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プロフィール |
コメント数 |
9 |
性別 |
男性 |
年齢 |
58歳 |
自己紹介 |
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1. あの夏、いちばん静かな海。
テレビで放映する度に見てしまうこの作品。すごく感動する訳でもなく、興奮するわけでもなく、淡々と途中飽きることもなく最後まできっちり見てしまう不思議な雰囲気、力がある。全く中立な視点で、障害を持つ2人の恋愛とひと夏を描いているのが、肩肘張らずに見れる一因だとは思うが、こんなに静かな映画って見たことない。言ってみれば、ナレーションのないドキュメンタリーという感じ。だけど、毎回ラストシーンを見るたびに切なくなる、しっかりした恋愛映画である。ラストの2人の写真のシーンって日本映画の中でも秀逸な出来。すごく試験的な作品だけど、こんな映画は彼にしか撮る事は出来ないであろうが、今、たけし監督はこんな作品撮れるんだろうか?何度見ても同じ感情が湧き上がる素晴らしい作品力に8点献上。[ビデオ(吹替)] 8点(2005-12-25 11:08:23)
2. 失楽園
この原作・映画とも正直言って若年層には全く理解できないシチュエーションである。中年の悲哀を知る人だけが、この世界を理解できるのであり、それ以外の人がこの映画の見たとしたらつまらない映画・共感できない映画と言わざるを得ない。逆にそういう人はこのシチュエーションを語ってはいけない。
じゃあ、映画としてこの作品はどうか?退屈である。淡々と2人の関係、周辺の状況が描かれるので、見せ場・話題はベッドシーンと言われるのであろう。もっともっと人物像を掘り下げた作品とした方が作品としてもよくなったのでは?でも、役所、黒木その他の役者の演技はやはり上手で、そこが救いか?
「Shall We Dance?」もシチュエーションは全く同じで、中年の悲哀の中で見つけたものがたまたまダンスだったという事なのであるが、あれは対象セグメントを中年以外へ広げるため、コミカルな味付けがされ大成功ている。
そもそもこれは対象セグメントを絞った作品なのであるから、もっと何かにフォーカスした方が良かったのでは?と惜しい気がしてしまう。個人的にはR指定なのに中途半端なベッドシーンが面白くなかった。
演技は上手いので5点献上。[CS・衛星(吹替)] 5点(2005-11-05 10:13:41)《改行有》
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