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1.  アラビアのロレンス 《ネタバレ》 うちの母は「感動して鳥肌が立った」というような表現を見ると、そんな言い方はおかしい!!!と言ってぷんぷん怒るのですが、この映画の中にはそんな鳥肌が立つようなシーンがたくさんあります。特にマッチをフッと吹き消すシーンではあまりのかっこよさに息が止まりました。しかしそんなかっこよさとは裏腹に、周囲の思惑などに翻弄されたロレンスの輝きは、話が進むにつれどんどん失われていくのです。だから後半は観るのがなんとなくつらい。そして難しい。わたしがこの映画の意味というか意義を本当に理解できているか?と問われるととても困りますが、でもこれが名作なのだということだけは自信を持って言うことができます。(ちゃんとわかっているかどうかわからない自分のせいで、1点減点します・・・。ごめんなさい。)[映画館(字幕)] 9点(2006-04-17 23:44:58)

2.  2046 《ネタバレ》 「ブエノスアイレス」ではトニーの肩にレスリーが頭をもたせかけていました。そして「花様年華」ではマギーが。この「2046」では、トニーはチャンツィイーの肩にもたれ、空想の中でやはりマギーの肩にもたれ。しかし最後、トニーは一人でタクシーに乗り込み、隣には頭をもたせかけてくる人も、もたれかかるのを許してくれる人もいませんでした。あまりにも悲しくて観ているのが辛かった・・・。わかりづらい内容ではあるし、宣伝方法にもちょっと問題があった(と思っている人はわたしだけじゃないはず)せいで、予告とのあまりのギャップに怒る人がたくさんいるのも無理はないと思います。しかしウォンカーウァイの映画をずっと観てきたわたしにはすごく好きな、それと同時にとても悲しい作品でした。次はどんなの撮るんだろう?できればもう少しだけ幸せなものにしてほしいです・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2006-04-17 23:06:41)(良:1票) 《改行有》

3.  ガタカ 《ネタバレ》 観てすぐのころ、職場の同僚と「なんでジェロームはあんな苦しい死に方を選んだんだろう」と考えていたのですが、その理由に思い当たって二人して言葉を失ったおぼえがあります。初めて観てからもうすぐ8、9年ぐらい(!!!)たちますが、いまだにまた観たくなる映画です。最後のヴィンセントのナレーションでため息をつき、エンドロールをなんともやるせない気分で眺めるのが癖になってしまってるのかも・・・。音楽がまた素敵すぎて、ガタカ熱に拍車をかけてしまうのでした。[DVD(字幕)] 10点(2006-04-17 22:34:11)(良:1票)

4.  ブロークバック・マウンテン 彼らはどうしたらよかったんだろう?と、考えずにいられません。そして、‘自分とは違う考え方’‘自分とは相容れないもの’を、わたしも無意識のうちに排除してしまっているかもしれないということに気付かせてもらいました。監督が言っていたように、イニスとジャックのふたりに感謝したいです。最近「切ない」というキャッチコピーが付く映画がやたらと増えましたが(そしてなんだかんだ言いつつそういうキャッチコピーにすぐひっかかるわたしですが)、この映画は「切ないラブストーリー」という言葉だけでは片付けられない何かを持っています。‘映画史上最も心揺さぶられるラブストーリー’というコピー、大げさすぎるかもしれませんが、わたしにとってはまさにそのとおりでした。[映画館(字幕)] 10点(2006-04-17 21:07:00)

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