編である程度は予想できたけれど、タレント声優であったことは気にならなかった。 【ネタバレ注意】 序盤、ジョゼの傍若無人ぶりとか、そのジョゼを祖母が閉じ込めようとしていたりとか、ちょっとそれはないと思うところもあるのだが、そのあたりは気にならないくらいの展開。まさに王道的なラブストーリーである。突拍子もない出来事が起きるということでもないのだけれど、アニメ映像としても丁寧に作られていて好感が持てる。クライマックスで起きる“偶然”くらいは許容したい。細かいことだが、主人公への思いを受け止めてもらえない脇役のバイト先の女性が、序盤では相手にもしていない感じの、しかし好青年であるもう一人の男性と終盤でうまくまとまっているような描写があるのもよいところである。(改めて確認してみたいと思うが)悪役がいないだけでなく、不幸な結末を迎えた登場人物はいないのではないだろうか。とても“見心地のよい”作品。 なお、旧作実写版で池脇千鶴の濡れ場がある、ということが話題になったことは知っていたが、それらしい箇所はまったくなし。このストーリーのどこで?と思ったら、実写版はアニメとは別物らしい。アニメを見た後、実写版を見ようと思っていたが、正直あまり見たくない気持ちである。[映画館(邦画)] 8点(2020-11-22 09:56:37)《改行有》

15.  劇場版 SHIROBAKO 《ネタバレ》 良作。今年一番の期待作で期待通りの内容だったが、期待を超えてはこなかったという感じ。好きだと言える作品ではあるけれど。 【ネタバレ注意】いくらかネガティブな点を取り上げておくと、そもそもテレビシリーズでハッピーエンドだったのを覆す序盤だというのは、設定上しょうがないとしても、途中に挟まれたミュージカルがちょっと長い。ミュージカルしてる間って、なかなか話が進まないんだよね。え、まだ終わらないの?と思ったくらいの長さだった。もう一つは、クライマックス。“劇場版”アニメの中の“劇場版”アニメなんだから、もっと凝ってほしかった。もちろん作画や動きが重要なアニメではないし、「封切まで3週間」という設定で劇的に改善させるわけにはいかないだろうけど、最初から作画やCGはもっと凝ったないようにしておくとか、もう少し“見せ場らしい見せ場”であってほしかった。なお、冒頭のテレビシリーズ(主に前半)のダイジェストは、あってもあまり意味がないと思う。 このように、細かく気になるところはあるけれど、全体としてはとても楽しめた。テレビシリーズを見てない人にとっては意味が分からないところはあるだろうけれど、相手にしていないと思う(だから冒頭のダイジェストは要らないと思うのだが)。セリフまわしの妙はさすがで、テレビシリーズからの笑いや、現実におけるこの数年のアニメ業界の話題も交え、充実していた内容だった。 一度見ただけでは把握しきれないところもあったので、この後もリピートする予定。[映画館(邦画)] 8点(2020-02-29 23:39:34)《改行有》

16.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 傑作。これでアカデミー賞なのか、という気はするけれど、面白かった。【ネタバレ注意】うん、みんな、なんで谷原章介が出てるのかと思うよね……。それはともかく、今どき、あそこまで成功する人が、(運転手や家政婦はともかく)“名のある美術の先生”を検索もせずに信用してしまうのはどうか、というか“信頼できる人”が家庭教師つながりしかいないとか、夫婦ともども交流範囲が乏しすぎるだろ、という気はしたが、それも細かい話。中盤のアレ以外は、そこまで褒めるような脚本かな、という展開だった気はするけれど、十分に面白かった。でも、まあ、そこまでかな。あと、最後のシーンは「家が買える」ようになるまで待たせる前に普通の暮らしができるようになってるはずだろうから、さすがにとっとと迎えに行けよ、とは思った。[映画館(字幕)] 8点(2020-02-17 02:03:32)

17.  劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ 《ネタバレ》 とてもよい作品。ただ、“すごい”という印象は持てなかった。テレビシリーズがそれだけよくできていた、ということだと思う。【ネタバレ注意】テレビアニメからそうだけど、中学時代のトラウマから抜け出せない人ばっかり、という印象はある。もちろん、そういう心情や性格が交錯していくようすはうまく描写されているし、終盤にいたるまで自然かつ緻密。京都アニメーションらしく画が綺麗でよく動くのもいい。ただ、演奏シーンはやたらCGと手描きを駆使している感じが強く、もっと落ち着いて演奏を聴かせてもよかったように思う。あと、テレビシリーズに比べて曲がイマイチだった気がする。モトムと親との関係がやけにアッサリしていたのと、麗奈&滝先生に至っては何の進展もなかったのが“フィナーレ”としては残念。そもそも麗奈成分が少なかった。あと、初っ端から秀一&久美子という展開で「こりゃ別れるな」と思わざるを得ないところ、まあ、それなりの展開ではあったが、勢いでキスしそうになった割に別れちゃうとか、これは後輩に迫られてデキちゃうパターンという気がする。テレビでも“根はいい子”という描写されていたデカリボン先輩が夏紀に感謝を述べたり、卒業した先輩たちが最後に登場してちゃんと様子を見せていたりと、細部まで“行き届いている”ところはさすがである。[映画館(邦画)] 8点(2019-04-22 07:59:15)

18.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 良作。ストーリーは凡庸だが、往年のクイーンがスクリーンに再現されている感じ。この得点はクイーン好きな人にとってのもの。ストーリーは凡庸なので、知らない人はパスしていい。【ネタバレ注意】全編にわたってクイーンの音楽が流れるので、クイーンが好きなら見るべき。ストーリーが史実と違うという指摘もあるようだが、音楽を含め制作にメンバー(ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー)が関わっていて、役者の演奏指導までしていたということだし、秘めたるエピソードがあるわけじゃないんだから、そこは大まかでいいんじゃないだろうか。見るべきは、ラミ・マレックをはじめとする主役4人による“クイーン”の再現である。歳をとったメンバーが昔のヒット曲を演奏しているのではない。この時代に、映画館のスクリーンで“あの時代のクイーンの演奏”が見られるのだ。それこそが、この映画に求められたものだろう。最後にライブエイドの場面は、ほぼノーカットで演奏される。当時の熱気がよみがえってくるようだ。[映画館(字幕)] 8点(2019-01-15 13:05:14)(良:1票)

19.  君の膵臓をたべたい(2018) 《ネタバレ》 良作。もともと話題になっていたのは知っていたけどスプラッター感のあるタイトルでまったく興味を持っていなかった。たまたま Kindle でコミカライズ版の序盤が無料になっていたのを読んだところ、全然印象と違うストーリーっぽいと分かって楽しみにしていた。十分満足のいく作品に仕上がっていると思う。(大きく改変している)実写映画がヒットしたらしいのに、(比較的原作準拠度の高い)アニメ映画の出足がイマイチらしいのはとても残念。【ネタバレ注意】冒頭でヒロインの遺影が出てくるけど、白い制服写真って遺影という感じがしない(これはコミカライズ版も同じ)。普通の葬式なら、せめて黒い制服に加工してくれるんじゃないだろうか、と余計なことが気になった。終盤の展開は途中の伏線で予感させてくれるけれど、原作のように直接文章でしつこく読まされない分、(よい意味で)急展開な印象を与えられているのではないだろうか。最後にコーヒーショップで恭子に真実を伝える場面で、何も注文しないのが気になった(原作にはちゃんと描写がある)。ほかにも旅行先の描写が止め画なのに、アニメで追加された花火シーンがバリバリCGでキレイなところは落差を感じたとか細かく気になる部分はあるが全体として原作のテーマは失われず、良作だったと思う。【追記】冒頭の病院のシーン、会計の番号が気になった。「54番」を大きく出しているなら、その下に「55番」以降の続く番号が出ているのはヘンではないか。もう一点、最後に「プラントハンターによるソニーパーク炎上事件」を思い出すシーンがあったんだが(アレの内容をよく知らないのだけれど)、大丈夫なんだろうか。[映画館(邦画)] 8点(2018-09-07 01:59:51)

20.  恋は雨上がりのように 《ネタバレ》 傑作。原作コミックから読んでいて、高校生がオジサンに恋をするというファンタジーな設定ながらも、なかなか惹かれるストーリーだった。アニメ化された作品もよく、流行りとはいえ実写映画はどうだろうと思っていたが、バッサリ捨てるところは捨てながらも、原作のエッセンスを損なうことなく、端折っているような印象もなく、単独の作品としてうまく再構成されていた。もともと“大感動作”ではないけれど、映像化に恵まれた作品だと思う。それにキャスティング。小松菜奈と大泉洋という組み合わせはもとより、脇役も原作キャラを彷彿させる人たちばかりだった。あえて気になる人を挙げるなら喜屋武はるか役の清野菜名くらいだけど許容範囲。コミックやアニメでは不自然な部分があっても“画”からの想像で補完してしまうところがあるのに対し、実写映画ではどうしてもリアリティを考えなければならないことはあるけれど、そういう不自然さも感じなかった。【ネタバレ注意】小松菜奈が疾走するシーン、ホンモノの陸上選手ではないけれど、ちゃんと疾走している印象があったのもよい。ファミレス「ガーデン」も、よく原作の雰囲気を損なわない店構えのロケーションがあったものだと思う(わざわざ建てたわけじゃないよね?) ラストも、状況が違っているけど、ちゃんと原作のセリフだったのはよかった。考えたんだろうな。[映画館(邦画)] 8点(2018-06-30 01:33:43)(良:2票)

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