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プロフィール |
コメント数 |
2524 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉
『What's Up, Tiger Lily?』(1966) 誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。
『華麗なる悪』(1969) ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。
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1. 月世界旅行
《ネタバレ》 世界初(?) のSF映画としてあまりにも有名。まあこの映画を観るということは、どちらかと言うと文化財を鑑賞するみたいな感じです。ルミエール兄弟は「私たちは映画の父だけど、ジョルジュ・メリエスは映画創造の父である」と言っていたそうですが、まさにメリエスの持つすべてのテクニックの集大成であると言えるでしょう。それでもいろいろと面白いことが、このわずか17分間から見えてきます。この映画はジュール・ヴェルヌが原作と言われていますが、実はその小説の挿し絵を映像化したと言った方が正しいみたいです。月面の崖から落下したら地球まで落っこちてゆくという奇想天外なシーンも、原作の挿画通りなんです。メリエスも当然男性観客のウケを狙っているわけですが、なぜかブルマみたいなものを着用しておみ足を見せびらかしている淑女たちが地球のシーンでは大勢登場するのがウケます。この時代にしては、かなり大胆な露出じゃないですか。半魚人にしか見えない月面人が、なぜか一人だけ一緒に地球までついてきちゃってるのも、まるでドリフのコントみたいで笑っちゃいました。 この映画は正直点数をつける対象なのかは微妙ですが(悪い意味じゃありません)、やはり死ぬまでに一度は観ておくべきですね。[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2017-08-22 23:34:00)
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