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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 雁の寺 《ネタバレ》 川島雄三監督と水上勉という組会わせがおもしろい。暗い話なのに、カラリとした空気さえ感じる。川島監督のセンスの良さだと思う。慈念と俗っぽい坊さんたちの対比が効果的。そして何より若尾文子が魅力的。ラストのカラー映像と賑やかな音がモノクロの世界を浮かび上がらせる。川島監督への憧れが増した作品。[DVD(邦画)] 9点(2009-02-16 00:43:27)(良:1票) 2. しとやかな獣 《ネタバレ》 おもしろい。さすが、川島監督+新藤兼人の脚本。団地の中だけで語られるおかしな家族の生態。悪夢の中の人たちかも。特に伊藤雄之助と山岡久乃は不気味だ。ミヤコ蝶々は出番は少ないが、さすがの存在感で嬉しくなる。凄いローアングルだったり、天井が無くなったり、階段が長ーくなったり、実験的な撮影も凄い。ラストシーンの山岡が伊藤を見る表情が良い。それにしても、この女会計士だったら、全ての男は逃れられないと思う。もちろん私も。 [DVD(邦画)] 9点(2009-02-14 19:36:30)《改行有》 3. 切腹 《ネタバレ》 傑作!いつの時代にも通じる世の中の不条理を、「武士の面目」をキーワードに緊張感たっぷりに描いている。若い浪人、千々岩求女に対する見方を反転させてしまう脚本が凄い。殺陣が変だという指摘もあるが、彦九郎(丹波)との果たし合いなどでは、荒涼とした背景に着目したい。また井伊家屋敷内の襖などに代表される美術、セットの重厚さも素晴らしい。岩下志麻のお歯黒なのに美しい姿も印象的。しかし最後の戦いで、半四郎(仲代)に殺られた井伊家の家臣数名の命は・・・[DVD(邦画)] 9点(2008-07-21 15:29:51) 4. 2001年宇宙の旅 感想を述べるのが最もむずかしい作品。地球上で最強のホラー映画かもしれない。美しさの極限は恐怖だから。過去に何度観たか分らないが、モノリスには、いつも戦慄する。先日この映画を始めて観た、スターウォーズファンの若い友人の感想「こんなつまんないSF映画始めて観た。」納得。[DVD(字幕)] 10点(2008-06-29 02:55:18)(良:1票) 5. 大魔神 初代ゴジラに匹敵する傑作。ストーリーは単純明解、何のひねりもないが、映像の凄さは圧倒的。現在のCGとは質感がまるで違う。特にセットの素晴らしさは特筆物。大魔神のサイズがゴジラやガメラと違って、5メートルくらいの設定なので、セットも大きく作られ、より緻密になっているようだ。また人間と相対したときのサイズが妙に生生しくて、恐さを増していたように思う。実際、原寸大の大魔神も作られたようだ。そして、伊福部昭の音楽が絶対的。他にはありえない。それにしても、こんな恐い映画、当蒔子供に見せちゃいけなかった。高田美和の、あまりの可愛さも子供にはもったいない。[映画館(邦画)] 9点(2008-06-26 23:29:38)
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