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1. トーク・トゥ・ハー
《ネタバレ》 他人には薦め難い映画。
映画のぱっと見に関しては、赤い色彩にうっとりできて良いと思いました。
内容に関しては、見方によってさまざまでしょう。間違っても愛とは何かとか、レイプは罪かとか、そういう視点で見てはいけないと思いました。私は単純に、コミュニケーションの無意味さ、かなしさ、を描いた映画だと思いました。
コミュニケーションなんて空しい。すれ違ったり、勘違いしたり、思い込みだったり、そんなんばっかりです。でもラストでは何か希望のようなものが描かれましたが、それも結局は悲しさに終わるだろうと思いました。
映画を通してずっと絶望の空気しか流れていなかったと思います。試合で昏睡に陥る直前の車の中での会話も。蛇が出る前の車の中での会話も。蛇が出た後ホテルに行くまでの会話も。リディアの元カレが怪我した後の言動も(マルコ、そんなことで彼女から離れるなよ馬鹿やろー、死にたくなるじゃない)。昏睡に陥る前のアリシアとベニグノの会話も。昏睡に陥ってからのアリシアに対するベニグノの行為も。あの謎のバレエにも絶望です。
しかし意味がわからないイコール絶望ではなくて、上手くコミュニケーションできないイコール絶望ではなくて、単に勝手なコミュニケーションイコール絶望なんですよ。悲しい。もちろん最高なのは一体になることなのです。小さくなって相手と一緒になってしまいたい。でもそれは無理で、やっぱり、相手と一緒のことを思ってるって、思い込むしか道はなくて。ううん。誰にもこの文章も伝わらないのでしょうね。絶望。
ううん、でも、孤独に慣れなくっちゃ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-11-08 17:52:24)(良:1票) 《改行有》
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