みんなのシネマレビュー |
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2. サイレント・ランニング 《ネタバレ》 日曜洋画劇場で初めて見たときは 試験の前日にもかかわらず見てしまった。 当時はホームビデオはまだなかった。 ダグラス・トランブルの特撮が見たかっただけなのだが なんともいえない釈然としないものが残った。 手段が目的になってしまった主人公。 彼は緑の復活が人類にとって必要だと考えているはずなのであって 宇宙空間に緑だけを残しても仕方がない。 そのことによって、人類にどのような福音をもたらすのかは、説明が一切ないので 見る側の目には主人公の身勝手にしか映らない。 この映画に恐ろしいと感じたのは 人類が自然環境の助けなしに生きていける技術ができていることだ。 しかも、それがどんな技術なのかは劇中ほとんど語られない。 自然との共生などもはや人類の興味の埒外になってしまった未来…。 そして、緑が必要な決定的な理由は語られない。 そのような状況の中で森の復活に執着し、 仲間から孤立し、 勝手に自分から追い詰められていく。 自然とは人間に奉仕するためにあるのではなく、 人間も自然の一部であると… 多分そういうことだろう。 多分、いらなくなったから捨てるというのは傲慢ではないかということだろう。 もし、自然環境などに頼らなくても幸せに生きていける方法を人類が見つけたら それでもわれわれは自然を大切にしましょうといい続けるのだろうか? 環境保護、自然保護、或いはそういったことに血道をあげる運動家に常に胡散臭さを感じてしまうのは この映画を見てしまったからだろう。 [地上波(吹替)] 7点(2008-02-10 08:59:48)(良:1票) 《改行有》 3. ヘルダミアン/悪霊少女の棲む館 怪物のお尻と おねいさんの乳首の変化以外は 印象に残りませんでした。 木の枝をカメラの後ろで持っているのが よくわかる演出がなかなか良かったです。[ビデオ(字幕)] 3点(2007-03-25 18:03:05)《改行有》 4. 4Dマン スペースバンパイアを初めて観た時に lifeforceの吸い取り方がこの映画と同じだ! そうかスペースバンパイアは この映画のリメイクなのかと思って感動した。 それはいくらなんでも的外れ?ごめんなさい。 結構何回もテレビ放映されていて 何度も見ました。 自分基準の映画史上に残るキスシーンは見る価値があると思います。 [地上波(吹替)] 7点(2007-03-25 09:33:13)《改行有》 5. デッドゾーン 彼が目覚めてからの生活を淡々と見せる。 母の心配、父の悲しみ。 生徒との絆。 何度見ても切なくなる。 クローネンバーグとは思えない胸に迫る演出でしんみりとさせておいて 連続殺人鬼の捜査のために保安官に協力するあたりから 話は壊れた方向へ…。 自分がこの世に生まれてきたことには何か意味がある。 自分の今の状況にも何か必然がある。 人はそう考えなくては生きていけないのかも知れません。 そして、あのラストを迎えてしまいます。 彼の見たのは未来か彼の悲しみに壊れかけた精神が見させた妄想か?。 何も確証はありません。 そう思うといっそう悲しくなります。 それがこの映画を私に何度も見させるのでしょう。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-03-20 09:43:39)《改行有》 6. シン・シティ まず、ウォーレン・ビーティの『ディック・トレイシー』を思い出した。 『ディック・トレイシー』も今のCG技術があれば もっと評価も違っていいただろう。 アメコミは読んだことがないので どれだけ原作の雰囲気を忠実に再現できているか ということはわからない。 画面構成や構図、アクションがコミック的であることはすぐにわかった。 まんがの場合でいえば。 漫画の中では絵の説得力もストーリーに組み込まれているので そのままやると変な話になってしまう。 映画『ドカベン』のように。 やはり、実写になるとわれわれの脳は違う認識のしかたをしてしまうもののようだ。 純愛に生きる孤独な男の悲しくもかっこいい生き様。 しかし、コミックではリアリティを持っていただろう人物たちも イカレた人にしか見えない。 特にドワイトはよくわからないヤツだった。 じゃぁ、面白くなかったかといえば やっぱり面白かった。 主人公のストイックな生き方には 燃えるものがある。 こういう男の子向きの話が素直に楽しいといえる世の中であって欲しいと思う。[DVD(字幕)] 7点(2006-12-10 07:17:11)《改行有》 7. ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 自分の予感が当たっていたような あたっていなかったような。 ビミョーな感じでした。 スノーボードやバイクなどの ストーリーとはまったく無関係な場面は 一体何のために付け足したのでしょうか?。 尺を稼ぐためとしか思えませんでした。 しかもわかったようなわからないような理由付けも いかがわしさが醸し出されていればよいのですが 中途半端にまじめなのでバカバカしく見えるだけです。 しかもゴームズが実写になると間抜けになってしまうのは 素人の自分にもわかることで、もう少し工夫できなかったのでしょうか。 トイレットペーパーをとるのに便利なことしか印象に残っていません。 ということで非常に気に入りました。 これは本物のバカです。 映画がバカなのではなく作ったやつが。 なかなかのもんです。バカ映画好きとしてはクォーズよりいい点数はつけられませんが ひけをとらないものがあります。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-09 09:01:13)《改行有》 8. スペース・トラッカー 宇宙の一匹狼のトラック野郎。アイデアはいいと思う。 四角豚がなかなか愛嬌のあるやつでいい。 こいつを煮たら豚の角煮だ…ごめんなさい。 キャプテンハーロックとかエヴァンゲリオンとか 日本のアニメ、マンガをよく見ているのが窺える。 日本でアニメ、マンガを実写映画化すると卑屈でつまらないものになってしまうのに 少林サッカーとか外国映画が そのエッセンスをうまく表現できているのは 皮肉で情けないことだ。 トラックをいつの間に修理したのかとか真空で葉巻を吸うなとか いろいろ突っ込みどころはあるけれど。 そんなことを考えるのが馬鹿らしくなるほど都合のいい展開で 楽しめる。[ビデオ(吹替)] 7点(2006-11-04 00:15:33)《改行有》 9. 愛についてのキンゼイ・レポート まず、役者がよかった。 演技がよければつまらない映画もそれなりのものになる典型的な例のように思える。 キンゼイ博士の報告は日本でも昔から知られているらしい。 自分のおばあちゃんも知っていたのには驚いた。 キンゼイ博士はタマバチの研究において同じ種でも別の種ほどの差があるという事実から 生命とは違うことだと言い切る。 似てるって違うってことね。(Byタカラ本みりん。) 人間もみんな違って当たり前だのクラッカー。 しかし、人間とはアイデンティティを求めてしまうものなのだ。 だから膨大な数の聞き取り調査による統計的調査には意味がある。 人間を生物として捉えた場合、やはりマスとしての特徴を抽出することが理解につながる。 理解は征服につながる。(Byゼーレ) そして彼はそれをやった。 しかし、研究スタッフがエロエロな集団になってしまったのはいただけない。 生物学者は研究対象を食べるもんだと畑先生はいっていた。 人間の性行動の研究はいってみれば自分の研究で客観性を保つのは困難である。 事実、科学は愛を語れないなどと弱気なことを言う博士は情けない。 科学に愛を語る言葉を持たせて見せるくらいのことは言ってほしかった。[DVD(字幕)] 5点(2006-10-22 15:40:26)(良:1票) 《改行有》 10. キング・コング(2005) 中途半端な普通の映画になってしまっている。 いろいろなエピソードをつなぎながら、 コングの登場まで引っ張る引っ張る。 そこで少しオオッ?と思った。 いにしえの怪物映画の伝統を踏襲しようという意図が見えたからだ。 が、しかぁし、島の中はジュラシックパーク状態。 変な虫とか巨大な恐竜がわんさか出てきてゲンナリ。 大人の事情があったのかもしれないが…。 それなりに面白く鑑賞できたのだが やはり、モデルアニメーションのコングのほうが臨場感がある。 CGがだめだといいたいのではない。 古い町並みの再現や クラッシックカーでの激しいチェイス、クラッシュなどは CGでなければ表現できないだろう。 特に車は 映画の時代設定が古い場合その調達が難しくなってきているのではないか。 そういう意味ではこれからの映画にはCGはなくてはならない。 ただ、CGの場合すべてはシュミレーションであり 重力もそうである。 モデルの場合は一目で作り物とわかっても 重力は本物である。その違いは今のところ大きい。 世界貿易センタービルに登ったコングはすこぶる評判がよくないようだが コングと人間の情の交わりを描いたのはこっちが先で オリジナルではない。 ギラーミン版にも敬意を払うべきだ。 島でのシークエンスの最後はナウシカやんとおもた。 それから、ナオミワッツが老けててがっかり。 この人の映画の密林は暗くて湿っぽくて静かで アマゾンとはまったく雰囲気が違う。 そこがあまり好きではなかったが コングに限りはそれが奏功していた。 この調子で、キングコング2のリメイクもお願いしたい。[DVD(字幕)] 6点(2006-09-28 08:20:48)《改行有》 11. キャプテン・ウルフ 冒頭のクソガキどもの傍若無人ぶりが鼻につく。 弱い立場であろう家政婦さんも人間扱いしていない。 こんなものを子供に見せたら、 給料さえ払ってやれば人間扱いしなくてもいいと勘違いしそうだ。 アクションも最低。 今まさに運転席から銃で狙いをつけているのに フロントガラスの視界を遮ってなんの役に立つというのだろうか?。 いちいち危機を乗り切る方法が とにかくなんかやっとけ的でおざなりである。 どうしようもない映画。[DVD(字幕)] 3点(2006-09-21 03:31:53)《改行有》 12. 火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 赤い思想は嫌いだがこの映画はいい。 兄の行動は生き延びるという観点からは 先を見ていないおろかな行動である。 ましてや、幼い妹も自分の身勝手の巻き添えにしてしまうとは 言語道断である。 妹はともかくこんなやつに同情はできない。 映画館でそう思いながら見ていた。 ましてやトトロを見た後にこれである。 その併映のバランスの悪さにも腹が立っていた。 しかし、涙が止まらない。 この涙は何なのだとしばらく考えた。 実は今も考えている。 自由と尊厳を求めたのか 妹と二人で理想郷を作ろうと思ったのか…。 今も昔もそんなものを求めると野垂れ死には必定。 しかも戦時という過酷な状況でそんなことをしてしまったこの 馬鹿な兄にどうしようもなく共感してしまう自分がいる。 そして、同情でも絶望でもない涙を流してしまう。 しかし、トトロとの併映はヒド過ぎたと今でも思う。[映画館(邦画)] 10点(2006-09-01 15:07:23)《改行有》 13. ブロウ 彼が一番求めて得られなかったもの それは母の愛。 この映画ではそのように見える。 名誉毀損の問題とかで突っ込んだ表現は難しかったのだろう。 映画では某国の銀行に騙し取られたことになっているが あれほどのビジネスセンスの持ち主が 金の隠し方に対してあれほど無頓着であったとは考えにくい。 実際のところはどうなのだろうか?。 麻薬を産地直送して利益を上げるところなんか 胸のすくような展開で まるでプロジェクトXを観ているようだった。 この人物を知らなかったので面白く鑑賞できた。[DVD(字幕)] 6点(2006-08-07 15:03:53)《改行有》 14. 戦慄の絆 《ネタバレ》 自分との決別。 二人は一人。 ラスト、自分の診療所へ電話をかけるがそこには死体がない。 患者を二人で診察や手術する場面がない。 彼女と二人で会う場面がない。 自分の思うところでは二人ではなく一人である。 妄想が作り出したもう一人の自分と決別する物語だと思う。 『世にも怪奇な物語』の【影を殺した男】 『悪魔のシスター』なんかを思い出す。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-24 14:20:38)《改行有》 15. スペース・サタン 特撮もそれなりに当時としては頑張っていたと思う。 2001年とかスターウォーズがすごすぎただけでこの時代の特撮なんてこれでも上出来だった。 話はなんともカーク・ケツアゴ・ダグラスがエロい変な人で なんか宇宙ステーションで人目のないこといいことにエロ放題。 金持ちが自分の島で不倫しているの図みたいで変な映画だと思った。 そこへカイテルが横恋慕して…。 宇宙でも人間のやることはおんなじという深い洞察と哲学がある。多分。 ここにはスピノザ的形而上学のハイデッガー的解釈による…… というのは嘘で、ファラ・フォーセットの乳が目当てでした。[映画館(字幕)] 6点(2006-06-20 09:29:43)《改行有》 16. ザ・チェイス 《ネタバレ》 「悪かったわねぇ。オペラ歌手の人質じゃなくて。」このセリフで笑った。 これは吹替えでないとおかしさが出ない。 近頃めずらしい吹替えのすばらしさがいい。 完璧だ。 話はくだらないありえない。 ずっと、パトカーと赤いBMWの追いかけっこ… というより、トロトロとパトと一緒にドライブといった風情。 派手なアクションもなく、肝心のカーチェイスも盛り上がらない。 しかし、不思議と退屈はしない。 BMWが壊れないところが低予算を感じさせて残念。 逃げてるほうのクルマこそ壊れないと。 低予算でくだらない話でも サービス精神で補えるというお手本のような映画。[地上波(吹替)] 6点(2006-06-20 09:17:04)《改行有》 17. タイ・カップ 《ネタバレ》 エキセントリックで孤独な老人と若いスポーツライターの弥次喜多道中。 なかなかよかった。 近代野球の父といわれるカップ。 昔はカップ式なんていうグリップが太目のバットもあった。 「2割9分だ」「なぜ?」「72歳だからだ」 この会話がいい。男だね。 『フィールド・オブ・ドリームス』では嫌われ者だからさの一言で片付けられていたカップ。この映画はこの点で糞だ。愛がないネ。自分の嫌いな人間もどうしようもなく存在する。しかし、その人間が自分よりもいい人かもしれないという謙虚さがない。 まぁ、付き合いたくはないジジイだが…。 単なる批判だけでなく、この米野球史上の偉人を 愛情を持って、しかしいいことばかりも言わずに描いているところは好感が持てた。 自分勝手で、暴力的で、気に食わないと銃をぶっぱなすどうしようもないジイ様に付き合わされるスタンピー。しかし道中なんとなく友情も生まれ、お互いに認め合うようになっていく。この過程がなかなかにいいドラマでほろりとさせてくれる。 実際にはどんな人物だったのかそれは誰にもわからない。 しかし、批判のための批判みたいなくさすのが目的のようなお話ではつまらない。 映画はエンターテイメントだからだ。 嘘でもいいからいい話にするのがマナーってもんだ。 それから、昔風にカップと表記しているところもプラス評価。[地上波(字幕)] 7点(2006-06-19 22:46:14)《改行有》 18. デビルマン マガジンの連載最終回に学校が揺れたのだ。比喩はなく。 昔はねマンガを教室で回し読みしていたのだ。 あしたのジョーとデビルマンの最終回は 学校がどよめいた。 それほどみな熱くなったマンガなんだ。 その熱気を知っている世代はこの映画に腹が立って仕方がないだろうと思う。 実写でやるのは無理だと思う。 アニメにすればよかったのにと思う。 それでも最近のアニメを見ていると怪しいもんだが…。 しかし、東映映画の集大成的な要素もあってそんなに酷い映画ではない。 ヤクザ映画になったり 時代劇になったり 東映映画の要素がテンコもり。 キャシャーンよりはずっとまし。 少なくとも映画のプロが作った映画だ。 思うに、悪魔対デビルマンの前半と 人間対デビルマンの後半に分けて6時間ぐらいの映画にして 国家予算並みの予算で最高のスタッフを集めて 10年くらいかけて作れば そこそこのものになると思う。[DVD(邦画)] 4点(2006-06-19 17:14:44)(良:3票) 《改行有》 19. ハネムーン・キラーズ ジャムがパンの間から零れ落ちるシーンにやられた。 多分製作者は意図していないだろうが すべてのシーンに緊張感がみなぎっている。 バスで死ぬ場面なんてほんとに観てるこっちまで気分が悪くなった。 3人並んだ殺人場面もマルクス兄弟のコントの一場面のようで やはりそこには殺人の凄惨さがある。 カメラはぶれているし構図も不安定。 何もかも素人映画。 しかし、素人だからこそなしえた偉業がここにはある。[DVD(字幕)] 7点(2006-06-19 16:28:07)《改行有》 20. ゼイリブ わかりやすいサブリミナルに笑った。 サングラスをかけると本に買えとか書いてある。 あははは。 俺が出世しないのも彼女ができないのも みんな宇宙人のせいだ!!!。 なんと潔いアイデアだろう。 長すぎるプロレスもいい。 サングラスをかけると正体がわかるという設定は 実は昔の映画にあったのだ。 それもなかなかいい映画だった。 『恐怖のSF戦争』という邦題らしい。 とにかく考えるな感じるんだ。[映画館(字幕)] 7点(2006-06-17 17:20:23)(良:1票) 《改行有》
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