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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. 旅情(1955) 《ネタバレ》 あれぇ?意外と評価低いんですね?特に最近の方(苦笑)!いやいやわたしにゃこれこそ名画だって映画なんですけどね。昔日曜洋画劇場で観た子供の時には、「あーあこんな旅(ロマンスじゃないよ、一箇所長期滞在型でホテルの女主人と友達になるような旅ってこと!)してみてー」って心のそこから思ったモンだった。あのころはそんなことが出来る時代がくるなんて思ってもいなく「兼高かおるの世界の旅」でも観て我慢しているだけだったが、そう思うと日本も豊かになったモンです(遠い目)・・・さて映画についてはベタベタでお世辞にも美男美女ではない中年の恋をここまでさわやかに描いた佳作であると思います。ヘップバーンは初心なハイミスを嫌味なく演じているし、イタリア男はいかにもありがちなナンパおじちゃんをリアルに演じている。ただ問題なのはこの映画にフラっときちゃったんだか普通のオネエチャンやオバチャンたちが密かに恋をもとめてヨーロッパにくりだしちゃったその後の世相にあるのではないでしょうか?実際の恋(というかアバンチュール?)は残念ながら映画みたいに美しくはいかんのですよね・・・ [地上波(字幕)] 8点(2007-10-18 17:34:39)(笑:1票) 《改行有》 3. 緑の館 ザッピング中、画面に映ったいかにもウソくさいジャングル。深夜のBSシネマの放映だった。「あー昔の映画やってんだー」と思ってそのまましばらく見ていたんだけど、なんかつまんなそー。え?今チラッと映ったのオードリー?と思い隣の夫に「ねえオードリー出てる」と言うと「んなわけないじゃん」とにべもなく否定される。でもやっぱりオードリーでした。こんな映画に出てたんだ。原作は結構名作らしいのだけどこの映画いわゆる昔のメロドラマ。なんつーかこの時代だから仕方ないのかもしれないけど、下の人も言っているように西洋文明の傲慢みたいなものがあり、それが私にはいちいち鼻について仕方なかったな。オードリーの美しさだけでは観られない映画もあるってことも良く分かったし。 それにしても早川雪洲も出ていたとは、びっくりしたね。[CS・衛星(字幕)] 3点(2007-04-10 17:09:20)《改行有》 4. 十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 うーん面白い!こんな地味な映画なのに引き込まれてあっという間の一時間半でした!・・・って観終わった直後思ったのですが、冷静に考えると「いや待てよ、結構ムリな展開じゃないか」とも思えてくるんですよね(笑)。 例えば「暴力をふるうような父親を殺した少年に対し普通に死刑が求刑されてしまうこと(いくら尊属殺人だからって厳しすぎやしない?、アメリカってそういう国なの?)」とか「有罪の証拠がかなり怪しいのも事実だが、無罪かもしれないという主張だって全てあそこにいる素人の推定によっているだけだということ(いくら「疑わしきは罰せず」が民主国家の司法の大前提だとしても、現実的に考えるとその辺に殺人者がゴロゴロ野放しになるってことにもなりかねないのだし)」だとか。 多分この映画の真髄は、被告人の無罪を立証する論理的緻密さやリアリズムやアッと驚くような謎解きなどではないのでしょうね。11対1の評決を0対12にひっくり返す爽快感だけの映画だったらうそ臭くて観ていられない。それよりもむしろ全く違った12人の男たちそれぞれが望む望まざるとに関わらずその信念を互いに検証せざるを得なくなる過程の心理描写と、このような状態において自分ならどのようにするだろうということを観るものに考えさせてくれる点、そこにこそこの映画の価値があると思うのです。 もっとも、もしもこの映画が2006年製作だと聞いたら、きっともっと「うーんおかしい」とか「もっと綿密に練られた脚本じゃないと納得できない」とか思う気もしますが。そう思わせないのは、古典だの名作だの言われる作品の強みってものなのかもしれませんけどね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-05 12:17:14)《改行有》 5. 80日間世界一周 BSでアカデミー賞受賞作品特集やってたんで、久々に観てみました。前に観たのはほんの子供で○曜映画劇場かなんかで前後編に分けて2週連続の放映だったんですよね。ああ、そのときは子供心にもホントに楽しい映画だと思ったんですよ。こんな長いにもかかわらずにね。来週もゼッタイみるー!って心に誓ったものでした。・・・それからン十年後再鑑賞したこの映画。やはり楽しいいい映画でした。色あせてなどおりませんでした。英国風のカビが生えたようなユーモアをお約束通りのちりばめているトコなんか、たまりませんしね、やっぱり長いけど今回も退屈しなかったなぁ。でもそれ以上に昔は気がつかなかった「こういうのを楽しめたそんな古きよき昔」が身につまされまてきて・・・それだけなのかなって気もします。と言うわけで、迷いに迷った挙句、ノスタルジーに負けての7点献上です(ワタシ的には大盤振る舞いの部類)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-26 15:58:45)
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