みんなのシネマレビュー |
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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. 8 1/2 この映画は人の心にあるもやもやっとした「イメージ」を映像にしたかんじです。現実なのか幻想なのか分らないような不思議な世界が続いていくんですが、なんとなく「わかる」んですよね。この映画の不思議な世界は、どこか自分の心の世界と共通しているような感覚があります。 主人公は映画監督のグイド。脚本家はグイドに対して、「最大の欠点は基本構想の欠如。思想性もない。意味のないエピソードの羅列だ。冒頭のシーンからして詩的着想のかけらもない。」と批判する。この言葉はこの映画に対して言っているような言葉です。フェリーニ監督はそう批判される前に自分で言っちゃえみたいなかんじだったんでしょうか。(?) [DVD(字幕)] 10点(2008-06-27 00:21:32)(良:1票) 《改行有》 3. 太陽がいっぱい 『太陽がいっぱい』のアラン・ドロンを見て、こんなに美しい人間が本当にいるのかと思いました。暗さのある美しさなんですよね。ギラギラ輝く太陽と対照的で。空、太陽、海。全てのシーンが文句のつけようもないくらい美しいです。 この映画のリメイクである『リプリー』は、この映画とは全く別ものと思ったほうがいいかと思います。私は断然『太陽がいっぱい』派ですが。 市場のシーンや、サインの練習をする姿、鏡の前でフィリップの服を着る姿…印象的な場面を挙げるときりがないくらい。そして、はかない幸せがなんともいえない余韻を残します。 [DVD(字幕)] 10点(2008-06-27 00:06:44)(良:1票) 《改行有》 4. 草原の輝き(1961) 《ネタバレ》 ワーズワースの詩がいつまでも心に残る映画。数年の月日が経ち、ディーニーがバッドに会いに行く。バッドはすでに結婚して子供もいた。それでもしバッドの奥さんがケバーイ嫌な女だったら キーーッてかんじなんですが、ボロボロの服の素朴な女性でちょっとほっとしました。泥だらけのバッドと真っ白な服をきたディーニーがあまりにも対照的で、あーもうふたりは違うんだな、と。切ない…。「されど嘆くことなかれ その奥に秘めたる力を見出すべし」まさにそんな表情をしたナタリー・ウッドのラストシーンがとても美しいです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-06-26 23:58:41)(良:1票) 《改行有》
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