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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ゴッドファーザー 初鑑賞。尺の長さを感じさせないいい意味で緊張感がずっと持続してる演出だった。なんといってもマーロンブランドとアルパチーノの演技が素晴らしかった。特にマーロン。残念ながら、初鑑賞となると人物の名前と顔、人間関係をつかむのに脳がいっちゃって純粋に楽しむには難儀する。事実自分も何度も早戻しをしてた。名作です。敬意こめて満点。[CS・衛星(字幕)] 10点(2013-09-07 11:33:58) 2. 時計じかけのオレンジ これは・・・。偉大な作品としかいえないなあ。まず、セットの意匠が飛び抜けている。71年作とはとても信じられない。そして、堕ちていくアレックスの表現は心をぐっと引きつける。言葉で説明しにくいくらいの衝撃がある。暴力とセックス。人間の心の奥底にあるとても強い関心にグサッと触れている。天才ぷりが発揮されているなあ。傑作だと思う。でも2度目はない。そんな作品。[CS・衛星(字幕)] 10点(2013-04-15 13:26:16) 3. JAWS/ジョーズ なんともすごい作品。とにかく、ドキュメンタリーを見てるかのように映画に入り込んで溶け込んでしまう。この作品のすごさは単に恐怖の鮫というとこではないこと。市長たちの行動、パニックになった時我先にのエゴ、この辺りは人間性を考えさせるし、演出も時に海中からの鮫目線と兎に角素晴らしい。ストーリの流れがとてもスムースで、また恐怖を与えるるタイミングがよい。もちろんあの有名なサウンドも抜群だし、時代考えると、肝心の鮫自体の意匠も文句なし。荒くれ親父始め3人のキャラもよくて、個人的には、彼の軍にいた時のエピソード、忘れられないくらい強烈なインパクトを持つ。映画史に燦然と輝く傑作。この作品は時代が過ぎても決して過去の名作になることもなく、その偉業は映画というコンテンツが存在する限り決してあせることもない。[CS・衛星(吹替)] 10点(2011-11-26 20:37:28) 4. ルパン三世 カリオストロの城 《ネタバレ》 再放送のたび見るんでもう10回ほど見たかな。何回見てもそのたびすがすがしい気分になる。日本アニメの金字塔。宮崎の作品の中でも一番好きというか傑作だと思う。大野の音楽もいい。ハリウッドには今や無意味なカーチェイスシーンも多いが、この作品は79年の段階で、意味がありアニメなのに臨場感あるシーンを演出してる。[地上波(邦画)] 10点(2008-05-03 07:39:29)(良:1票) 5. ペーパー・ムーン 女の子テイタムオニールの天才ぷりに感服するばかり。どうしたら子供が可愛らしくみえるかを自分でよく解っていてそれを表現までしている。ほんと詐欺や犯罪のロードムービーなのになのにそれがほのぼのしてる。名作。[DVD(字幕)] 9点(2019-10-02 14:49:21) 6. タワーリング・インフェルノ 面白かったあ。ハラハラして力入ったし。尺の割りに長さも感じさせない緊張感もあった。古くささがかえってこの現代でみると臨場感を与えてるって感じ。ポールニューマンスティーブマックウィンのヒーローぶりは実にカッコいいし、脇の人間模様も典型的ではあるものの良かった。日本でもタワーマンションが普通の光景になっているんでなんかお手軽な感情移入しちゃったなあ。9点つけます。でもボクはポセイドンには8点という評価が矛盾逆転しているのに大いに自己反省してる。[ブルーレイ(吹替)] 9点(2015-12-19 18:29:32)(良:1票) 7. 幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 久しぶりに鑑賞。何度か見てるけど、ストーリーは完ぺきに把握してるのに終盤は見入ってしまう。演出が優れているからだろう。内容はそんなに起伏はないけど、ラストの感動への布石をうまく引かれている。車中のシーンなんか健さんの無言のアップが延々続くのにこっちが健さんの心情読んで目が離せなくなる。こんな間の使い方は抜群に巧い。健さん主演だけど、武田桃井も主役さえ食ってしまう素晴らしい存在感を発揮してる。ラストのハンカチがはためくシーン。たくさん掲げた倍賞さんの心情とかそれを見た健さんの気持ちを思うと涙。青い空にバタバタ強風にはためいているのがまた良い。風もまた助演。桃井もラストにかけての表現や声質がいいんだよねえ。日本の日本らしい稀代の名作。[地上波(邦画)] 9点(2014-11-29 07:52:20) 8. スター・ウォーズ 単体としての評価なら高得点とまではいかないけど、シリーズの先頭を切った作品としてなら高評価になる。実を言うと、今となると3と4のエピソードが少し間を置き過ぎているんで、その間の3.5的な物も欲しかったかな。でもそのあたりに観客が想像力を働かせる楽しみさえ与えているとも言える。映像演出的には4と5さえ大きな進歩の差があるので、とてもレトロ感がある。このシリーズどこから始めるかでも解釈に大きな差がでる。1からならサプライズはないけど、徐々に深まる感動味わえるし、4~6そして1から3へなら、また違った味わい謎を紐解いていく感動を味わえる。未見の人に勧めるなら、4~6へそして1~3へそしてもう一度4~6へ、一番美味しくこの素晴らしい作品を堪能出来ると思う。[DVD(字幕)] 9点(2011-04-02 10:48:45) 9. ジャッカルの日 ジャッカルの仕事人ぷりに思い入れしてしまった。自分がジャッカルになってるもん。なんとかドゴール殺らしてあげたかった。目的のためにはお世話になった人もためらいなくあっさり殺す人間性とか、用意周到ぶりに感じ入る。最近の小道具や所作が桁外れのCIAもの作品ばかり観てるとこれくらいの方が臨場感あって好ましい。1970年当時のフランスの風景がなんとも好ましくて、憧れの地であったのが実感できた。[DVD(字幕)] 8点(2019-10-01 20:56:36) 10. キャリー(1976) 《ネタバレ》 初見。ああ、傑作だなあ。ストーリーというより、なによりキャリー役のシシーの表現演技となんといってもデパルマの演出の凄さ。冒頭のエッチなシーンで度肝抜かれてそのあと延々と続くヌルイシーンがクライマックスを際立たせる。エロ目線の画も抜群だしね。善意のかたまりで大好きな先生もよかれと思っているのが大裏目になってるしあっさりやられちゃってるし、一番の大元の腐れ女は生き残って食らわされてるし。面白いなあ。キリスト教に対するメタファーも面白かった。初見だったけど、中谷美紀は間違いなくこのシシーの表現は勉強してたなというのは良く判る。[DVD(字幕)] 8点(2015-12-20 12:20:28) 11. アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 古い作品なんだけど緊張感がずっと続いている。クリントイーストウッドの演技は素晴らしい。過剰な演出が控えめでかえって緊張感を出したという感じかな。成功したかどうか?のカタルシスの場面さえ抑えられている。これでかえってドキュメンタリーぽさがでている。とにかく脱獄モノジャンルは面白いよね。脱獄したいという動機もちゃんとふってあるし。気になったのはバッツ。一番成功させてあげたかったのに。このあたりがせつなさの表現なのかな。[DVD(字幕)] 8点(2015-11-20 12:17:06) 12. ポセイドン・アドベンチャー(1972) この映画って、以降出てくる、大型船パニック、水もの、脱出もの、それらの演出に多大な影響を与えていて、もはや直接間接にせよその影響下から逃れることは難しいくらいの偉大な作品になってしまってると思うんだよね。あ、これってポセイドンと思うこと多いし。。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-08-25 12:38:59) 13. ロッキー 今さらの初見。こっちは現代基準で見てるんで、今ならもう少し上げたり下げたり起伏があるんだろうなあと思った。あまりにあっさりメインイベントに辿り着いたので正直言うと少し拍子抜け。しかし、その丁寧なつくりは評価できる。画も哀愁があったり、希望を表現したりと、とても心にしみた。それとやはり音楽がとてもいい。タイミングも絶妙。演出の間の取り方がとてもよくて、心地よく見れた。リアルタイムならさぞ感動できたんだろうなあとしみじみ。ロッキーとエイドリアンのキャラ、とてもいいです。点数は8点だけど、この映画は点数じゃない。魂です。名作です![CS・衛星(字幕)] 8点(2011-11-12 19:40:17) 14. 野性の証明 《ネタバレ》 健さん、かっこよすぎる!健さんを見る映画。意外と大物スターや今では大御所演技派が大勢キャスティングされていて、今みても楽しめる。特に悪い方。成田三樹夫は最高。ストーリーも破天荒ながら、ちゃんとつじつまは合っているのでよし。何回もみてるんだけど、ラストの自衛隊相手の健さん単騎拳銃で応戦の絵、かっこいい。健さんならでは。好きです。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-11-01 22:53:18) 15. 犬神家の一族(1976) なんとなく観だしたらどんどん引き込まれていった。余計な脚色もなく、ストレートに展開が進むから時間を忘れて観賞できる。この時代を代表するといってよい大野の音楽も十分に盛り上げる。トリックネタも満足納得できるものであった。演者陣もベテラン組は各々の個性を発揮して大変好ましい。島田陽子坂口良子の美しさ愛らしさが作品に一層の華を添える。[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-17 17:51:14) 16. 狼たちの午後 ソードフィッシュのトラボルトに触発されて鑑賞。彼の言うとおり素晴しかったです。銀行強盗なのに緊迫感もなく、どことなくコメディ調で淡々と流れ、行員だけでなくこっちまでお金手に入れてねと思い入れが入ってきたとたん、やはり銀行強盗、現実に戻ったら冷酷なまでの結末。昼間の眩しいまでの明るい映像と夜のサーチライト舞う冷たさを感じさせる空港の映像。そのコントラスト。ラストのアルパチーノの絶望とも後悔ともとれる表情は映画史に残ってもいいのでは思うほどです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-06-03 16:05:43) 17. 仁義なき戦い 広島死闘篇 前作よりはストーリー性はでたけど、はっちゃけた清々しさは薄まった気がする。鉄砲玉の悲哀というのがテーマかなあ。梶芽衣子の薄幸な美しさ光る。[DVD(邦画)] 7点(2018-05-15 15:54:01) 18. 仁義なき戦い なかなか面白かった。今は亡き名優たちの演技が非常に光る。というよりこれを観てないと彼らを語れないので鑑賞したのだけど。筋は荒いもののエネルギッシュな演出はいいなあ。当時に日本アカデミー賞があったら助演男優賞があったら確実に金子信雄が受賞してる。ちょっとグロの中にユーモアを添えているのが彼。[DVD(邦画)] 7点(2018-05-15 10:39:40) 19. ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 30年経ってちょっと時代背景がもう違うので、感慨も違う。聞いたことのあるメンゲレやナチス追跡隊の題材が嬉しい。ちょっとテンポの悪さもあるけど、これも時代か。やっぱり演技がいいよねえ。メンゲレリーベルマンそして子役ヒトラーコピー。うまく人物の特徴を演じている。メンゲレの偏執的な、リーベルマンの知的さ、ヒトラーコピーのヒトラーらしさ。ちょっと感心した。[DVD(字幕)] 7点(2014-11-07 12:29:41) 20. 新・猿の惑星 《ネタバレ》 これはよくできている。シチュエーションを第一作の猿と人間を全く逆に置く感じは上手い。時代逆行案はちょっと強引だったけど、仕方なしか。ジーラの自分を囮にしてまで子供を守ろうとする母性は泣かせる。大オチの入れ替えネタも十分楽しめるし、ラストの、ママアの連呼の余韻が有った。良作だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2014-09-10 13:08:04)
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