みんなのシネマレビュー |
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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. 深呼吸の必要 非常に優しい映画だった。やり方間違えればただのスポコンになってたところだが、 一人一人のキャラ説明を詳しくやりすぎないとこが成功だったかな。 ただ、引きの沖縄の風景を映す分にはシネスコの特性を生かせても、 香里奈と谷原が防波堤に座って語らう所や屋内での食事風景等の いわゆる寄りの人間に焦点をあてるシーンでは、構図が定まらないというか イマイチぐっとくる画が撮れてないように思えた。[DVD(邦画)] 7点(2006-05-29 18:46:46)(良:1票) 《改行有》 3. 刑務所の中 この映画においてカタルシスを得るのは何をおいても食事するシーンだろう。 アルフォートにコーラだとか麦飯に醤油だとかコッペパンに小豆とマーガリンだとか、 日常においてはなんの変哲もないメニューだが、 ストイックな生活を送る受刑者に感情移入することで一変させられる。 ”砂漠における一杯の水”をこれほどユニークに体現出来た作品も珍しい。 [DVD(邦画)] 8点(2006-04-16 22:15:00)《改行有》 4. 模倣犯 猟奇殺人やそれを取り巻くメディアを観念的に描くことによって、 あけみの殺害・ピースの子供などのシーンに象徴される即物的な実生活も浮き彫りになるという、いわばデジタル社会におけるアナログ感は非常に上手く表現されていたと思う。 映像的にも「(ハル)」での文字だけの画、「黒い家」での悲劇的シーンでの対位法、 「39」での草木の揺れるモンタージュ等々の実験をより洗練された形で 詰め込んだ集大成的な映画だった。 [DVD(邦画)] 9点(2006-04-16 20:07:34)《改行有》
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