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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. となりのトトロ 《ネタバレ》 「上映初日の土曜日、当時高校生だった私は半日の授業が終わると同時に自転車に飛び乗り、あわてて映画館へ飛び込んだ。ところが予想に反して観客は3人ほどしか居らず、ほぼ貸し切り状態。足を投げ出し、お尻や背中の痛みと格闘しながら『火垂るの墓』と共にそれぞれ2回通り観ると6時間経過し、上映終了。周りを見渡すと、他の観客は誰もいなかった…」と、色々な意味で今では考えられないであろう環境で観ました。自然や田舎への郷愁を強く感じて心が温かくはなったものの、物語性の薄さにがっかりした部分も大きく、当時はあまり評価していませんでした。ところが今では観返す度にこの郷愁の感情のみに心が支配されてしまい、思考停止に陥ってしまう自分がいます。本当に恐ろしく、そして凄い映画だと思います。余談ですが、十数年前の大学時代に宿泊したペンションのテレビの棚の、数少ないビデオテープの中に「となりのトトロ」とマジックで大きく書かれたテープが一際目立っていた事を、何故か時々思い出します。[映画館(邦画)] 8点(2007-06-10 01:29:36) 3. 火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 「やっぱり戦争って嫌だなあ」「あの小母さんは嫌な奴だなあ」「清太はともかくとして、節子かわいそう」、以上が私が高校の時、劇場で初めて観た時の主な感想です。ところが今では、「節子の為にも我慢して(あるいは手伝い等をしてでも)小母さんの家に居ついていれば良かったのに」という感想が真っ先に浮かびます。恐らく初めて観た時の年齢や考え方によって評価がかなり大きく分かれる映画なのだと思います。大人の社会で日々努力している人達が観れば、清太の身勝手さを腹立たしく感じるでしょうし、思春期を過ぎるまでの人達が観る(あるいは観せる)ときっと清太に共感を覚え、映画のやるせなさに打ちのめされるでしょう。当時の私のように…。[映画館(邦画)] 7点(2007-06-09 01:40:07)(良:2票) 4. 魔女の宅急便(1989) 《ネタバレ》 私が映画館へ観に行った宮崎駿監督作品では、初めて劇場内が満員になった作品です。 当時は「ああ、宮崎駿もついにメジャーな監督になったんだな」と 感慨深く感じた事を思い出します。キキの空を飛ぶ描写や久石譲の音楽も 大変素晴らしいのですが、一番感動したところは、冒頭の 「何でこんなに大きくなっちゃったんだろう(うろおぼえ)」という父親の 台詞でした(当時はまだ高校生でした)。いつか自分の子供に 言ってみたいものです(笑)。 観た後に、制作がスムーズに行かなかった事を知ったのですが (宮崎氏は若手の監督に任せるつもりだったが、脚本に気に入らない点が多く、 結局は自分で全てをまとめ上げた)、気になったのは内容やストーリーに まとまりが無かったところです。その最たるところが、キキがウルスラに 励まされた後の展開です。ファンサービスだとは思うものの、明らかに蛇足でしょう。 また、個人的にはキャラクターデザインも気になります。うまく言い表せないの ですが、デザイン全体にわたり、”地に足が着いていない”感じがするのです。 総合的に期待をやや下回ってしまったので、点数は厳しくさせて頂きました。[映画館(邦画)] 6点(2006-04-18 03:29:08)《改行有》 5. AKIRA(1988) 公開当時は、「バイクシーンは凄かったけど、ラストが良く分からないな」と すっきりしない気分で映画館から出て来ましたが、 今、改めて観直すと芸能山城組による音楽もさることながら、 全編に亘っての、作画や背景のクオリティーの高さにただただ圧倒されます。 また、映像の情報量が物凄く多く、観直す度に新たな発見がある、するめのような 作品でもあります。 ただ、作画マニアが観れば、終始にやにやしながら観られる映画である事は 間違い無いのですが、ラストは今観ても疑問が残りますし、 構成がやや平坦な感じもしますので、作画マニア以外の一般の映画ファンには とっつき難い作品かもしれません。[映画館(邦画)] 8点(2006-04-15 23:28:14)《改行有》 6. 天空の城ラピュタ これまで私が最も多く観返した映画がこれです。 中だるみがあったり、ラピュタへ辿り着いた方法がアレだったりと、 作劇上の欠点はありますが、物語の世界観やフィルムから滲み出る雰囲気、 そして各キャラクターの魅力など、これまで観てきた全ての映画の中で 最も好きな映画です。文句なしに10点献上します。 ちなみに映画公開後しばらくは、理想の女性がシータだった事は ここだけの秘密です(笑)。[映画館(邦画)] 10点(2006-04-14 22:11:13)《改行有》
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