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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. ラストサマー ホラー映画の定番スタイルを保ちつつ、謎の核心へと観る者を引っ張っていく中盤までは上質な出来。惜しむらくは、最後に明らかになる真相、あるいは黒幕があまりに予想の範囲内に過ぎることか。ここに至っては、名脚本家ケヴィン・ウィリアムソンの筆も失速してしまったようだ。[DVD(吹替)] 5点(2014-09-17 19:16:50) 3. ルール 都市伝説に材をとったホラー・サスペンス。出だしは上々だが、舞台が大学になると途端に数多の陳腐な低予算ホラーレベルに堕してしまうのが惜しい。[DVD(吹替)] 4点(2014-09-17 19:15:21) 4. 鬼教師ミセス・ティングル 小品ながら、脚本の妙をじっくりと味わえる学園コメディの佳作。囚われてなお逆転に向けて心理戦に挑むティングル先生のキャラクター、「皮肉」という言葉の使い方など、ケヴィン・ウィリアムソンの筋立ての上手さが際立つ。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-09-09 20:05:21) 5. フォーリング・ダウン 無礼な店員、無駄な工事、ファーストフードの誇大広告、街のチンピラなど、この世のちょっとしたむかつきや理不尽さを、マイケル・ダグラス演じる主人公が武器を手に次々と粉砕していくブラック・コメディ。ストレス解消にはもってこいの映画である。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 20:02:09) 6. 踊る大捜査線 THE MOVIE 『踊る』シリーズ最初の映画化。『年末警戒SP』などで見せた緊張感がこの頃はまだ持続しており、TVシリーズの劇場版およびお祭り映画としてそれなりに楽しめる出来に仕上がっている。誘拐された警視総監と和久さん(いかりや長介)の関係を、そのまま青島と室井にスライドさせる構図も上手い。[DVD(邦画)] 5点(2014-09-09 20:01:00) 7. ユージュアル・サスペクツ 本格ミステリにおけるある種の叙述トリックの、もっとも誠実な形での映画化。その後あまりに模倣されすぎたおかげでさすがに現在ではその新鮮味は薄れつつあるが、それはこの映画の影響がいかに大きかったかの証左でもある。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 19:57:21) 8. ニック・オブ・タイム 駆け出し俳優だった頃のジョニー・デップを主演としたリアルタイム型サスペンス。逆転につぐ逆転で見るものを飽きさせない展開だが、最終的に明かされる事件の全貌はあまりにご都合主義で興ざめ。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 19:54:23) 9. ゲーム(1997) 《ネタバレ》 実業家の主人公が、誕生日プレゼントに貰った不可解な招待状をきっかけに、危険な「ゲーム」に巻き込まれていく。オチへの推進力でグイグイと見せるぶん、結末にある種の肩透かしというか、予定調和感を抱かせることは否めないが、これを「自己啓発セミナーの洗脳過程の映像化」(宮崎哲弥)と捉えると、また味わい深い。[DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 19:50:57) 10. トレインスポッティング ドラッグに溺れる若者たちの日常をスタイリッシュに描き、世界的な大ヒットとなった作品。そのセンスの鋭敏さは今なお観る者に新鮮な衝撃を与えるが、優れたフォロアーが多数生まれた今日においては、むしろ根本的なストーリーの欠陥、登場人物のキャラクターの薄さなどといった欠点が目立つ。[DVD(字幕)] 5点(2014-09-09 19:48:25) 11. シックス・センス 幽霊の見える少年と、彼を診察する精神科医を主人公に据えたホラー・サスペンス。世界的な大ヒットを記録し、シャマランの名を一躍世に知らしめた。あまりに多くの模倣を産んだ結末のどんでん返しはさすがに今日では食傷気味ではあるが、「癒やす者」と「癒される者」が最終的に逆転する構成、「そこにそのまま立っている」幽霊の表現など、今なお語る魅力の尽きない作品である。[DVD(字幕)] 7点(2014-09-07 22:52:55) 12. 黒い家(1999) 原作のストーリーラインをほぼ忠実になぞりながらも、キャラクター造型において監督と役者が好き放題に暴走した結果、まったく違った物語が出来上がったという怪作。内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦のトリオが織りなす一種の悪ノリとすら思える奇跡のアンサンブルが、原作とは違った意味での「恐怖」を観客に提供している。音声へのノイズの混入、会議室シーンでの不自然な照明効果、繰り返される「玉」のモチーフなど、お決まりの無茶な演出も乗りに乗っている。[DVD(邦画)] 8点(2014-09-07 22:44:58) 13. 39 刑法第三十九条 心神喪失者の責任能力というセンセーショナルな題材をしっかりと味付けし、料理することに成功しているが、法廷劇としてはやや間延びしている。のちに『黒い家』や『模倣犯』を撮る監督とは思えないほど抑えた演出、とりわけ監督自身が実際の裁判を見て回り研究したという役者の喋り方については好き嫌いが分かれるだろう。[DVD(邦画)] 6点(2014-09-07 22:44:15) 14. (ハル)(1996) 《ネタバレ》 パソコン通信を題材にしたラブストーリー。当時としては新鮮な題材を用い、パソコンのメール・チャット画面(テロップ)の多用など表面的な目新しさが注目されがちだが、むしろラスト・シーンに至るまで顔を合わせない男女の恋愛を描き切った、純粋な恋物語としての完成度に魅了される。 余談だが、同じく互いの顔を知らない男女のネット交流を描いたヒット作『ユー・ガット・メール』(ノーラ・エフロン監督)が公開されるのは、本作の2年後だそうで。[DVD(邦画)] 7点(2014-09-07 22:43:36)《改行有》 15. ラヂオの時間 ラジオドラマの本番中に起きたトラブルを巡る群像劇。冒頭の長回し、凝ったエンドロールなどに新人監督・三谷幸喜の気合がほの見える。舞台、ドラマで養ったスラップスティックな笑いを映画に移植することに成功しており、展開のスピード感も相まってウェルメイドなコメディに仕上がっている。[DVD(邦画)] 8点(2014-09-07 22:37:47)
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