みんなのシネマレビュー
ひと3さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 253
性別 男性
自己紹介 直接的に「内容」に向かうのではなく、「スクリーンへの現れ方」を語る言葉(技法論的な言葉)をなんとかめざしたい。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順12345678910111213
投稿日付順12345678910111213
変更日付順12345678910111213

1.  家路(2001) 《ネタバレ》 悲報が周りの人間たちにまず伝えられ、本人への伝達シーンは割愛される、こういうのがまず巧い!主人公を思いやる共同体というものを形成してそれに観客を参入させるのである。次のショットは自宅二階の窓、そこから庭の孫を見守るPOV、このPOVはのちにもう一回、本当に美しい。急遽代役の、映画出演ということになって、堂々たる演劇俳優が、映画的に切り刻まれる。演劇とは徹底的に区別される映画の残酷という、ベンヤミンばりのアウラの崩壊の図だが、これは、行き着けの喫茶店での内側からの撮影とは全く性格の違う外側からの撮影(喫茶店のフレームの中に主人公)ということでもある。[ビデオ(字幕)] 10点(2016-01-25 16:38:23)

2.  家族ゲーム 《ネタバレ》 不安を楽しんでいた時代ということをあとで思うだろうなとその時代のなかで先取りさせた不安な映画。伊丹十三と松田優作が奇妙な味を印象づけている(まさか早世の予兆でもあるまいが)。[映画館(邦画)] 10点(2014-02-03 09:01:02)

3.  君と別れて もっと早く見たかった美しい映画。哀しい話の濁流となるところを映像のきらめきが凌ぐ。見ることができて本当に良かった。「振り返り」において水久保澄子が回る、吉川満子も回る、人物たちがことごとく「見る」から「伏目」に移行する、二階の部屋の雨戸をカップルが開けるのを「外側から」撮るのがなまめかしい(内・外のカットバック)、平熱の病床・・・というふうに、成瀬の諸特徴はすでに際立っている。「チョコレートガール」の水久保澄子が大きなチョコレートを抱いている(『チョコレートガール』も観たいなあ)。[CS・衛星(邦画)] 10点(2013-01-24 12:26:47)

4.  落第はしたけれど 《ネタバレ》 斎藤達雄の長い手足のコミカルな身振りが印象的である!小道具の数々がきわめて豊かな表情をみせる、いちいち挙げる必要もない、もうなにもいうまい、最高傑作だ。[映画館(邦画)] 10点(2012-11-28 22:01:40)

5.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 「覗き」の裏窓での何気ない会話の数々が快感である。決して、こちら側の結婚をめぐる会話と連携する話題としてのあちら側(向かいの複数の窓)の画像の数々があるという見え見えの発想ではなく、ただ単に裏窓の視空間を前にしての何気ない会話として快感なのである。ヒッチコックはだからミステリーなどで勝負するような人ではない。あのセールスマンは実は犯人ではなかったというオドロキの研究書も、したがって 無用な気がする。[映画館(字幕)] 10点(2012-07-08 13:11:15)

6.  花とアリス〈劇場版〉 《ネタバレ》 真ん中の木立が画面を二つに分けている。センパイを引き連れているアリスが、木立につかまって、左のフレームに体を乗り出して、花に電話をする。この人どうするの?センパイは右のフレームにおとなしく収まって料理されるのを待っている。花が答えて曰く、「記憶喪失」のセンパイはアリスの元カレっていう設定なのよ。アリス目を点にして「うっそぉ、はやく言えよ」。このなんとも可笑しいシーンだけでも、ほんとうによくできた瑞々しい「映画の映画」だ。映画の筋の展開を、登場人物がフレーム内フレーム(木立)につかまって相談するという「映画の映画」。[DVD(邦画)] 10点(2011-08-19 13:14:38)(良:1票)

7.  ろくでなし(1960) この「噂の名作」を映画館で観るのに時間がかかった、かつては。ついに観ることができたときにはほんとうに興奮した。世間に追従するだけではない「若者」の映画、映画は若者のための野心的なジャンルとなったのだった。若者表現において吉田には小津との有名な確執があったし、これも日本映画史の貴重なひとこまである。[映画館(邦画)] 10点(2011-03-25 22:40:58)

8.  しとやかな獣 《ネタバレ》 『還って来た男』からすでに十八年(いや戦後十七年)経って、川島雄三の『しとやかな獣』(1962)が作られる。戦後の復興目覚ましく、都会も巨大になる。旧「海軍中佐」伊藤雄之助の一家が住んでいるのは新興公団住宅の高層集合住宅で、それも「エレベーターがない」安い方のタイプである。高い階に住んでいるので長い階段を上らなくてはならず、次の階に通じる階段が鬱陶しく入口に覆い被さっている。したがってこの階段は相対的な貧しさの証ではあるが、しかしまた一昔前の本物の窮乏からの段差であると呼ぶこともできる。家長としての威厳がほとんど地に落ちている伊藤雄之助だが、家族を一喝する言葉においてのみ圧倒的に存在する。 「おまえたちはまたあの時のような生活がしたいのか、雨漏りのするバラックで雑炊ばかり食っていた生活が」  この頃を境に日本映画から貧乏というテーマが消えてゆくのであって、同年に作られた浦山桐郎『キューポラのある街』では、貧乏だから人間がだめになるのか人間がだめだから貧乏になるのかなどといった問いかけが、記念碑的に響いている。そうすると『しとやかな獣』の家族は日本そのもの(隠喩)であり、空虚な「豊かさ」への昇格を体現する。この昇格は落下への不安を伴い、事実この建物から落下して死ぬ人物も出てくることになる。高度経済成長期の物象界にあってどこでどう階段から足を踏み外す羽目になるかは、もう誰にもわからない。そういうサスペンスでもある。因みに、男たちを手玉に取る「獣」若尾文子のヴォイス・オーヴァー(野心を吐露)が入るのは、秘かな長い階段を上るショットにおいてである。 [映画館(邦画)] 10点(2011-03-21 11:11:55)《改行有》

9.  愛怨峡 《ネタバレ》 フィルムセンターでついに観ることができたときは嬉しかった。期待通りの凄い作品であった。映画館という「暗い部屋」でこの映画の暗さに包まれなければならない。ほんとうに暗い。だがこれは克服されるべき暗さであるというのが溝口の仕掛けなのである。堕ちたときから強くなる女性という溝口パターン。[映画館(邦画)] 10点(2011-03-19 10:32:04)(良:1票)

10.  ピクニック(1936) 《ネタバレ》 見上げるカメラと見下ろすカメラという区別。見上げるカメラは被写体の背後の空を呼吸し、晴れ上がった空の幸福が、画面いっぱいに広がる。ブランコという宙吊りの媒介の威力がそのとき驚異的である。ピクニックをしに田舎にやってきた家族の娘をどう誘惑すべきか、当地の二人のナンパ青年たちが策を練っており、窓をバンと開けると、ブランコに乗る当の娘の姿がある。なんとも美しい刺激的なシーンである。そして、寄りの見上げのカメラのなか、ブランコの娘は凧のように上に上に昇るかのようで、瞬間上へフレームアウトしたりする。男たちの関心は、娘のスカートのなか、猥雑な見上げ。 娘とナンパ男は、川岸にあがり、草上に腰をおろす。娘は「無垢に」見上げる。樹にとまる小鳥の姿が、娘の見た目ショットとしてカットインされる。「無垢な」見上げに小鳥は、苦笑を誘うほどに、いかにもふさわしい。その娘を彼が押し倒す。「無垢な」見上げが押し倒され、カメラは今度は濡れ場を見下ろすというわけである。 [映画館(字幕)] 10点(2011-03-18 22:27:33)《改行有》

11.  キートンの探偵学入門 《ネタバレ》 キートンの最高。「探偵もの」の分、知的な仕掛けもある(身体能力についてはいうまでもない)。ラストの映画内映画のシーンは観客を翻弄する野心的な試みであるが、これは映画館にいないと実感できない。私はキートンに「ほとんど」見つめられていると感じてしまった。俳優と目が合ったとき映画が終わるのは、ありふれていようが、この作品こそが白眉なのである。[映画館(字幕)] 10点(2011-03-18 13:42:22)

12.  キッスで殺せ! 《ネタバレ》 フィルム・ノワールのきわめて切れ味鋭いタイプと言おうか、暗く淀んではいない。核爆発で終わる映画の「The End」のマークは、まさに「一巻の終わり」。私は映画館の中で「被曝」して、この恐怖をしっかり味わった。公開当時「原爆で殺すな、キッスで殺せ」という標語も生まれたそうだが、いまや、「原爆」のかわりに「原発」で、「原発で殺すな、キッスで殺せ」。[映画館(字幕)] 10点(2011-03-18 13:34:56)

13.  祇園囃子 《ネタバレ》 完璧。今で言えば芸能事務所のシンドイ話を見せられる感じ。ラストシーンだけでも素晴らしい(という言い方は、濃密な作品世界のラストシーンについにいたった感慨でもある)。新入り若尾文子の身代わりで辛い務めを引き受ける木暮実千代の笑みで終わる。乗り越えた笑みなのである、凄い。 長回しの溝口(宮川一夫カメラ)だが、畳の座位から立ち居への移行にアクション繋ぎが例外的に二三あってメリハリが導入される。日本家屋の襖や簾などの上下の線がフレーム内フレームとして頻繁に画面を、閉じられた謀略・欲望・権力の空間として現出させる。[映画館(邦画)] 10点(2011-03-15 19:34:31)

14.  熱い夜の疼き 《ネタバレ》 クラッシュ・バイ・ナイトのこの邦題はどうかな、誤解を呼びそう。フリッツ・ラングのアメリカ時代作品の白眉。ひょっとしたらフィルム・ノワール作品よりもこういう恋愛ドラマのほうが得意だったのかも知れない「ドアの映画監督ラング」。人妻バーバラ・スタンウィックの住居の中のドアを押し開けて観客の目に触れるのが、間男ロバート・ライアン、もうそんな仲だったのかという完了形をふりまいて。抑圧の心のドアを押し開ける欲望。[映画館(字幕なし「原語」)] 10点(2011-03-13 14:55:06)

15.  隣りの八重ちゃん 《ネタバレ》 「松竹小市民映画」つまり松竹モダニズムのエース「島津おやじ」の傑作。原題「隣り」で動詞的送りがな「り」がついているのに(もちろん旧送りがなということでもあるが)いまや「り」なしでこの作品を扱う向きがある(DVD版なども)のは実に「わかっていない」。モダンな消費社会の郊外において買われた「隣り」、昭和初期の動詞的に隣り合う二つの文化住宅、の快適な付き合い。「り」は例えば冒頭のキャッチボールにおいて暴投されるボールである。「隣りの窓ガラス」というものはよくわれるのであって、われた窓ガラスは幸福な「隣り」の換喩なのである。そこに波風、結婚に破れた(八重ちゃんの)姉岡田嘉子が帰ってきて主人公恵太郎に迫る。だが岡田嘉子は「隣り」には似合わずまた隠喩的に「蒸発」する。岡田嘉子はどこへ行ったか。それはともかく、快適なモダンな「隣り」の付き合いは、やがて来襲する陰気な「隣組」(「り」はない)の時代に踏みにじられたのであった(とは、この映画の外である)。 [映画館(邦画)] 10点(2011-03-12 13:05:00)《改行有》

16.  8 1/2 《ネタバレ》 映画館で数回観た。なんという美しい黒白映画。なんという豊饒さ。映画監督役マストロヤンニにもはや映画は作れないとなり、セットが壊され始めて地面に落ちる鉄パイプの無粋な音、それさえも映画の夢の側に加担する。風が強いなか、マストロヤンニが記者会見の席でテーブルの下に逃げるのがなぜか無性にいい。そして「人生は祭りだ」は万感胸に迫る。この映画は「映画の映画」の社会学的なスタイルをとっておりその分だけフェリーニ・ワールド噴出に程よく歯止めが掛かっていて、最高の味となっている。[映画館(字幕)] 10点(2011-03-10 19:01:26)(良:1票)

17.  男の子の名前はみんなパトリックっていうの 《ネタバレ》 この切れ味!スピード。諧謔。目の覚めるような出来。付き合っている二人の女の子と(つまり三人一緒に)同じフレームに入らないかぎりは大丈夫の二股男、ということは、これはまさにモンタージュという映画の持ち前をフル活用ということである。しかし、モンタージュ方式の嘘もやがて命数尽きる、ヌーヴェルヴァーグの基本手法が長回しなのだし。[映画館(字幕)] 10点(2011-03-09 17:32:56)

18.  洲崎パラダイス 赤信号 《ネタバレ》 完璧である。主人公カップルが脱出してきた洲崎パラダイスへと架かるあの小さな橋は、カオスとコスモスを分節する橋であり、そのカオスへの逆戻りをこのカップルはぎりぎり踏みとどまる。しかしこちら側カタギの空間とて「コスモス」となりはしない。50年代の時代の寵児たる「オートバイに乗ったラジオ商」が、彼女を奪い去る。 主人公は人に尋ねる、二人が去った方角は「橋の中か外か」。「外の方」だという答え、つまりカタギの物象化された都会。同時代のイタリアでも「自転車泥棒」(デ・シーカ)すら捕まらないご時世に、相手がオートバイでは探し当てることは不可能だ。そうしてさらに、ひとりの純情娘がこの橋に現れ、主人公へのかなわぬ恋心を水面に映す。見事な橋の映画である。[映画館(邦画)] 10点(2011-03-02 17:57:39)(良:1票)

19.  翔んだカップル 相米慎二という猛烈な監督がいた。80年代の軽佻浮薄の風潮のなか相米も遊び心のある映画を撮った・・・・というレヴェルにはまったくおさまらない。その気合いのこもった長回しがもたらすのは、極度に真剣に遊ぶ映画なのである。『セーラー服と機関銃』『台風クラプ』『雪の断章』『お引越し』などみなたいへんな力作だが、つねに過剰で、暗く、どこか大きく破れている(破れてしまう)。『翔んだカップル』がいちばん「完成度」が高いのではないだろうか(例外的に「明るい」のもいい)。この第一作においてもすでに、名状し難い良さが到る所にある。私は最初映画館で観た後、ビデオで何回も見た。[映画館(邦画)] 10点(2011-02-26 02:17:31)

20.  稲妻(1952) 食べることの交通だけを取り上げてみても豊饒である。娘高峰秀子が母元の「有象無象」と共に蕎麦を食べるシーン、これが爽快で、蕎麦を食べることが「有象無象」の陰気な会話に風穴をあけ、さらに高峰は蕎麦を二階の貧乏女子学生(自立への知的ないざない)へと運ぶ。蕎麦が取り持つ縁である。縁といえば、下宿の大家さんがながーい蕎麦を打ってくれる(女性の団結)のがなんとも微笑ましい。葡萄を食べる時間というのも素晴らしい。引越し荷物を取りに親の家に帰って、仏壇の葡萄を食べながら母と会話、その際、葡萄の皮を庭にすてる律動的な運動は、庭という「外」との交感であり、葡萄を食べ終わればさっさと立つ鳥である・・・成瀬巳喜男の瑞々しさの面! [映画館(邦画)] 10点(2010-12-01 21:57:23)《改行有》

010.40%
141.58%
241.58%
372.77%
4218.30%
53714.62%
64517.79%
74919.37%
84216.60%
9239.09%
10207.91%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS