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1. レディ・プレイヤー1
お話がスッカスカ。脚本がテキトウ。説明セリフで話が進む。
映画全体が、自分でゲームをプレイしているときの感覚に似ている。
都合よくアイテムが出てきたり、抜け道があったりするけど、プレイしている私たちは死ぬことなく決められたルートに従って冒険をし、ラスボスを倒してゴールする。
冒険はするけど、登場人物は死ぬリスクなんて負わず、ちょっとしたら装備なしの状態で出てくる。
リアル世界の方の敵も銃で脅してきたりしますが、それ本当に撃つ気あるの?といいたくなるくらい。
唐突に死人はでますが、実に唐突で「競争相手は悪ですよ、まじ悪い人だからやっつけていいんですよー」というただその文脈のために殺されただけのようなちぐはぐさ。
オアシスの外側の世界でも話は進んでいくんですが、まずそっちのリアル世界観を描写するところから始めるべきなんじゃないかと。荒んだゴミ溜めのなかで人々がゲームに熱中するというディストピアがあり、なぜそこに至り、誰もどうにかしようとしないのか。そこをおざなりにして「何かが解決しました」感を出されても「は???」としかならない。
キャラに思い入れがあるほど、あるいは「我らが日本の○○が出てきたああああ!」的思いがあるほど楽しめる映画かな。
「オタクがあそこにアレが出てきた!って探して楽しむ映画だ」なんて感想をネットで観ましたが、その通りかも。
私は特に思い入れはないし、さほどキャラ達に対するリスペクトも感じられなかったし、ウォーリーを探せはイライラするので、普通につまんなかったです。[映画館(字幕)] 3点(2018-04-26 06:46:21)(良:4票) 《改行有》
2. マイティ・ソー/バトルロイヤル
すっごく面白かった。
アメコミ映画かと思ったらコメディ映画でした。
それも並みのぬるいコメディが太刀打ちできないような濃度で笑いを取りに来てるやつ。
ラストバトルのシリアスなシーンでも絶対笑いを取りに来る。
バナーの献身的な行動・・・あんなん絶対笑うでしょ!
笑いだけじゃなくて、バトルも多め。
バトルの撮り方もなかなかうまく、映像を止めて額に入れてそのまま飾ってもいいような印象的なシーンがたくさんあります。
マイ・ナンバーワン・コメディ映画です。[映画館(字幕)] 10点(2018-03-22 22:47:49)《改行有》
3. シン・ゴジラ
映画見に行くまでに、下記の葛藤を経て見に行ったわけです。
「なんか評判いいなあ・・・庵野ファンが持ち上げてるだけじゃないだろうなあ・・・」
「この監督の実写って、評判よくなかったよなあ・・・でもこの高評価は、それなりに上達したって事なのかなあ・・・」
「まあ他に見たいものもないし、とりあえずこれにしようかなあ・・・」
で、見に行ったら、案の定でした。
一言で言えば、庵野監督ファンか「日本国だいすきー!てゆーか日本国大好きな俺自身がだいすきー!」な人のための映画です。
上記のどちらでもない、ただの娯楽作品が見たい人にはおすすめしません。
全編を通してひたすらひたすら、偉い人たちがくどいまでに会議をやってるわけですよ。
登場人物個々のキャラクター性だのドラマだのは一切カットされ、ひたすら室内で早口で話し合っているわけですよ。
噛みそうなくらいの早口で、滑舌も悪く、演技に重さもドラマ性もない。
そしてセリフが聞き取れなくてもあんまり支障がない。
破壊された街も、悲劇の姿勢の人々もほとんど出てきません。肝心のゴジラさんの出番もかなり少なめ。
もう華がないったらありゃしない。
唯一華があったのは、ゴジラさんが暴れる一瞬のシーンだけ。さすがこのシリーズの主人公だけはあります。
「キャラの個性やドラマを押し出さないのは個を消して全体を映そうとしてるから」なんて解釈もありましたが、この監督はなんでそんなに「全体」にこだわるのでしょうか?
某作品では、文字通り人類をひとまとめにしてしまいましたが。
なんか色々と地雷なので、この監督の作品は二度と見ません。[映画館(邦画)] 1点(2016-08-28 05:15:16)《改行有》
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