みんなのシネマレビュー |
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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. 道(1954) 《ネタバレ》 道というこの映画は正にロードムービーの原点なのではないでしょうか。人生は長い道を旅するようなものというそんな気にさせられます。それぞれの人がそれぞれの道を歩いていくのでしょう、ジェルソミーナとザンパノもそんな一人なわけで。色々考えさせられる映画です、生きることの大変さ(母親が娘を売ってしまう)とか、愛のかたちとか(ジェルソミーナとザンパノのような愛のかたちもあってもいいのでしょう)、老いとか(老いたザンパノはもう芸も出来ず野垂れ死ぬんでしょうね)。色んな人生のかたちがあって、作者はそれでいいと言っているような気がします。ハンディキャップを持った人、愛情を表せない人、貧しい人、生きるために非人道的なことをしてしまう人とかを、作者は愛情を持った目で慈しんで見ているように思います。そして僕らに対しても、それでいいんだよと言ってくれているような気がします。[ビデオ(字幕)] 9点(2010-08-06 18:05:41) 3. 七人の侍 《ネタバレ》 いい映画ですよね、侍と百姓を描いていて、その橋渡しに菊千代がいるという感じ。僕らサラリーマンは江戸時代なら百姓、どんな暴政にあっても黙々と仕事をこなしている、一生働いても年金さえもらえない、侍はさしずめ、青年実業家や若手政治家といった感じでしょうか。菊千代の侍になりたいという気持ちは痛いほど良くわかります。でも最後で死んでしまう、何かのために命をかけて戦い、死んでいく、彼はその意味で本当に侍になったんでしょうね。菊千代になりたいと言って、脱サラして渡米した知人のことを想い出します。彼は侍になれたのかな、きっと菊千代のように討ち死にして、侍になったんじゃないかと思います。[ビデオ(邦画)] 9点(2010-07-21 18:24:23) 4. ローマの休日 《ネタバレ》 何度見てもいい映画ですよね、私は落ち込んだ時とかに見ると励まされます。色々な良さがありますが、私が一番印象に残っているのは、アン王女の成長です。最初の場面で靴を履けなくなって困っていた王女が、終わりでは凛として威厳に満ちた王女に変身しますね、まるで蛹が蝶になったような感じです。アン王女はあのままブラッドリーと逃げてしまっても良かったのに、自分の周りの人々のこと、自分の立場を考えて戻って来ますね、周囲の人のことを考えられるようになった時、人は大人になるのではないでしょうか。成長映画(私が勝手にそう呼んでいるだけですが)は色々ありますが、この映画では主人公が成長し、その影響を受けて周囲の人(ブラッドリー)も大きく成長するという感じです。恋は人を成長させ、そしてそれをあきらめる時、人は更に成長するんですね。若い世間知らずの人が恋をして、大人になっていく、そんな誰にでもある経験を解り易く描いているので、この映画はいまだに多くの人々に愛されているのではないでしょうか。[地上波(字幕)] 10点(2010-07-21 17:54:49)(良:2票)
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