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1. アメリカン・スナイパー
アメリカの抱える闇をエンターテイメントという下敷きを持って描いた良作。イーストウッドの手腕とクーパーの熱演に感動。しっかりスリリングなところはスリリングに描き、観客を追体験させる迫力も持ちつつ、これが15年以上前の話で現在と全く変わっていない事に気づくと鳥肌が立つ。未だなおアメリカの終わりの見えない戦争は続いている。反戦でも、アメリカ万歳でも一切なく、その事実を尊敬の念、鎮魂の念を持って映画という話法の中で描いたイーストウッド恐るべし。[映画館(字幕)] 8点(2015-03-23 03:32:27)
2. 博士と彼女のセオリー
監督のスマートな演出と役者人の素直な熱演。そして何よりもこの実在する夫妻の愛の形に脱帽。美しい終わり方。監督の作家性のさじ加減も適度。ラストのエンドロールはちょっと安っぽくて、あれでテレビ特番的になったと思う。あとヨハンヨハンセンの音楽も素晴らしい。良い映画。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-03-23 03:27:24)
3. ウルフ・オブ・ウォールストリート
完全なる大傑作。題材が題材なのと、グッドフェローズ、カジノとスコセッシ御大の得意の話法故に過小評価されているが3時間あっという間のエンターテイメントとして感性が爆発しっぱなしなのにスマートな魅せ方で本当にスコセッシ好きには本当に溜まらない一本。どこまでも下品で低俗な感性の獣たちの堕ちて行く様は本当に最高に面白い。ディカプリオが本作でオスカー獲れないならもう本当に違う演技アプローチをするしかいない。一つの到達点でしょう。これがスコセッシとのコンビ一発目だったらオスカーも全部総なめだったろうに、、、、、。今後まだまたこの二人からは目が離せない。[ビデオ(字幕)] 10点(2015-03-23 03:25:22)
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