みんなのシネマレビュー |
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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. 邂逅(めぐりあい)(1939) 《ネタバレ》 んまっ、素敵。恋愛映画は三角関係とすれ違いが基本。これは、もう、そのもの。それと、ちょっとした装置があればいい。ピンクシャンペンとエンパイアステートビルとクリスマスとショールと絵と。台詞も少し粋にしてね。それと貧乏くさいのはだめよ、夢を見させてもらってるんだから。現実にそんな人いないってくらいの金と美貌と性格の良さがいる。これも基本通り。ラストの「めぐりあい」のシーン、男早く気づけよって、見る者みんな念じたんじゃないの? それとも、女言いなさいよ、ですか? そんな嘘はつかなくていいから、早くって。そう、そんな盛り上がりを「絵」で落とすなんて、涙しちゃうじゃないの。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-22 22:19:22) 3. ゲームの規則 《ネタバレ》 私達貴族って、何と申しましても優雅ですわ。人間の品とでも申しましょうか。美しくあらねばなりませんもの。お金もかかりますけども。えぇ、そのとおりでございますわ、中身なんてそんなものは、どうでもいいのですのよ。どんな方でも同じでございましょう。人間の欲望なんて皆同じですわ、どこをどうしても喜劇にしかなれませぬもの。喜劇、ですわ。あなたも目撃なさったでしょう、この喜劇。カモなみに人が撃たれましてよ、でも、喜劇。恋は盲目、ここは悲劇かしら。追いかけっこの茶番。こう見えて貴族をやっていくのも案外大変なのよ。え?、何?、没落の始まり?、だから何なのよ。人生は喜劇って今言ったばかりじゃないの。お分かり下さるかしら……[DVD(字幕)] 10点(2008-01-15 20:55:23) 4. 大いなる幻影(1937) 《ネタバレ》 貴族社会の崩壊、「この戦争で誰が勝つのか私には分かりませんが、誰が勝とうと結局我々貴族の最期となるのは確かです」。国境のあることの無意味、「国境なんか人間が作ったもの。自然にとってはどうでもいいこと」。金持ちの実態、「寛大の裏側には必ず傲慢が隠れているんだがね」、親切の薄っぺらさ、「本を焼くなんて残酷だ」「本を送る方が残酷だろ」。全てが大いなる幻影か? ただし登場人物は全て誠実に生きている。幻影だと分かっても必死に生きている。この人間を見る目の暖かさ、素晴らしい………[DVD(字幕)] 10点(2008-01-15 20:35:49)
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