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1. ドニー・ダーコ
《ネタバレ》 意味ありげなカットの連続とブラックジョーク。全編通してとにかく暗いです。開始早々“この映画にハッピーエンドはありえない”ということに気付いてしまうので、主人公同様胸にたまるモヤモヤや、謎が解けないいらだちを抱えながら鑑賞することになります。絶望・不安・憎しみ・疎外感や、ほんの少しの幸福感……そんな青春期に特有のドロドロした感情を映像化した感じ。心に疾患を持った青年を演じたジェイク・ギレンホールがすごくハマっていて秀逸でした。設定や、見終わったあとの切なさは(タイムトラベルものではないけど)『ジェイコブス・ラダー』と良く似ています。誰にでもお薦めできる映画ではないですが、私はかなり好きでした。(旦那は途中でギブアップしたけど)[DVD(字幕)] 7点(2008-12-27 19:27:44)
2. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 前3作はすべて劇場で封切り初日に鑑賞してます。が、今作はどうしても気が進まずDVDで鑑賞。残念ながら嫌な予感は全て的中してしまいました。ストーリーがご都合主義だったり、主人公が不死身だったりするのは全然かまいません。だってインディ・ジョーンズだもん!突っ込みどころ満載なのもお約束。(ロシア人だからって焚き火の回りでコサックダンスはベタすぎです)それより、映画を観ていた2時間のあいだ“ハリソン・フォード、老けたなぁ。。。”と常に頭の中でつぶやいていました。アクションも頑張れば頑張るほど、全盛期との差が歴然として悲しかったです。3作目のショーン・コネリーより、もっと老けて感じました。大好きだったのに…若者におじいちゃん扱いされたり、未知との遭遇しちゃったり、教会で結婚式あげちゃったり…そんな姿、見たくなかったよ!インディ!…だけど、あのテーマソングを聞くと、やはりどうしても胸が高鳴ってしまうのです。これは条件反射ですね。
[DVD(字幕)] 3点(2008-12-18 01:27:03)《改行有》
3. ミスト
《ネタバレ》 予想に反し、開始早々にどこかで見たようなモンスターが出現してしまった瞬間、“あーあ”とがっかりしかけましたが、意外や意外、その後も退屈することなくラストまで引き込まれてしまいました。陳腐なモンスター・パニック物というより、極限状態の人間がどんどん集団異常心理に飲み込まれて行く怖さがあります。スーパーの店主が“人間なんて、1つの部屋に2人いれば、やがて殺し合いを始めるものだ……”みたいなことを言いますが、あれが結末を暗示していたのかな。(彼が預言女を撃ち殺した時にカタルシスを感じてしまった私も同類かも。)さて、主人公は常に強靭な精神力で仲間をグイグイ引っ張っていくのに、ラストはなぜあんなにあっけなく生きることを放棄してしまったのか?というのが謎ですが、やはり1番気がかりだった奥さんがすでに死んでいたことで心が折れてしまったのでしょうか。できれば、引き金に指をかけ息子を撃とうとした瞬間、忽然と戦車が現れる…というグッドエンディングにして欲しかったな。しかし、毎度毎度メイン州というところは、本当にこんなややこしい人ばかりが住んでいるのでしょうか。[DVD(字幕)] 5点(2008-12-18 00:42:39)(良:1票)
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