みんなのシネマレビュー |
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1. 6時間 (2019) 《ネタバレ》 自ら6時間土の中に埋まるという話なんだけど、アイデアの勝利だね。 確かにそのアイデアだけで映画は撮れそうだ。 ロシアのどこか分からないが、まず日本ではお目にかかれないであろう荘厳な景色が素敵だ。 こんな寒々しい場所で、しかも夜中に土の中に埋まるのは自分なら絶対にできないと断言する。 それだけ厳しいチャレンジだ。 そりゃあ泣くわな。 もう少し家の近くで穴を掘るとか考えないのかな。 それだとチャレンジの意味がないか。 あと凍死しそうな気がする。 あとはストローで息が出来るほど浅いなら、一人で簡単に穴から出られると思う。 とまあ、色々疑問はあるものの、企画自体は斬新ではあるのでそこら辺は問わないのがよろしいかと。 それと生きて帰れたら、生きてる有り難みとかも感じられる気はする。 (補記) ホテルで妹のいる部屋と隣の部屋を外から並べて撮影しているシーン、完全にジャック・タチの「プレイタイム」だ。[インターネット(字幕)] 6点(2025-04-29 22:28:32)★《新規》★《改行有》 2. AREA 《ネタバレ》 積極的に話しかけている方が本当に死んでしまうという意外さ。 生き残った方は死ぬ気力さえない雰囲気。 物哀しい二人のやり取り。 自殺する直前の人と会話した経験がないので分からないが、もっと会話しないのかもしれないし、この映画の通り淡々とした会話をするのかもしれないし、もっと何も話さないのかもしれない。 実際はどんなんだろう。 自殺する直前の人と話すなんて経験はしたくないものだが、少し気になった。 あとこの映画、綺麗だよね。 死ぬ直前に見える世界って綺麗なのかもね。 そんなことも思ったりした。[インターネット(邦画)] 6点(2025-04-29 19:15:36)★《新規》★《改行有》 3. くたばれ!ヤンキース 《ネタバレ》 小林信彦が選出したベストに本作が入っていたため観賞。 こりゃ、小林信彦を恨むね。 いや違うか、小林信彦のベストを見ようと思った自分を恨むべしか。 アメリカ版淡島千景にとにかくやられた。 あの髪型にハイレグはないだろ… 内容的には3点をつけたいが、淡島千景にやられてマイナス2点で、結果1点で。[DVD(字幕)] 1点(2025-04-29 17:45:48)★《新規》★《改行有》 4. シーラ山の狼 《ネタバレ》 まったく期待せずに見たが、意外としっかりできたストーリーだった。 ラストシーンこそ緊迫感があって、意外なところから弾が飛んできたし面白いのだが、そこにいたるまでの過程で退屈した。 シルヴァーナ・マンガーノの撮り方がとてもうまい。 さりげなく上半身がはだけるシーン、川辺で素足をばたつかせるシーン等は、彼女をとても魅力的に捉えており、それを見た野郎どもが色めき立つのも納得の出来栄え。[インターネット(字幕)] 5点(2025-04-29 15:04:23)★《新規》★《改行有》 5. 魔人ドラキュラ 《ネタバレ》 ドラキュラ伯爵の目つきが爆笑できるほど露骨にヤバい! あの目つきだと、吸血鬼以前にキチガイ認定されそうだ。 しかし伯爵も食っていくために深夜に起床し、コウモリに化けてまでして苦労して人間に近づき、生き血を吸わなければいけない。 まったくご苦労なこった。 人間、吸血鬼を問わず、食っていくのは大変なことなのだと、本作を見て改めて感じた次第。[DVD(字幕)] 6点(2025-04-27 18:08:08) 6. ちょちょぎれ 《ネタバレ》 三組の男女+女2人=合計8人が絡むラブストーリー。 序盤でラブラブ新婚夫婦だった組は、結局夫の浮気で破綻。 逆に序盤であまりうまくいってそうもなかった「女性が口をきけない」組は、終盤でいい感じに仲良くしてた。 そして主人公の組はというと、厚化粧のウザキャラ女をふった後、いつも缶コーヒーをくれる序盤から気のありそうだった女性に告白するも、何故だかゴメンナサイと言われる。 以上のように、最初の印象とはことごとく別の結果に終わる内容。 男女の仲はそう単純にはいかないということだろう。 なかなかひねりが効いていて面白い。[DVD(邦画)] 7点(2025-04-27 17:56:05) 7. 脳内ニューヨーク 《ネタバレ》 分かりにくいだけでなく、死生観を扱った内容で気分が晴れない。 人生讃歌になってない。[DVD(字幕)] 0点(2025-04-26 19:11:01) 8. ギリシャからの帰還 《ネタバレ》 ギリシャからの帰還という訳で、題名で既にネタバレしており、非常に予定調和な作りになっている。 マッシモ・ジロッティが看護助手をやたらに口説きまくるのが何故だか気に障った。 何故、気に障ったのか自分でも分からないけどね。 本作はロベルト・ロッセリーニの戦争映画三部作の一つであるが、この作品を現代において見る人は果たしているのだろうか。 おそらく、そんな物好きはいないだろう。 そして見なくて正解である。 何しろつまらないので。[インターネット(字幕)] 2点(2025-04-25 21:39:32) 9. ただ・いま 《ネタバレ》 点数について6点か7点かで迷ったけど、7点でいいかな。 なんで迷ったかというと、始めから終わりまでセリフの応酬で息つく間もなかったから。 そういった内容の映画はあまり好みではない。 登場人物も多めでずっと何かをしゃべっている。 言ってみればコントを見ているようなものだ。 だけど38分と、尺が短めなので気づいたら終わっていた。 これが2時間だったりしたら疲れて嫌になっただろう。 10代や20代の頃って、仲間と集まって話す機会がたくさんあった。 そこでは仲間同士でいろんなやり取りがある。 その様子を少しコミカルな風味を加えて描いたのが本作。 なんてことのない集まりだけど、でも若い頃にしかない時間。 その頃限定の雰囲気をリアルに感じられた作品だった。[インターネット(邦画)] 7点(2025-04-24 14:25:34) 10. 十字架の男 《ネタバレ》 ロベルト・ロッセリーニ戦争映画三部作のトリを飾る作品。 従軍司祭が敵味方関係なく人々を導き救おうとする話だが、宗教的だし真面目過ぎるし戦闘シーンは単調だしで、非常につまらない。[インターネット(字幕)] 2点(2025-04-23 21:53:16) 11. 異し日にて 《ネタバレ》 今年見た映画の中で最狂かつ最凶な映画。 もちろん称賛の意味で。 苦手な系統のジャンルながら、めちゃくちゃ引き込まれた。 電車の中で見ていたのだが、思わずニヤついてしまった。 いや、正確には苦笑いかな。 女の狂気の描き方も巧いし、単純に物語としても面白い。 出演者の方々も皆、個性的で粒揃いだ。 印象的なシーンはいくつもあるが、一番のシーンを挙げるとすれば、玄関のドア越しに「やっぱり部屋に入れられない」と女が言って、それ対して男が「一緒にケーキだけでも食べさせてくれ」と懇願したところ、女がにこやかに玄関ドアを開けるシーンかな。 この短編には完全にやられたね。 参ったね、降参だ。 ものすごく面白かった![インターネット(邦画)] 9点(2025-04-23 10:03:02)《改行有》 12. 白い船(1941) 《ネタバレ》 戦時中に政府から依頼されて撮った作品らしく、もちろんプロパガンダ映画なのだが、最後にはドラマ性をしっかり持ってきたところが凄い。 おそらくそれが評価され、後のロベルト・ロッセリーニの活躍につながっていったのだろう。[インターネット(字幕)] 5点(2025-04-22 23:38:49)《改行有》 13. ポトフ 美食家と料理人 《ネタバレ》 トラン・アン・ユン監督作の中で最低の出来。 あれだけ鮮烈な映像を撮り続けてきた監督なのに本作の映像は凡庸だし、相変わらず人が簡単に死ぬわ、しかもジュリエット・ビノシュの体型が気持ち悪いときている。 料理に関する鼻につく蘊蓄を筆頭に、嫌味で妙にイラつく映画。[インターネット(字幕)] 2点(2025-04-22 00:24:58)《改行有》 14. 煙霧 《ネタバレ》 戦禍にあるウクライナの風景をただ映したドキュメンタリー。 何も起こらず普通に終わる。 ドキュメンタリーというか、これは単なる戦地の取材映像レベルの内容だ。[インターネット(字幕)] 2点(2025-04-20 18:45:31)《改行有》 15. 愛、アムール 《ネタバレ》 ミヒャエル・ハネケという監督は人間が見られたくないもの、見せたくないものを描くのが好きだよね。 悪趣味と言われてもおかしくはない。 ラストシーンは自分にとっては相当きつかったね。 父親を病気で失った身としては精神的に堪えるシーンだったし、涙が出た。 二度と見たくない映画だけど、低い点数は付けられない。 愛するからこそ介護をしようと決めたのだろうけど、愛する人だからこそ日に日に弱っていく姿を見るのが耐えられなかった。 おそらくそんな心境だろう。 最後、家を出た後トランティニャン爺さんはどこに向かったのかが非常に気になる。[DVD(字幕)] 7点(2025-04-20 17:17:17)《改行有》 16. 岸辺のふたり 《ネタバレ》 娘にここまで慕われたなら父親としては嬉しいだろうけど、これは男親の願望だろな。 おそらくこれ作ったの、娘を持つ男だよ。 自分の願望をアニメに投影したのさ。 、、と、根拠のない推測話は置いといて、これは国境を越えたハチ公物語だね。 切ないというか、残酷というか。 そこまで好きにはなれない。[インターネット(字幕)] 5点(2025-04-20 11:55:41)《改行有》 17. わが愛の譜 滝廉太郎物語 《ネタバレ》 当時現役女子大生だった方がレビューして以来、20年以上こちらでレビューされていない日本映画。 そんな誰も目を向けない日本映画を、奇特ながらわざわざDVDをレンタルしてまで見たので、僭越ながらレビューさせていただく。 滝廉太郎の23年の短い生涯を描いた伝記映画。 滝廉太郎を風間トオルが演じているので、滝廉太郎はえらいイイ男な設定になっている。 なので劇中でもモテまくるんだけど、音楽一筋で女はまるでダメというもったいない内容。 ドイツ留学するまでの内容はかなり楽しめたのだが、舞台がドイツに移ってからはいただけない。 セリフがまるでダメな鷲尾いさ子がメインで、鷲尾いさ子のピアノ演奏シーンばかりになってしまう。 滝廉太郎の人生について学ぶことはできるので、見た意味はあったかもしれない。 でもその程度。[DVD(邦画)] 6点(2025-04-19 16:38:29)《改行有》 18. 僕の好きな女の子 《ネタバレ》 とてつもなく切ない話だけど美しくもある話。 だけどある意味、残酷な話。 悪気はないけど男を翻弄する女は確かにいる。 そんな女を好きになってしまった男が愚かなのかもね。 脈があるかないかなんて、相手と接していくうちに分からないとね。 でもそれが分からないのは若さ、経験の少なさ故なんだよね。 そういう切ない経験を重ねて大人になっていくんだもんね。 最も印象的だったのは「彼は君のことが好きなんじゃないか?」と彼氏に言われ、何だか責められてる風になって彼女が池の端で泣き崩れ、それを主人公がボート上から遠目に見てるシーンかな。[インターネット(邦画)] 8点(2025-04-18 23:14:54)《改行有》 19. 熱い夜の疼き 《ネタバレ》 星野仙一風なロバート・ライアンが見た目的にもキャラ的にも気に食わない。バーバラ・スタンウィックはさすがの存在感で貫禄の演技だが、この頃はさすがに歳を食いすぎている。二人の男の間を行ったり来たりの人妻はどうにも許し難いのに、それを許す夫の心の広さがこの映画の救いであり良心。子どものために自分の心を押し殺して許しただけかもしれないが。[インターネット(字幕)] 4点(2025-04-18 09:01:15) 20. Platonic Love(2024) 《ネタバレ》 題名がプラトニックで内容もプラトニックなのに、主演の二人が外見的にまったくプラトニックな人間に見えない。 それがこの短編ラブストーリーのマズさのすべてを物語っている。 初めから終わりまで違和感しかなかった。[インターネット(邦画)] 4点(2025-04-15 20:05:21)《改行有》
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