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1.  ミスト 《ネタバレ》 観ていて、どうも感情移入ができなかったためか、ラストでの主人公の自殺行為には呆れてしまった。このへんは人にとって感じ方がちがうのかもしれない。 スーパーで立て籠もり中に、変な宗教がかったおばさんのカルト的宣告がはじまったあたりで、だんだんと観ているこちらの気持はダレてきた。何物かが外にいて、たぶんそれは鳥でも犬でも、要するに通常よりも強力になったのなら何でも良いのであって、見せたいのはパニックに陥っている人物たちの心理が主なんだと思う。ただ、それももう少し説得力がないと、たとえば倉庫のあたりから侵入してきたタコかムカデの怪物のような生き物の描写にしても、実にチープなのである。予算の関係もあろうが、もう少し何とかならなかったのか。 霧の中に怪物が潜むという設定は、文字どおりチープさを覆い隠す巧いシチュエーションなのだけれども、さすがに思わせぶりが長すぎると馬鹿馬鹿しくなってきて、彼らの長いディスカッションばかり聞かされて苛々してきた。ここはあと一つ、なにか退屈させない要素を入れるべきだったように思う。 B級作品には、ふしぎなカルト的魅力の生まれる例がいくつもあるが、どうもその気にもなれない。単に低予算だけではない、知恵のほうも低いものになっているように思えた。[DVD(吹替)] 3点(2018-04-28 20:03:09)《改行有》

2.  怒り 《ネタバレ》 そもそもタイトルの「怒り」とは、何の意味だったのかが不明なのだが、唐突に沖縄問題が挿まれるから社会・民族的な悲哀でも描きたかったのだろうかと推察する。それも一つの要素だろう。だが、女の子に対する米兵レイプの描写が、そのまま沖縄問題と一緒くたに語られるのはありがちとはいえ、いささか単純すぎはしないか。 レイプされた女の子の心情と沖縄の基地問題とが、いきなり同一の水面上におかれてしまうのは凄いチカラ技だなと思ったが、基地問題を訴えたいのなら、なぜ沖縄の男の子の父親が、那覇まで出向いていって(たしか仕事を放ったらかしにしてまで)反対デモに参加していたのかをさらに突っ込んで説明しないといけないだろう。どうもこういうところが、よく考えてみると曖昧なのである。 沖縄に逃げ流れてきて小島に棲みついた、乞食みたいな男が結局は犯人なのだろう。たぶん精神疾患を抱えている。この男は底辺ビジネスというのか、派遣業者に翻弄されてプライドが痛めつけられた結果、罪のない小市民の家に押し入り凶行に及んだとある。なんのことはない、上述の沖縄問題もミソもクソも一緒にした「怒り」に画面が満ちあふれている。 「怒り」とは、何なのか? 絶叫・号泣等の演技、そしてどうでもいいような音楽がその後ろで流れているけれども、そういう盛り上げ要素を省いてみれば、どうも作品全体を通してベクトルが内向しているようだ。沖縄問題を強姦被害者の感情に落とし込んだり、精神疾患な男が真犯人だったり、あげくの果ては内輪揉めめいた口げんかで男の子が殺傷に及んだり、・・・ひたすら「怒り」が内へこもり、鬱屈する世界・・・「怒り」というよりも「怨み」に近い。この作品はそうして話をわざと混濁させているような感じすら受ける。[DVD(邦画)] 4点(2018-02-10 09:40:56)(良:2票) 《改行有》

3.  クライマーズ・ハイ(2008) 《ネタバレ》  日航123便の事故を扱ったものとしては渡辺謙の出ていた「沈まぬ太陽」もあるのだが、どうもいま一つで、こちらのほうがまだ面白い。しかし、いずれにせよこの事故を真っ正面から描いたものではなく、本作にしても新聞社から見た事故の断片が触れられるに留まり、結局なにが言いたいのかちょっと不明な後味を残した。  新聞記者、いわゆるブン屋さんの活動が活き活きと描かれているのはわかるのだが、123便事故に関しては意外にも目新しいことはなく、べつにこの映画を観るまでもなく事前に知っていたことばかりだった。なんだか惹句はおおげさだが、いざ小屋に入ってみるとしょぼい見世物を見せられたときのような、羊頭狗肉の感がある。終いには主人公の幼年期のエピソード等が盛られているが、そんなものを観たいわけではないと言いたくもなった。[DVD(邦画)] 4点(2016-10-17 11:18:45)《改行有》

4.  手紙(2006) 《ネタバレ》  数年前になるけれども、つらつらCSの深夜番組を観ていたら、山田孝之主演でやっていた。なかなか良い映画なのだが、主人公に何かと付きまとう女の子(これは最終的には妻になるから、いちばんの理解者というところか)がどうもどこかで見たような顔だと思っていたら、沢尻エリカである。  はっきりいって、劇中でこの子は浮いてしまっている。彼女が出てくると、どうも妙なベクトルが映画に出現し、要するに沢尻ちゃんは自己をアピールし過ぎだと思う。東野の原作の、暗く重たいものを背負った人間にあるであろう切なさみたいなものがないわけで、それは当然ながらこの子に望もうとしても無理なのだ。だから言ってみれば、沢尻エリカのシーンではテレビドラマのような安心感をわれわれに与えることになる。  こういう雑音はありながらも、映画は正直なところ私を泣かせたのは言っておかなければならない。終盤で、弟役の山田孝之が刑務所へ慰問に行く。兄の服役している刑務所へ、お笑い芸人として慰問するのだ。お笑い系のテレビ番組では、ほとんど例外なく聴衆は女子供で、彼女らの何も考えていない嬌声で満ちあふれている。ひとつギャグを飛ばせば、お約束のように彼女らの笑い声が拡声される。あれは仕事になっているらしいのだが、いちおう芸人さんのための効果音として使えているらしい。だが、ここでは受刑者達を相手にしている。その危うい緊張……。  この弟君は何かにつけて犯罪者たる兄の責過を負うことになる。いくら頑張っても犯罪者の弟ということで、世間からハジかれるのだ。後半になって登場した杉浦直樹扮する老齢の上役の言葉が、これを象徴している。「君はこのことを差別と思っているかもしれないが、これはむしろ当然のことだ」「君の苦しみをも含めて、兄さんの犯罪の対価なので、それは担わなければならない」云々とのセリフがある。ここは東野圭吾、あっぱれな人生訓の開陳かと褒めてあげたいところだが、またずいぶん傲慢な考えでもなかろうか。この先は映画を離れてしまうのでさっさと済ませる。  たとえば毎回ミステリー風味で事件を量産する大衆作家に、殺人なら殺人というテーマを重く引き受ける覚悟があるか、ということだ。そのような文脈で、突然凡庸な人生訓というか道話みたいなものを出されても困るのである。[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-07-13 00:20:08)《改行有》

5.  セブン 《ネタバレ》  これは『ブレード・ランナー』へのオマージュという話だが、モーガン・フリーマンの苦渋に満ちた演技がよかった。一方、“七つの大罪”うんぬんの犯罪シーンはまあネタで、この作品で意外と古びるのはここらへんからかな、という気がする。  映像はさすがなもので、特に終結部の郊外(変電所?)の風景は俊逸だ。こういう荒涼とした絵を邦画ではあまり見ない。ダイナミックさが足りないのである。その意味では大風呂敷の七つの犯罪シーンにしても、ちゃんと絵にできるという自負があるからやったわけで、おそらく日本映画でこれを撮ったら目も当てられないことになったろう。日本人は大人しい草食なのである。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-17 01:16:00)《改行有》

6.  フレンチ・コネクション 《ネタバレ》  無駄のない緊密な脚本で、この時期のフリードキンは乗りに乗っていたんだろうなと推察される。続く「エクソシスト」も見事な出来だった。まったく恐れ入るばかりである。  しかし現在の時点で初めて観る方がどのように思うかは分からない。退屈な刑事ドラマとみるか、ハックマンのやたらにあくの強い演技に食傷するか、・・たしかに捜査というものはたいていは退屈なものなのである。初見の時を回顧しながらこれを書いているが、一度観た時は意味不明だった細部が、二度目に観た時に突然パズルのピースを合わせるように合点がいった経験を思い出す。  相棒のロイ・シェイダーとハックマンの二人が、うらぶれた一室で容疑者の電話を盗聴する。どうでもいいような夫婦の痴話話を聞かされて、刑事ふたりがその場で笑い転げる。このときのカメラの冷徹さ。  あるいは、有名なカーチェイスのシーンに至る前に、狙撃されるハックマンのシーンの直前に挟まれる何でもないようなショット。子供が三輪車にのって走る遠方に、NYの電車がガードの上を横切る様子が映される。これはハックマンが車で追跡することを暗示する伏線だろう。  実に見事なものである。これ以外にも、三角地点による尾行のリアリズムといった描写や、いちいち指摘していれば枚挙に遑がない。一見地味なようで、実は華麗な映画なのではなかろうか。こういうものが“映画”だという気がする。 [映画館(字幕)] 9点(2011-01-11 09:54:52)《改行有》

7.  CURE キュア  時期的に「セヴン」とか「羊たちの沈黙」などのサイコスリラーが出ていた頃ではなかろうか。邦画の水準としてはかなり上質というか、日本映画の良い意味での丹念さもあり、観ていて安心感があった。  安心感とはいっても、決して居心地のいい映画ではない。萩原聖人演じる間宮は、観ていて苛々するほどだし(その意味では成功しているわけだが)、各俳優も大して存在感があるわけでもない。ある意味日本映画というのはこれほど存在感の薄い俳優達によって演じられてきたわけだ。  黒沢清はそういうハンディを意識しつつ、それを逆手にとって映画の画面を構築しているように見える。職人的な監督さんだと思う。少なくともこの時期の、「CURE」のあたりが彼の最も充実した頃なのではなかろうか。  たとえば遠景から間宮が最初に登場する浜辺のショットは俊逸なもので、このあたりで本作がただの思わせぶりなホラーではないということがわかった。つまり職人的な丁重さで作られているなということである。その意味で安心して映画に浸れるという気がした。  しかし上述のアメリカ映画ほどには、残念ながら画面に華がない。ダイナミックさで、どうしても負けるのだ。それは終末部の、病院の廊下の一劃で高部の妻(だと思う)が縛られた異様な姿で映されるシーンなどで、やはり造作のチープさをカバーするためにいささか映す時間が短か過ぎたりとかしている。このような細部を、細かく観ればアラが判然としているあたりが邦画の貧しさとでも言おうか、黒沢清のレベルですらこうなのである。  「CURE」はしかし邦画的水準では高いものだと思う。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-01-10 09:28:15)(良:1票) 《改行有》

8.  ノーカントリー 《ネタバレ》  なんだか陰惨な作品を作ったものだな、という印象が残る。むろんシリアスなタッチを否みはしないし、むしろ好きなほうなのだが、それだけではなくどうも鬱なのである。  ハビエル・バルデム演じるシガーという殺し屋を、「すごいぜ」とか言ってしまうのは簡単だが、こちらの年齢のせいもあるのかちょっとついて行けない。前半部はまだしも良かったのだけれども、後半にいたって突き放したような作りになっているため、余計に陰惨さだけが際立っている。若い人なら耐えられるのだろうか。  シガーの風貌その他から、はじめはアメリカの先住民を連想してしまった。そういう問題提起でもあるのかなと思ったわけだが、これは深読みなのかもしれない。もっとも、あまり説明のない作品なので、シガーをどのように解釈してもかまわないとは言えると思う。ただ、荒唐無稽なキャラクターではない。郊外のガソリンスタンドの店主との会話は、まったく噛み合わないままに進むけれども、実はシガーはかなり論理的に話している。このあたりが怖いところである。  不要な音楽を廃して、映像と、それから凝った効果音とで否応なしに映画に惹き込まれるような作りになっている。それに見合うだけの美しいショットだと思う。しかし、やはり後味の悪い映画だ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-09 01:36:30)《改行有》

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