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プロフィール
コメント数 246
性別 男性
自己紹介  映画史や映像技術には全く詳しくないので、単純に面白いと感じた度合いで点数をつけさせていただきます。
 よろしくお願いします。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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1.  フラガール タイトル的に「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」とかその類だろうな、と思って視聴しましたが、視点が違う。 主役である少年少女視点で描く青春物語、ではなく、周囲の状況込み込みで描く大人の世界の中に存在するフラガールという存在、という感じ。 東北の田舎町、鉱山業で生計を立てる人々、しかし鉱山が閉鎖されるという。鉱山が閉鎖された後に建てられるのが、全く異色のハワイアンセンター。 祖父の代から引き継いできた誇りある仕事を手放せと言われてはいそうですかと受け入れられない人、地元の連帯感がある中で生きるために考え方を変える人、今の在り方を守ろうとする人、東京から来た地元の事情を知らないチャラい女を受け入れられない人、肌の露出や「見世物」的なものに抵抗がある人、家族のために家族に逆らってでも闘う人、やりたいと思ったことをやろうとする人。 こういった外側から見た視点に重点を置きつつ、かつ軸として「フラを踊ろうとする女性たち=フラガール」が据えられているため、どのシーンにおいてもある人の意見に納得できるし、ある人の意見に納得できない、といったことになり、時にはムカつき時には涙しつつ入り込んで見ることができました。 正直フラダンスというものがどういうものかは全く知らなかったしなんなら何が凄いのかよくわからない地味な印象があったので、鉱山とハワイアンという全くかけ離れた存在が題材にされていることで、確かに映えるな、と感じさせられました。[インターネット(邦画)] 8点(2024-03-23 22:36:54)《改行有》

2.  ハッピーフライト(2008) 《ネタバレ》 「普段我々が乗っている飛行機は、どのようにして飛んでいるのか」という映画。 一機の飛行機を飛ばすために、どれだけの人間が関わり、裏ではどのようなことが起こっているのか、がメイン。 よって男女の主人公がそれぞれいるものの、主人公のエピソードの掘り下げや成長物語という観点では全くない。 機長、CA、整備士、管制塔、そして客など、全てに均等に焦点が当てられるため、群像劇といった方が近い。 映画なので当然誇張はあるにしても、映画的なエンターテインメント性とかそういうことではなく、「へ~こうなってたんだ」というのを知れる、という意味で非常に面白い作品でした。 惜しいと思った点としては、最終盤。もっとそれこそ洋画のように盛り上げていいし、もっとキャラクターのエピソードを入れてもいいと思った。なんというか、非常にあっさりしている。 各人にエピソードを散りばめたんだから、綾瀬はるかはもうちょっと活躍して良いしその結果褒められる描写があって良いし、整備士の兄ちゃんとオッサンのくだりももうちょっと掘り下げて良いし、うぜぇ客と担当CAさんの間にもう一言欲しいし、空港に残ったCAさん2人それぞれに「もうちょっと頑張るか」「ふーんやるじゃん」みたいな描写があって良いし、マネージャーを見返す描写があっても良いし、社会科見学に来た退屈そうだったキッズに「わーすげえ」と言わせて良いし、修学旅行生のフラグは投げっぱなしだし、飛行機恐怖症のカップル二人はトイレのくだりで終了ならそれ以降出す必要ないし。 元々ド素人ながらに空港と飛行機というあの雰囲気が好きな自分にとって刺さる作品ではあったが、映画的エンターテインメントとして最終盤の盛り上がりやエピソードの回収がもうちょっとあれば・・・という感想となる本作でした。[インターネット(邦画)] 8点(2023-11-28 21:37:26)《改行有》

3.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 凄すぎる。映画がとかではなく、実話が基になっているということが。 本作で一番鳥肌が立ったのはエンドクレジット直前の「フランクのその後」かもしれない。 某サイトで視聴しましたが、サムネ?は絶対に変えた方が良いと思う。確かパッケージもこんな感じだった気がしてこのパッケージというか空気感は見たことあるな、という感じだったんですけど、視聴前の印象は「ほ~ら僕を捕まえてみなよ!じゃあね!」的なノリの終始明るいドタバタ劇で、何ならルパンとかそういう系の作品かな?と思いましたが、全然違う。 スチュワーデス8人のあの画は本質と全然関係ねーじゃねーかw監督が見たら怒られるまであるだろwと思った。 もちろんコメディ部分もあるし映画的にテンポ良く進むしでエンタメ感も強いんですが、私が一番面白いと思ったというか驚いた点は、フランクの行動が実話に基づいているということ。フランクの行動全て。 「え?噓でしょ?」「え?いやそんなことまかり通るんか?」「え?そんな展開ある?」「え?行動力凄すぎない?」という、フランクが起こす物事全てが驚きであり、その点が一番面白いと感じた点でした。 実話に基づいていないのであれば「それはねーわ」で終わりだったかもしれませんが、実話に基づいていると言われると「凄すぎる」という感想が第一に来て、それが本作を面白いと思った核たる部分でした。 フランクの凄さは理解できた一方でコメディ部分がイマイチ良くわからず特に前半が退屈な印象を受けてしまったので、次視聴する時は前半の会話部分を重視して吹き替えで見てみようかな、と思いました。[インターネット(字幕)] 7点(2023-11-04 18:46:28)《改行有》

4.  容疑者Xの献身 「物理学とは、起こった現象に対して、科学的に観測・分析し、そこに式を与えようとする学問である」 「数学とは、式を発想し、それを解き、未来、誰かが観測した現象に、事前に式を用意するロマンの学問である」 高校時代、物理も数学もさっぱりで「そんなもん勉強して何の役に立つの?w」と思っていた私が感銘を受け、以降、物理学や数学に対しての見え方がまるで変わった言葉です。 現実に起こった現象に対して「どういう理屈でそれが起こったのか」というのを観測し、論理的に式化するのが物理学。しかし、現象を観測するだけではなく一から式を考え、成り立たせるのは困難。 そんな物理学者のために、数学者は「今現在は役に立たないかもしれないけど、将来、遠い未来に誰かの役に立てばいい」という発想で今現在は無意味と思われる式を構築し、それを解き、残す。 物理学者が観測し、「う~んこれを式化するには・・・」と考えた時、もう既にその事象を表す式が存在したなら、飛躍的に効率が上がりますよね。 つまりこの両者は協力関係にあると。なるほどなあと思いました。 本作は、起こった現象を観測し、答えを出そうとする物理学者がいわゆる探偵役。 解がわかった状態で、最大効率の新たな式を提示したのが石神さん。 そしてそんな論理的で科学的な彼らでも予想できず、式化できなかった要素が・・・ということですね。 面白かったです。[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-13 20:09:22)(良:3票) 《改行有》

5.  タイタンズを忘れない 《ネタバレ》  最初に見た時は7点。前回見た時は8点。そして今回見たら9点という感覚の作品です。  アメフトのことはルールすら知りません。人種差別についてもよく知りません。しかし、映画として素晴らしい。  冒頭で「これは実際の出来事です」的なテロップが流れますが、その前提をもって本作を見ると、そのところどころで「え、マジで?」と思わせられる。   「人種差別」これは事実でしょう。「タイタンズの戦績」これも事実でしょう。  細かい部分、「ホントにそんなこと言ったか?」「ホントに人々の流れはそんな感じか?」「そんなアメフトガチ勢なキッズがいるか?」これは違う、否、不明でしょう。  しかし、映画として面白い。「綺麗に描きすぎ」というほど綺麗すぎない。ちゃんと汚い部分も描かれるが、それも汚すぎない。  自分の立場、自分の感情、自分の立場を踏まえた上での感情、自分の感情を踏まえた上での立場。この描き方が実に上手い。  無駄なシーンないし無駄なカットがない。全ての描写に意味がある。テンポの良さ、抑揚の付け方、キャラクター付け、そして構成。  面白いと思わせられざるをえませんでした。  差別の根源たるものはよく知りません。しかし結局、ブーンコーチの言う「相手と話せ」「相手のことをよく知れ」これが全てかと思います。もっと言えば「相手を認めろ」「相手の良い部分に焦点を当てろ」です。  いわゆる「差別」的なものは、現代日本においても十二分に当てはまっている。インターネットないしSNSの発達によって市民1人1人の声が大きくなった。叩かれるに足る行動をとった人間が叩かれるようになった。褒められるに足る人間がやんわりと褒められるようになった。  この現象って、相手のマイナスな部分に強く目を向け、相手のプラス部分に目を向けていないことによる結果だと思うんですよね。  SNS上でいがみあってる人たちも、実際に会って実際に話して、感覚を共有して、なんなら一緒に飲みにいって、酔っぱらって本音をぶちまけたら相手の良いところを理解して、仲良くなれるんじゃないか、と思うんすよね。  これは仕事にしてもそう。仕事外の人間関係にしてもそう。いつもどこかで「自分が正しい」「相手を認めない」という気持ちが自分を守るバリアとなるとともに足枷となる。相手を認めればもっと自分にとっても全体にとってもプラスになるのに、という主張。  本作の「完璧な人間はいない」「君はよく自分を理解している」というフレーズが、そのまま刺さります。  ともあれ、こういった主張を描いているのが本作であり、そこに共感できるから本作が面白いと思える。  汚すぎず綺麗すぎない、否、綺麗寄りだが映画としてのクオリティが高い、そういった作品かと思いました。[DVD(字幕)] 9点(2021-09-28 16:03:36)《改行有》

6.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 う~~~ん。忖度無しの正直な感想を書きますと、賞を取っているという先入観からなのか、見た際の気分が合っていなかったからなのか、はたまた日本のミリオネアを知っていて入り込めなかったからなのか、いまいちピンときませんでした。 本作に描写された「スラム生まれ、ないしスラムという場所の過酷さ」「一途な恋愛」という点について言えば、他にもっと素晴らしい描き方をされた作品は数多くあると思います。前者なら「シティ・オブ・ゴッド」等、後者ならそれこそ数多です。 もちろん本作はそんな全体の一部的の描写がどうこう言いたい作品でないというのはわかります。では、どこが本作の特筆して良かった点かと言うと・・・特に見当たりませんでした。 それこそストレートに「運命である」とか「人生に無駄などない」とか「愛は全てを凌駕する」とか「人生が変わる瞬間のダブルミーニング」といったテーマなのかなと考えてみても、やはり本作が本作の形をとっているが故に他の作品よりも上回る、といった点は私には見受けられませんでした。強いて言えば「テーマの表現方法の斬新さ」でしょうか。 本作はクイズ番組であるミリオネアの問題に沿ってストーリーが進行し、「スラム出身の無教養な人間なのに、出る問題出る問題が自分の人生で出会った出来事だから正解できた」という形式ですが、そもそも開幕どころかパッケージやあらすじでネタバレされているので、クイズ的なドキドキ感はゼロです。 なんなら、クイズ番組側を描かず主人公の人生にのみ焦点を当てた作りの方が良かったんじゃないかとさえ思える。 そもそもミリオネアという番組は当時インターネットなどという世界を知らない子どもの頃にぼや~っとテレビを付けて見ていた番組ですが、今思うと「どうしてもお金が欲しいという一般人を周りの人間がエンタメ精神でおもしろおかしく見る」という、今思えば非常に俗っぽいまああまり好みではない番組だったなという気がさせられます。 カイジでいう鉄骨渡りを周りで見てる奴らの感じというか笑。 もっと言えば、BGMやSEが(当たり前ですが)当時やってた番組そのまんまなので、クイズ番組シーンになる度に入り込んでいた気持ちをキャンセルされて現実に引き戻されてしまうというか。これが入り込めない要因として割と大きかったと感じます。 また、他の方のレビューで学ばせていただいた「D.運命」は「D.創作」とのダブルミーニング、という点も、は~なるほどな~とは思いましたが、仮にそうだとしても私の肌には合いませんでした。「ユージュアル・サスペクツ」しかり、「夢でした」「いや作り話だから」というのは、申し訳ないがあまり好きではないんですね。そんなん言ったらやりたい放題やん、というかなんというか。 最後に、どことは言いませんが序盤のごく一部にある不衛生描写がかな~りキツかったです。私は別に潔癖症ではないし、グロ描写なども別に平気なのですが、マジメな話、吐くかと思いました。アレ系は無理です・・・。 本作は主人公の人生録。そこにミリオネアという番組を入れ込んだアイデア作品、という感覚を受けましたが、それ以上でも以下も無く、正直、「人生録(ないし伝記)でもスラム系でも恋愛系でもアイデア系でももっと面白い作品はいっぱいあるぞ!」と思ってしまいました。[DVD(字幕)] 4点(2021-09-24 22:19:07)《改行有》

7.  THE 有頂天ホテル  ネタバレ回避を第一に考え、以下レビューします。  まず、パーティ感というか軽い気持ちで見ることをお勧めします。舞台は12月31日~1月1日にかけてのホテル。視聴する時期も合わせると良いかもしれませんね。  ホテルに関係する様々な人々が登場。その彼らそれぞれに焦点が当てられ、頻繁に場面が切り替わり、様々な部分で彼らは互いに関係している、といった作り。「リアルな人生色」強め、コメディ色強め、テーマ主張弱め、ドタバタ感強め、群像劇(グランドホテル方式)。  「ホテルに関係する様々な人々」とはホテルの従業員(支配人、考え方が異なる副支配人2人、客室係、ベルボーイ、筆耕係、等々)、嫌疑をかけられ宿泊している政治家、大物ベテラン歌手、芸能事務所と芸人、ホテル付きの探偵、謎の大富豪とその息子、受賞した鹿の研究者、などなど。これらの人物全てに各個に焦点が当てられ、しかもそれらは様々に絡み合っている。  描かれるテーマは「人は皆それぞれ色々な人生を送ってきている」「失敗もあれば成功もある」「好きなように生きるべきだ」「人間関係(もっといえば愛)の大切さ」といったようなもの。しかし、テーマ主張自体は強くはない。視点が当てられる登場人物がとにかく多いので、共感できる者もいれば共感できない者もいる。共感とかそんなもん関係なしに眺める視点もまた良し。そんな感じです。  なんか「豪華キャスト」という触れ込みだったらしいですが、「登場人物がめっちゃ多く、しかもそれぞれに視点が当てられる」という作りのため、「○○さんが観たいから観る!」といった見方をすると逆に後悔するかも。  役者の演技はやはり個人差アリ。まあ「極端に酷い」という人がいなかったのでそういう意味ではまあ良かったのかも。世界観は完全にホテルなので、ホテルのあの雰囲気が好き~という人には向いてるかも。BGM(テーマ曲)はまあそれなりに良いんですが、BGMが流れる頻度自体は少ない。  「キャストがこうかだから」という見方も一つの面白さですが、「内容」に焦点を当てて気楽に見た方が良い映画と自分は感じました。陰キャ寄りというよりは陽キャ寄りの作風。大学生カップルとかご家族(ただし年少のお子さんには多分理解できません)で見る際、あるいは年末~年始にかけてのあのちょっとした高揚感がある時期、に見るのが向いてるかな、と思います。もちろん主観です。[DVD(邦画)] 8点(2019-09-15 18:29:31)《改行有》

8.  ターミナル コメディ色がやや強い人間ドラマ。コメディ色は終盤になるにつれて減っていく。空港や飛行機要素はあまりないため、そこを重視しての視聴はしないのが無難。  アメリカ映画の良いところ(でもあり悪いところ)は、「ヒーロー」。この場合のヒーローとは、結果的に大成功させた奴、というようり、感情的に人を突き動かした人物。この前提において、主人公の「人としての良さ」によって、最初は1vs99の状況から、1人、また1人と感情を突き動かせ、最終的には99vs1の状況となり、状況を、周囲を、世界を動かしていく。そういう映画だった。  論理と感情という常に対立する概念を、感情に寄せるのがアメリカ映画。この点、日本人とは若干の差異を感じる。本作を冷静な日本人が観た場合、「システムが全て⇒うん、そうだよな」「ご都合主義すぎ」「変な奴には関わらないようにしよう」「うわこの女無いわ」「こんな展開あり得ないわ」と思うのは至極当然。私も日本人だからそう思うわけだが、それでも心を突き動かされて「すげえ良い映画だ」と思ってしまう。それは、感情部分にダイレクトに響き、自分がこういう映画が大好きだからだ、という、結局にして「好き」という感情面の範疇に入るからだ。  つまるところ、全てが論理的に構成されていない作品は好きではない、という人にはこの映画は向かない。酒飲みながら気楽に頭空っぽにして、この作品に入り込んで、入り込んで、是非観てほしい作品です。[DVD(字幕)] 8点(2019-05-29 21:31:11)《改行有》

9.  ルパン三世VS名探偵コナン<TVM> 《ネタバレ》  おもろいやんwコナンは基本真面目な作風で、真剣な局面でテキトーなノリやギャグなどは無い。一方でTVSP系ルパンは基本テキトーで、時に真面目に、時に感動あり、という作風。この両者が上手く融合されている。作画の融合も凄い。ルパン好きな人は面白いと思える可能性が高いが、コナン好きな真面目な人には向かない可能性があると思われる。テキトーなノリやギャグ調で展開することを許せるか否か。真面目に「ダウンジングで見つけるな」「スケボーでそんな跳ぶな」「何でコナンの正体知ってんだよ」となってしまう人には刺さらない、そんな印象。故に、真剣に食い入って見るのではなく、ストレスが無い時にエンタメとして気楽~に見るのがオススメ。私はルパン調の適当な感じがかなり好きなので、普通に面白い作品でした。 ①ギャグ要素 ▸「まだ台詞の途中・・・」→ワロタ ▸ヘリにテレビ局のマークがついてたら特に怪しい→普段のお前らの手口をそのまんま教えんなww ▸「全国8000万人のアダルティーな皆さん」→こっちに向かって喋んなww ▸次元がコナンの目線に合わせてしゃがんでる画・同じく隣で膝抱えてしゃがんでる画→かわいいかよw ▸ダウジングで鉱石発見→そんなもんで見つかるかww ▸五ェ門の無双っぷり→毎度ながらずるすぎて草 ▸「9分13秒前を思い出せ」→細かすぎww ▸「下ネタか・・・」→昭和オヤジ乙 ▸知り合いの船(潜水艦) ▸字幕でのツッコミは残念ながらサムい ②その他 ▸声優さんが凄い。おっちゃんの声でルパンの喋り方、確かにルパンが喋ってるように聞こえる ▸コナンサイドとルパンサイド、どちらのBGMも最高。BGMの差しどころも最高 ▸キースの決め台詞がカッコイイ。声もカッコイイ ▸コナンと次元のコンビ、かなり好き ▸見た目同じなのに蘭王女よりミラ王女のほうがかわいい[DVD(邦画)] 8点(2019-01-25 10:04:35)(良:1票) 《改行有》

10.  名探偵コナン 漆黒の追跡者 《ネタバレ》  なんか終始落ち着いてるというか、映画っぽくないというか、普通というか、そんな印象でした。犯人から出されたパズルを地道にコツコツ順々に解いていく。最後に東京タワーでの格闘戦やvsヘリ戦があるけれど、時計じかけの爆弾、瞳の中のラストの格闘、天国へののアクションに比べるとやはりハラハラ感もスカッと感も無い。その理由のひとつとして、vs黒の組織は如何せん展開が先読みできちゃうというのがある。本編ならともかく、一発限りの映画だから結局何も変わらない、というのが前提としてあるため、アイリッシュは死ぬんだろうなあ、SDカードも回収できるわけないよなあ、ジンもウォッカも当然コナンも死ぬわけないなあ、組織側に正体がバレるわけないなあ、というのが読めてしまう。そこら辺がハラハラドキドキしない理由なのでしょう。  おっちゃんの推理でクソ高い手(1pと7pのシャンポン待ちでクソ高いといったら多分四暗刻かな?)張ってたのに安手で流されたからムカついて殺した、というのがあったけど、そんなんでいちいち殺してたら年間何十万人も死んどるわwなお安手であがる意味というのは、他家の手を潰すことにあります。自分が安手=自分にドラが無い=他家にドラがある可能性が高い=他家にあがられるとまずい、となるため、他家の和了(アガリ)を阻止し、失点を防ぐ、という点で大きな意味があります。何もせず黙っているとツモられて失点する可能性がありますが、自分があがることで他家3人の手を同時に潰し、失点をゼロにすることができます。攻撃が結果として防御にもなっているわけですね。初心者だと「なんだよその安手w」となりがちですが、その発想は誤りですので注意しましょう。安手の和了も、十分に意味がある立派な和了です。・・・どうでもいい?うん、まあそうだよね。笑[DVD(邦画)] 5点(2019-01-22 13:53:48)《改行有》

11.  名探偵コナン ベイカー街の亡霊 《ネタバレ》  本作は6作目ですが、前5作ほどは楽しめませんでした・・・。 【良かった点】 ・OPのバージョン ・次世代型ゲーム装置コクーンとAIノアズアークという設定 ・親子愛、親子の関係、というテーマ設定 【良くなかった点】 ・ダメージを喰らうと退場だが、皆の退場が適当というかワンパターンすぎ。誰かを庇ってダメージ受けて退場、が延々と続く ・設定にこだわり展開が先に来すぎているためキャラクターの個性、良さが死んでいる ・コナンの道具はコナン映画の花なのに、全て封印されてしまっている。ポケットの無いドラえもんと一緒でワクワク感に欠ける ・ゲーム世界と現実世界が頻繁に入れ替わり、100年前のロンドンの世界観に入り込めない ・生意気キッズが改心して現実世界に戻ったのち、それがわかるような台詞を入れ込んだカットが欲しかった ・一番生意気だったリーダー格の諸星君こそ一番改心した描写をすべきなのに、実はノアズアークでしたってオイwじゃあ奴だけ改心してないやんけw 【どちらとも】 ・ホームズ知識があれば楽しめるのかな?[DVD(邦画)] 3点(2019-01-11 03:51:54)《改行有》

12.  APPLESEED アップルシード 《ネタバレ》  いやー凄い。CGの進化は凄い。本作を見てまず何より最初に思ったのは、開始5分で「あ、これ映像的に見るの辛いやつかも・・・」ということでした。それくらい2018年現在のCG技術との落差がある。言い換えればものっすごい進化してるな、と。しかも開幕はほとんど台詞無し&色合い的に暗めの戦闘シーンだし、このまま台詞少なめの映像で魅せる系の作品だったら辛いな、と思いました。  しかし開始10分後にはストーリーは展開していき、普通に皆喋る。近未来的な明るい街並みやシステムの描写、入れ込みすぎず説明的すぎない設定解説の台詞回しで、普通にストーリー的に入り込めました。完全初見でえ?どういうこと?と頭を回しつつ、それがオーバーロードしない程度の上手い分量とタイミングで展開的に明らかになっていくため、ん?→納得。ん?→納得。という繰り返しで、飽きることなく閉幕まで辿り着く、という作品でした。  面白いのが他のレビュアーさん達との感覚の違い。「CGは凄い。でもストーリーはダメ」という皆さんの意見と真逆で、私は「CGはショボい。でもストーリーはそこそこ面白い」という印象でした。それもそのはず、単に見たタイミングによる違いで、公開当時の2004年と私が書き込みしている2018年の間の14年間にとんでもなくCG技術が進化した・・・ということに尽きると思います。そして確かに、ストーリー自体はまあベタとは言わないまでもありがちと呼べる範疇にあったかも、とも思いました。「CGに特化したからストーリーはショボくなってる」「CGはショボいがストーリーでまあ見れる」という違いは、作品を見たタイミングがいつかによってその感覚的な相対比較(一方が良いから一方が悪く見える、一方が悪いから一方が良く見える)に差が出るために生まれているのでは、とか思いました。なるほど確かに最新作のタイミングで見て「CGだけやんw」と思う映画はたくさんあります。某青い獣人の映画とか。が、10年後20年後に同映画を見た人はもしかしたら全く違う感想を持つのかもしれない・・・。その点、楽しみにもなり、勉強にもなりました。  本作中の「バイオロイドはバイオロイドを殺さない」は名言だと思いました。つまり人は人を殺すと。本作中で描かれる人とバイオロイドとの決定的な差は感情(とそれに付随しての生殖機能)を持っているか否か。しかし人の特権、人が人たる根拠であるはずの感情によって人は人を殺す、矛盾してるやないかい、と。んじゃ種族としての絶対数が減らないバイオロイド社会でええやないかい、と。理屈でそうだとしても、え~何か違うんじゃ、とモヤッとしてしまうのは、それこそ人だからなんでしょうね。[DVD(邦画)] 8点(2018-02-19 10:07:50)《改行有》

13.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》  さすがはピクサー。安心と信頼の面白さ、そして完成度です。スーパーヒーローの苦悩、少年の夢、家族愛、子供心、リアルな社会、登場キャラクターの魅力、家族全員の見せ場、さりげない伏線の全回収、ワクワクする&飽きさせない展開、スピード感、無駄のないシンプルなテンポ、BGM・・・これら全てを約2時間でまとめ上げる見事さ。トイストーリーもモンスターズインクも大好きですが、本作も漏れなくランクインです。  登場キャラクターの能力はさりげなくそのキャラクターに合わせたものになっている。真っすぐで勇敢なインクレディブルはパワー、頭が切れる柔軟な思考のイラスティガールは軟体、抑圧されてるが突っ走りたいダッシュは超加速、控えめで自分に自信が持てないヴァイオレットは透明&バリア、未知の可能性を持つジャックはオールマイティランダム、現実的で時に冷淡なフロゾンは氷、そして人間らしいシンドロームは無能力の人間。  家族4人での一瞬の決めポーズが最高に好き。地味ながら最強の能力はバリアな気がした。また見ます。[DVD(吹替)] 9点(2017-09-07 16:45:26)《改行有》

14.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 飛行機で視聴。従って吹替。この作品は吹替がよく合いますね。  さて内容ですが、何を重視するかで人によって天から地まで点数が開きそう笑。とりあえず見終わっての感想は「あ~良かった」です。というのも、中盤過ぎのあの感じのまま最後まで突っ走り、「やっぱり仕事に生きるって素晴らしい!」とかいう結論に達してたら嫌悪感MAXでためらいのない2点を献上するところでした。最後の最後で溜飲を下げたというか、ほっとしたというか、作品の構成としてまとまった感じになったので、全体の面白さ的に8点にしました。  しかしそうは言っても、主人公アマンダと編集長のミランダは微塵も好きになれない。映画だとわかっているのに見ていて莫大なストレスが溜まります。何というか、どんなに仕事ができても他人の気持ちを考えない人間的にアウトな人って嫌いなんですよね。片づけとけと言わんばかりに服を投げつけられたら相手はどう思うか、横柄な態度を取られたら相手はどう思うか、理不尽な嫌がらせをされたら相手はどう思うか、非合理的な愚痴を延々聞かされたら相手はどう思うか、浮気されたら相手はどう思うか。とりあえず彼氏さん、アマンダが見た目的に可愛いのはわかりますがとっとと別れた方が良いと思います。[地上波(吹替)] 8点(2016-02-12 00:19:21)《改行有》

15.  ラスベガスをぶっつぶせ まず、ラスベガスをぶっつぶすことが目的ではありません。それどころかどちらかといえば主人公は周りに巻き込まれただけです。主人公は天才キャラですが、その才能は日常の勉強とかそういう方面で発揮され、カジノ絡みで発揮されたのは人よりちょっと良い記憶力くらいです。また、カードカウンティングを思いついたのも主人公ではないし、みんなを率いてラスベガスに乗り込んだのでもありません。主人公はあくまで学費を得る目的で渋々チームに参加し、その後欲に溺れて色々と失い・・・というパターンを辿るのが本作です。  本作は演出が強くなく、そのため入り込めませんでした。カッコつけるならとことんカッコよく、サスペンスを押すならサスペンスを強く、という、エンターテインメントでいくならばもうちょっとメリハリ的なものがほしかった気がします。[DVD(字幕)] 5点(2015-12-07 22:49:49)《改行有》

16.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 役割理論、人はある役割を与えられると、その役割に沿った行動をするようになる。これ、うろ覚えですが社会学で学んだような気がします。本作はそれが過剰に現れてしまった例ということですね。実際にあったというから凄い。  本作は社会学とか心理学とかの学問的な知識を付けてから改めて見たいところですが、とりあえず映画的な印象としては、もうちょっと役割に過剰に従うようになってしまうまでの掘り下げというか、説得力がほしかったです。これだけだと、悪ノリが度をすぎちゃった、あるいは、ある1人の応用の効かない糞真面目な人がぶっ飛んだ行動をしちゃった、というだけに思えてしまう。もし普通の人だったら自制心が働いてもっと合理的な選択をするんじゃないか、と思えてしまうので、逆に、自制心・合理性という大きな壁を突破してしまうキーとなるのはどういうものなのか、心理的に本作のようにならざるを得ないのはどういう理由からか、具体的にどういう行動が起因してそうなるのか、どういった条件が必要なのか、といったところを、説明的になってしまってもいいので強めに描いてほしかったです。[DVD(字幕)] 7点(2015-11-04 01:59:13)《改行有》

17.  アバター(2009) 《ネタバレ》 点数は、世界観が自分好みだったから、これに尽きます。幻想的な森とか空に浮かぶ島(岩?)とかダンジョンに出てきそうな動物とか飛行竜に乗って飛ぶとか。ワクワクせざるを得ません。  本作は未来SF版ロード・オブ・ザ・リングに近いのかなあと思ったり。何というか、RPGの世界なんですよね。そこに、先住民vs侵略者という西部劇でお馴染みの図式が盛り込まれたりしています。ファンタジー感が強いですが、そこはやっぱりSF。近未来的なシステムや施設、兵器もご登場。で、それを混ぜ合わせるとどうなるかというと、飛行竜に乗った先住民vs空中戦艦に乗った地球人のできあがり。こう書くとシュールさが際立つ気がしますが、それ以上に映像に圧倒されます。ストーリーやテーマ性はあってないようなもの。映画館で見たかった作品です。[DVD(字幕)] 8点(2015-10-26 21:33:55)(良:1票) 《改行有》

18.  クロッシング(2009) 《ネタバレ》 「単純な善悪じゃない」「より善か より悪か」  冒頭のこの台詞に、本作の描かれ方や、描きたかったことの全てが集約されています。一般人、ないし平常・平均・あるいはプラスマイナスを綺麗に相殺した状態を50、善を100、悪を0とするならば、100の人間も0の人間もいない、人は常に50を中心値として、40~60、ないし51~49の間を行き来する存在だ、善と悪両方を持つ存在だ、というのが本作の主張かと思います。単純な善悪じゃないというのは100か0では表せないという意味であり、より善か より悪かというのは、51(善寄り)と49(悪寄り)のどちらに転ぶかによって運命が変わる、という意味ではないかと推測します。現に、本作では100の存在として表された神にいちゃもんつけながらも、なんだかんだ神つまり完全な善=100を求める姿が描かれていたり、三者三様の主人公は始めはダメなところもマトモなところもあるプラスマイナス相殺の50でありながらも、最終的に49の悪側に堕ちた者は死に、51の善側に歩んだ者は生きるという描写がなされていました。ここで面白いのは、「結果としてどう行動したか」によって主人公3人の運命が分岐しているところで、言い換えれば、考えてるだけじゃ意味がなく、善に向かう行動をすることが大切なんだ、と言っているように見えます。  3人の主人公を並行して描きながらも結局3人が物理的に交錯せず、一方で3人とも似たような状況に陥るというラストシーンですが、それは「他人の影響を受けずとも誰もが皆同じだ」ということと、「同じ状況に出くわしたとしてもその時にどう行動するかで運命は変わる」という、まさに基本的には50で、その上で51と49のどっちに転ぶか、という本作の主題が表されていたのではないかと思います。[DVD(字幕)] 7点(2015-08-08 14:27:10)《改行有》

19.  マイレージ、マイライフ 《ネタバレ》 う~ん良い、良い。原題の「up in the air」、これが本作の全てと思います。テーマ曲もそう、テーマ自体もそう。「宙に浮いたまま」の男ジョージ・クルーニー(役名忘れた)の生き様を主軸に据えて、結論は出さず、投げかけ気味に、まさに「人生」を最後まで描く。  エンドクレジットが流れた時の感想は、「ずるいよ!上手いよ!」です。というのも、え、ここで終わり!?という投げかけっぱなしの終わり方。本作は会話劇としても面白いし、へ~こんな仕事があるんだ、という意味でも面白い。空港という魅力溢れるスタイリッシュな空間を舞台にして、ジョージ・クルーニーのカッコ良さと彼が演出する共感できる感じに入り込む。それだけに単にエンターテインメントとしても面白いので、エンドクレジットは唐突に感じたというか、最後の最後で尻すぼみというか、そんな印象でした。  しかしテーマという視点から考えるとそれが実に上手くて、夢を追った自由な独り者最高!結婚して常に傍に誰かがいる幸せ!の相容れない二者を、どっちが良いとは主張せず、ただ「こういうことです」と締めくくっていく感じ。ずるいです。上手いです。  どんな道を選んだとしたって、結局は「宙に浮いたまま」という意味では皆同じ。そんな希望とも絶望ともいえるテーマを見事なバランスで描いた良作かと思います。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-27 03:58:32)(良:1票) 《改行有》

20.  マイノリティ・リポート は~面白い。設定にツッコミどころがあり、展開も読めやすく、別段深みもない。しかし、後半に進むにつれグイグイ引き込まれました。ある意味力技とも言えそうなその魅力は、面白さのツボを押さえ、あからさまな物語の分岐点となるポイントと隠し気味なポイント、その半々のポイントを使い分け、展開の運びが上手く、熱さ・切なさ・クールさを織り込み、怒涛の如く盛り上げラッシュを見せてくる、そういったシンプルな点にあると感じました。正直序盤を見た感じでは発想は面白いがありがちな展開、ストーリーとアクション。つまらなくもないがパターンに添った感じの、体感6~7点系の作品かな、と思ったのですが、そこから一歩踏み越える面白さがあり、何だこれは!と思って閉幕、「Directed STEVEN SPIELBERG」でああ納得、という感じでした。そのくらい知っとけよと我ながら思いますが。笑[DVD(字幕)] 8点(2015-07-11 01:41:36)

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