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自己紹介 長い間このサイトを参考にしておりました。念願叶い、こうしてコメントを描かせていただけるようになりました。大変嬉しゅうございます。

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1.  ビューティフル・デイ 《ネタバレ》 死にたいのに死ねない、死にたくなるほど辛いのに助けを求めない、というセルフネグレクトの主人公に近付くことが出来ない。説明が極端に少ないのは狙った演出である。 なぜならPTSDに苦しむ人を、心底理解することは無理だからだ。 苦しみながら自分をごみのように扱う主人公を、近寄りがたい雰囲気を醸し出すこの人を、ただ見ているだけしかできない。 軍人だった経歴があるので公的援助を受けられるのに、あえて拒否しているのは死を望んでいるからに他ならない。 まだ生きているのは母がいるからだ。 虐待をしていた父から自分を護りきれなかったであろうと思われる母は、現在は高齢のため虚弱になり認知機能も衰えたため自立して生活することはできずに支援を必要としている。 主人公にとってそんな母親は安らぎでもあり足手まといでもあるが、この世に自分を繋ぎ止める切れそうな細い糸でもある。 そしてもうひとつ主人公には生きる理由があることに気付く。 HPで主人公は行方不明者を探すエキスパートと書かれているが、寝ていないのにそこら辺はよく分からない。過去の自分が受けた虐待とそれを押し退けた方法で、現在にも対応しているようにしか見えない。もう子供ではないのに、フラッシュバックで何度も悲惨な場面を体験するのだから。 それでも主人公は自分のような目に合っている子供たちを助け出したいのだ。それは、連絡係?の雑貨屋主人の子どもを現場で見たことが許せなかったり、湖から上がってずぶ濡れのままニナを救いに行ったりすることでそれが分かる。 それをするために主人公は死ぬことを先延ばしにしながら生きていた。 反対勢力の相手に喜んで制裁を下していたのではないとわかるのは、追い詰めた相手が死に瀕して主人公の手を握るがそれを振り払おうもせずに寄り添ったところだ。 因果応報。暴力を行う者もまた暴力を受ける。主人公はそれを心底理解していた。 だからニナの行ったことに対して死にたくなるほど動揺する。それは二度と起きてはいけないことであり、自分が阻止しなくてはならなかったことなのだ。 湖のシーンはシェイプオブザウォーターのラストに匹敵するほど印象的であり、その後に起きた一連のことが自分にとって物凄くショックだったようで、何だかわからないが後半ずっと涙が垂れていた。 復習や勧善懲悪とは違う、やることやって早く死にたいという願望だけで生きている主人公が痛々しく、救ったはずのニナに救われて、エンドクレジットの後は是非違う道を歩んでほしいと切実に願った。[映画館(字幕)] 8点(2018-06-06 19:56:49)(良:1票) 《改行有》

2.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 最初に彼女は「姫」と形容され、声の出せない「姫」ということで「人魚姫」なのだとわかる。 権力を持たない登場人物たちは皆二面性を持ち、抑圧され、秘密を持ち、互いに寄り添いながら生きている。そしてこの物語を通して自分の知らない自分を発見/表現していく。 だいたいそうなるだろうという予想は裏切られることはないが、その場面を目にした時に震えが走った。特に首の変化に。 マッチョな敵がいて成り立つ話ですが、まだまだこの世は二元論的なテーマに添っている、ということですね。 どうかふたりが幸せに暮らしていますように。 半漁人上等です。というかそこまで異形の相手や、心身ともに変化する自分自身を受け入れられたらもう怖いものはないと思います。[映画館(字幕)] 9点(2018-03-05 22:06:30)《改行有》

3.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 面白いんだけど! ラグナロクだから滅びて当然なんだけど! なんだこの違和感。最初から最後までずっと。 シフが出て来なかったのは殺したくなかったからじゃないかな。と前向きに考えてみる。 キラキラのアスガルドにどろどろの過去があり、我らがソーはそれに気付きもしなかった。脳筋だからね☆ 大変贅沢豪華なキャストでしたが(デイモンあんなにアップだったのにまるで気が付かなかった・とほほ)、いつものマーベル人気者メンバーに関しては他の方のまじめな感想をどうぞ。 アスガルドお馴染みの皆さんがあっけない代わりに? ケイト姐さん流石でした。気品ある容赦ない殺戮はあなたしかできません。まさに指輪をぶん取ったガラドリエル。 ヘイムダルはやっぱり男前で期待を裏切らないし、ヴァルキリーも動くとかわかっこいいし、異星人2人組も良い特に昆虫の子笑える。そしてスカージの小物臭がなんともいえず・苦笑(最初ソーのヴィジュアル見た時、こいつエオメルやん思いましたもん)。 ずっとにやにやしていたけど、あの世界がもう無いのか~と思うと非常にがっかり。それに1作目も壮大な兄弟喧嘩、家族内不和だったことを思えば、そろそろアスガルドが消失しても仕方がないかという結論になるのでした。 シフとダーシーにもう一度会いたかったな~。あとステランも。[映画館(字幕)] 8点(2017-11-12 23:12:24)《改行有》

4.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 社畜VS非正規雇用でした。 レプリカントは機械式だと思っていましたが、バイオ系ですかね? Kのメンタルは普通の人、可愛いペットが癒してくれて正気を保っている。非正規雇用の上セクハラ横行の職場で給料もらうのにいちいち嫌がらせされて。 今回のレプリカントは、産業革命後人間性剥奪されてた労働者のイメージ。原作者は「人間とそれ以外を分けるものは何か」という問いかけをし続けたのですが、Kが異常に殴られ強い以外どこが違うのか分からなくなっている。それに人間じゃなかったからって落ち込むことないよ、K! 人間って身体の問題じゃなくて心の問題だからね。 単なるプログラムであるAIが一番人間ぽいのも皮肉だろうか。それに可愛いお顔がついていれば尚更。踏まれた時は泣けました。 それから、ガフ。 ガフは出て来て当然なんだろうけど、ガフ演った人がその後ギャラクティカでアダマになったことを考えると非常に興味深い。同じ展開だぞこら。 増えないからって誕生日おめでとうからいきなりばっさりって。お金持ちで傲慢な人間が一番怖い。 それにレプリの皆さん。大義のために生きている人間はもう絶滅したと思う。少なくとも地球上からは。[映画館(字幕)] 8点(2017-11-12 22:44:29)《改行有》

5.  LOGAN ローガン 《ネタバレ》 どうしてそうなったのかは分からないけど、ローガンがすごくじじいになってる。リアルだけど老けメイクだよね? どうしてそうなったのかは分からないけど、プロフェッサーが隔離されて介護されてる。しかも脳の病気ですと? どうしてそうなったのかは分からないけど、仲間が誰もいない。皆どうなったの。カリバンって誰だっけ。 まあショックの連続ですわ~。最初から最後までものすごく痛いし。 ジャックマンの最後のウルヴァリン映画だからものすごくよく考えてそういう設定になったんだと思うけど、何しろ痛い、寂しい、重い。プロフェッサーが作り上げてきたものがすべてご破算になってるのも悲しい。あえてそのような状況を描いたことは評価しますが、鑑賞後ものすごく疲れました。心身ともにお元気な時の鑑賞をおすすめします。 とはいえ、ローガンの人生が終わりに向かう日々の物語としては充分だし適当だと感じます。自分が望む幸せを手に入れること適わず、だから願わずにあきらめ続け、しかし生き続けなくてはならず(←これ重要です)、そして戦わないとならなかった長い年月、良く耐えていらした。本当にお疲れさまでした。どうぞ安らかにお眠りください。二度と金儲けに利用されることがないようにお祈りします。 心に残るセリフもたくさんありました~! ふとターミネーター2を思い出す。 助手席にいるローラを見て「都会のアリス」のスチール写真も思い出す。似てるでしょ?![映画館(字幕)] 7点(2017-06-01 22:47:37)《改行有》

6.  皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ 《ネタバレ》 定職がないのも、超人的パワーを持っても強盗くらいしか思いつかないのも、人のために働いたことが無さそうなのも、感謝された経験がないのも、友達を失ったままなのも、恐らく自己肯定感も絶望的に低いだろうこともリアルで痛い。身に付けたことしか出来ない不器用さ、もどかしさ。底辺生活が長過ぎたのだろうか。 一見人懐っこくてかわいいので暴力の犠牲になり、障害を負うまで長年ストレス下にあっても、障害があるのに公的な援助を受けていないのも、父親しか頼れなくていいなりなのもリアルに痛い。後見人や保佐人などが必要だよね。 ローマはイタリアの首都で、イタリアは家族や一族の結束が強いイメージがあるのに、人と縁の切れた人物しか出て来ない。ぎりぎり自分を成り立たせているような人しか出て来ない。現実的にマフィアの力は強いらしいし、この環境が身近で有り得る設定にしてあると思う。 彼はひとりでどうやって戦うのだろう? 孤独なヒーローってかっこいい言い方もあるけどコミュ障なだけだし。得意技は軽犯罪だし。ヒーロー誕生っていうけど、次の敵を探すのはやめてくれ、すでにおっさんだから戦い続けるのはきっと辛いよ。 それでもあの時、母に感謝されて彼の顔が変わったあの瞬間、彼の感動がものすごく伝わって来た。 だから、白いパンツはいたようなロボットの頭になった。どんな状況でも人は変われるって。 それはよく分かった。[映画館(字幕)] 7点(2017-06-01 22:20:07)《改行有》

7.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 別にファンでもなく旧作も全部見ていませんが、前作に引き続き見てきた感想を。 カンバーバッチ:シャーロックに見えなかったしアクションも様になっていたしで見ごたえがありました。キャラ設定は彼の責任ではありません。よね。 カークとスポック:そこで彼らは恋に落ちた!(笑)ウフーラの添え物度がアップ。 人は大きくADHD型とアスペルガー型に分かれるらしいけど、このふたりはそれぞれの典型に思える(素人判断)。 ドクターマッコイ:フツーのおっさんになってしまった。脚本家のせい? スコット:前シリーズみてないから(?)良い。ペッグの所在確認終了。 艦内の服装:60年代なんだか、ユ●クロなんだか というわけで、カンバーバッチ以上の役者がこなければ次作はないかな。[映画館(字幕)] 6点(2013-08-18 15:49:34)《改行有》

8.  テネイシャスD/運命のピックをさがせ! 《ネタバレ》 仰天のロックオペラで始まり(JBってほんっと歌上手い!)、 薄ら貧乏で勘違いな下品コンビを結成し(頭悪いし気色悪い)、 素敵なタロットカードに導かれ(このイラスト描いたの誰?)、 運命のピックを手にするために冒険に出て(Tロビンスがっっ!)、 超絶技巧なサタンと対決し(うわーデイブだ~!!←これが見たかった)、 家賃を払わせた約束をしたために貧相なまま終わる物語(あれ?)。 でもこれが面白かった~! お莫迦になれる、なりきれるっていいなぁ~!! 最後の歌にも感動したよ!(メタルは勝つ、パンクにもグランジにも・確かに) メタル愛に溢れてて小気味良く気持ちいい。いやわたしはメタルは聞かないけど。[DVD(字幕)] 8点(2012-08-07 18:28:57)《改行有》

9.  マイティ・ソー 2D字幕で観ました。別にこれで面白かった。 しかし。 なんだなんだこの見終わった後の爽快感は!そんなこと期待してなかったからびつくりした! らいおん顔の主人公は俺様キャラと言われつつ、神様で第一王子様なんだからあんなもんでしょ? むしろ良いお育ちが出ていて良かったでしょ? 個人的に、らいおん顔なマッチョは好みじゃないのに、フェイスブック用の笑顔と金槌が取れなくて困った顔は反則だと思った。 それからロキは黒髪のにやけた優男風、もっといえばソーの色違いな美形だと素敵だったのではなかろうか、とちと残念。というか脇は結構固めてるハズなのに、科学者というリアリティを問うてはならないナタリーは可愛くて当たり前だし、ステランの普通のおっさん役を初めて見たとか、レイ・スティーブンソンがギムリだったとか、ヘイムダルが漢だったとか、アンジェラ・アキが出てたとか、さすがオーディンは渋かった、でも結局壮大な家庭内不和だよね? という以外は印象に残りませんでした。え、これだけ残ればいいか。 何しろ観たのが遅かったからもう一度見たくてもあんまり上映されていなくてね~。え、そこまではまったの?自分?! 北欧神話の世界が好きなんだね~、ラグナロク前だしね~、実はFoo fightersが良かっただけの気がするけど。[映画館(字幕)] 9点(2011-08-04 22:48:45)《改行有》

10.  エリックを探して 《ネタバレ》 リアルにダメな中年男の再生がファンタジックに描かれてます。 こんなに家の中がごたごたで、こんなに仕事も出来なくて、息子のはっぱを失敬するくらいダメな父を、どうやって生き返らせるんだろう?と疑問が湧くほど、前半はダメっぷりがこれでもかと繰り出されます。 でもこれが見事再生するんだから!なんて素晴らしいストーリーテリング!笑っちゃうくらいの幸福感! エリックを救ってくれてありがとう、ローチ監督。見て良かった。[映画館(字幕)] 10点(2011-01-23 20:49:09)《改行有》

11.  ぼくのエリ/200歳の少女 《ネタバレ》 12歳のオスカー。友達が欲しい。いじめられている。強くなりたい。両親が離婚している。優位に立った時の、残酷な笑顔。 200歳(推定)のエリ。捕食者。外見は未成年。基本的に人間より強いが弱点もある。 60代とおぼしきホーカン。エリの保護者であり崇拝者。エリと密会(笑)するオスカーに嫉妬する、もうひとりのオスカー。純粋さと欲望がうずまく。 誰もが寂しくて、分かり合う誰かが欲しい、安心したい。いじめっこも、オスカーの両親も、ヴィルギニアとその仲間達も、求めるものはみんな同じ。 普遍的な題材をホラーファンタジーとして料理した稀有な一品。飾らない現実的な描写に、時にホラー、時に叙情的な色合いが混じるが、違和感無くぐいぐい引き込む監督の力量に脱帽。そして何より、主役のふたりを決定したことでこの映画の9割は成功してしまった![映画館(字幕)] 10点(2010-07-25 18:13:17)《改行有》

12.  アバター(2009) 《ネタバレ》 みなさん書かれているように、もののけ姫を思い出しました。あとダンス・ウィズ・ウルブスとレジェンドオブウォーリアーと東インド会社(こりゃ映画じゃないか)も。 思ったより話に入り込め(3Dだったから?)、鑑賞中は楽しくキャメロンワールドを堪能しました。ミシェル・ロドリゲスかっこいい。 話がファンタジーで終わったのは仕方ありません。だってアボ●ジニの聖地の下にあるウラン鉱山を狙っている企業とか、居留地でウランを採掘して住民に健康被害があるとか、リアル世界では現在進行形の問題で解決策を誰も知らないから。市場原理主義で地球が滅びないことを願ってやみません。[映画館(字幕)] 9点(2010-01-10 21:26:57)《改行有》

13.  きつねと私の12か月 美しい森!それだけでおとぎ話みたい。 きつねと冒険とはなんと素晴らしい!やっぱりおとぎ話のよう。 きつねも女の子も可愛い。おとぎ話決定(笑) 子供のころ自分本位で行動してしまうのは自分だけじゃなかったんだとしみじみ。あ、今でもそうか。きつねにとってリラはどんな存在だったんだろう。 そういえばリラはずっと同じ服を着ていた。紫は自然界に存在しないことになっている色じゃなかったっけ。意味深。[DVD(字幕)] 9点(2009-09-22 09:45:58)《改行有》

14.  リダクテッド 真実の価値 《ネタバレ》 あの兵士たちがごくごく自然に、不条理殺人・サイコホラー・スプラッタなどの犯人になってしまったように見えた。 最初は身の毛もよだつ手法で人目を引いた映画の表現はよりリアルに過激に進化し、今では古典と呼ばれる作品を見ると、いかにも作りもの感あふれて失笑することもある。感覚が麻痺し、麻痺した自分に気付かずにもっと刺激的なものを求めてしまう。 それが現実に起こっているんだよ?という危機感を感じた。[DVD(字幕)] 7点(2009-07-19 12:56:07)《改行有》

15.  ターミネーター4 《ネタバレ》 映画の製作裏話はあまり重視しておりませんが、ベイルさんがコナーを演るので役を大きくしなくてはいけなかったとか?でしたらその前はもっとマーカスに焦点が当たっていて、より深い人物描写があったのでしょうね。 とはいえ、そんな心理劇をこのシリーズに期待している人がどれほどいるのか。というわけで、マーケティング的にも興行的にもこれで正しかったのでしょう。そういうのはギャラクティカでやってるしね。 現時点でコナーはまだカリスマリーダーではなく、続編が決まっていたから/主人公だからという以外で、人の心臓をもらってまで生きていなくてはいけない理由が分かりませんでした。いっそのことコナーがマーカス風な人造人間になっちゃえば・・・ご都合主義過ぎますか。 「T1」から25年ですかぁ。はぁ。そりゃ年取るわ。でも次もきっと見るでしょう。[映画館(字幕)] 6点(2009-06-07 00:20:13)《改行有》

16.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 久々、鑑賞後に空腹感を感じなかった一本。最後まで見て、ああ~と涙が出ました。 なのでネタバレ書きます。どうぞご注意を。 死んだような故郷を飛び出して外国の大都会へやって来た娘。 流産が原因で家庭を持つことが出来なかった女。 出来れば自分の生まれた国で、自分の家族(もっと言えば有能な息子)が欲しかっただろう父親。 自分の無能さに感付いていながら馬鹿をし続けることしか出来ず、その上好きな人に好きだと言えない男。 そして誰にも本当の自分を見せることが出来ず(全裸で格闘しますが・笑)、身体に刻み込んだ印によって普通の生活には戻れないことを承諾していた男。 主要人物の誰もが本当に必要としているものを手に入れることが出来ず、必死でもがき続けます。特に最後の最後の場面がたまらなかった。 特別共感できた人物もいないのに何故泣いたのかというとそれは、悲しいのではなく切なかったからだと。 ロシアンマフィアの話なのに、ロシア系の役者は起用しなかったようですね。しかしこの迫力、説得力![映画館(字幕)] 9点(2008-06-25 21:46:19)《改行有》

17.  ケリー・ザ・ギャング 《ネタバレ》 レジャーさん追悼で鑑賞。 オーストラリアのイメージとは、どこまでも青い空と広い海に赤い大地、オペラハウスとコアラと甘いお菓子ティムタムだったりします(最近はクジラも?)。しかしこの映画では画面はずっと暗く、能天気さはありません。日本≠スシ・サシミ・ニンジャ・ハラキリと一緒ですね。 ご当地ヒーローを有名なエピソードと共にいかに描くかが、監督と俳優の腕の見せ所なのでしょう。ステレオタイプのイメージではないオーストラリアがとても興味深かったです。これと合わせて「プロポジション」を見ると、他のイギリス連邦諸国には起こらなかった、前々世紀の移民の皆さんの暮らしについて考えることが出来るでしょう。 皆それぞれ良かったけど、レジャーさんの存在は際立っていました。合掌。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-02 01:30:04)《改行有》

18.  once ダブリンの街角で 《ネタバレ》 ドキュメンタリーのような、でもリアルなだけじゃない映画。 別の人を思いながら書いた歌が別の時、別の場所、何人もの力を借りると、その歌の普遍性が発揮される。 音楽の力は偉大だ。音楽だけじゃない、どのエピソードもどの人物も飾らないのに、最後にはみんな素敵に見えた。 悲しくないのに終わったとで泣いたのは、ふたりがくっつかなかったからじゃない。[映画館(字幕)] 10点(2007-11-22 00:45:39)《改行有》

19.  ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 思い切りネタバレします。ご注意を。   白髪で眼鏡のCIA、黒に染めたショートヘア、フードをなびかせてやって来るイガグリ頭の暗殺者、激しい運転でぼろぼろになって行く車、脚を引き摺る、水の中でもがく。原因を突き止めるまで容赦なく繰り返される現実でもある悪夢は、まさにデジャヴのオンパレード。ついでに前作からのBGMの流用もわざと(手ブレ撮影もね)。 そしてとうとう始まりを思い出す。悪意に利用され、止めるに止められずがんじがらめになった自分を思い出す。マリーも重要だったけど、パメラが絡んでいたことはボーンにとって最も幸運なことだった。 最後、まるで水中出産のように見えたシーンも初っ端のデジャヴ。リボーン(ほんとはReウェッブだけど)。きみの未来の幸福を心から祈る。[映画館(字幕)] 9点(2007-11-10 17:59:17)《改行有》

20.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 内戦の無い民主的な政府の国で、そこそこお金のある両親はふたりとも健在で、ぶっ飛んだ空想癖もなく、毎日だらだら生きていられたら、元の王国に戻るなど夢にも思わないでしょう。あの時代、あの両親、あの境遇に陥ることは、オフィーリア自身の選択だったのです。(母といい娘といい、何て思わせぶりなネーミング。) そう思わないとバッドエンドです。こっちには不幸や不合理さを知るために来た。だから彼女の治める王国は長く繁栄したのだと。 もう一度見たいけど痛過ぎる。[映画館(字幕)] 8点(2007-10-28 23:48:58)(良:2票) 《改行有》

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