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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. ロッキー4/炎の友情 《ネタバレ》 音楽多過ぎだと思います。政治的偏向もキツいです。主要キャラを死なせて盛り上げる手法も安易の一言です。もはやボクシングじゃないです。ストーリー短いです。ロッキーはこんな人じゃなかったです。 しかし8点をつけます…。要するに私はこのシリーズが好きなのであった。ごめんなさい。いや、ロッキー5は嫌いだけど。 結局、誰しもの心の奥底に大なり小なり潜む、闘争心とか英雄願望とか、高揚への期待とか、そうした単純な心理に右ストレートで打ち込んだ映画なんだろうな。私は弱い人間だ。だから乗せられやすいのかもしれない。音楽多いとか言っといて「NO EASY WAY OUT」を筆頭にサントラも聴き込んでる。「金曜ロードショー」のイメージが強いからか、吹き替えの方がむしろ好みだ。「お前はやれる、もっとやれる!」とか、そこら中の体育会が真似たんじゃないだろうか。機会があれば雪山を走り回りたいくらいだ。機会があればだが。 単純だなあとか空疎だなあとかシリーズのクオリティ落としてるなあとか、客観的には十分わかる意見だ。しかし人間たるもの最後は好き嫌いが物を言う。この映画が嫌いな人も多いだろう。じっくり話し合おうじゃないか。勝つ自信はないが。[ビデオ(字幕)] 8点(2015-01-18 22:37:22)(良:1票) 《改行有》 3. アマデウス 《ネタバレ》 クラシックにもモーツァルトにも中世文化にも大した知識も興味もない。そんな私が見てもこの作品は優れていると感じる。人によって色々な角度から見てしまう多様性を有した映画だと思うが、1000年に一人の天才vs10年に一人の秀才の、嫉妬と欲望渦巻く心理スリラーとして滅法面白い。と私は見た。 スケールは違えど、誰もがこういう無邪気で純粋な圧倒的実力者に翻弄されたことがあるのではないか。私も元同級生の○○君とか、元同僚の○○氏とかを思い出した。本人に悪意はない。しかし受け手にとっては嘲笑としか思えない態度、その反面努力もしてない(ように見える)くせに絶対追いつけないような能力…暗い過去が甦る…まあ、私の実力をサリエリに例えたらあの世から殴られそうだ。 多分史実をかなりデフォルメして娯楽にしてるのだろうし、ラストなどは迫力ある一方で、狙い過ぎの感もあった。しかし主人公二人の名演及び怪演と、美術の豪華さ、当然に音楽の凄み等、独自の雰囲気に持って行かれながら2時間余り吸引されたままの鑑賞となれば、「自分が死ぬまでずっと内容を記憶してる映画~しかも好意的な方向で~」の一席は占めますよね。[DVD(字幕)] 9点(2015-01-18 22:20:31)《改行有》 4. 薔薇の名前 《ネタバレ》 原作を先に読んだ。歴史的名著とされているが、私には書いてあることの30%くらいしか分からなかった。しかし、あの「薔薇の名前」を読んだ男なのだ私は、というささやかな達成感は隠し切れないのだった。 それは置いといて、映画の方はそうした衒学的と言うか要するに難しいところはかなり削って、端正なサスペンスに仕上げている。とにかく中世修道院を再現した美術が素晴らしい。その世界観に触れるだけでも一見の価値ありである。DVDの特典映像はむしろ白けてしまうので見ないほうがいいかも。それで、肝心なストーリーだが、笑い云々のところがよく分からなかった(結局分からないんじゃないか)が、審問から迷宮の終盤に至るまできちんと盛上げてくれるのは悪くない。ただ、あの大人向けのシーンは必要だったのか…私は大喜びだったが、喜ばない人も多いだろうし、映画全体から浮いている感は否めない。私は激しく大喜びだったけど。[ビデオ(字幕)] 7点(2014-07-19 21:37:14)(良:1票) 《改行有》 5. バック・トゥ・ザ・フューチャー はるばるこの地球へと、宇宙人がやって来たとして、その宇宙人が非常に友好的で、「地球人類文化の理解を深めたいので、人類が愛する物語をひとつ勧めてくれないか」などと仰ってきた場合、この映画を推奨するのは悪くないアイディアだと思う。ここぞとばかりに難解で哲学的な映画…例えが出てこないが…を勧めて地球人類の高度な知性を思い知らせるという手もあるが、やはり娯楽作の方がその後の会話が盛り上がるはずだ。もしこれを見せて宇宙人が全くのノーリアクションであれば、相互理解にはかなりの時間が必要になると思われる。 この作品より優れた・感動的な・好きな・映画は幾つかあるだろうけれども、ほぼ全人類的普遍的に面白い映画として永遠に残る一本だ。確かに50年代に生きる人が突然ヴァン・ヘイレンを大音量で聞いたら、宇宙からのメッセージだと受け止めてしまうだろうな。そんな細部を楽しみつつ、独特の躍動感に溢れた世界を楽しもう。ソフトも持っているのにテレビで放送したらいちいちそれも見てしまう映画はあまりない。 [地上波(吹替)] 10点(2014-05-05 16:14:04)《改行有》 6. ドラえもん のび太の恐竜 《ネタバレ》 上映当時は5歳くらいで、多分テレビとかで繰り返し見て、ドラえもんとともに少年時代があった私からすると、この映画のみ単品で客観的に評価するというのは無理である。だったらレビューするなと言われそうだがそこは許していただきたい。ドラえもん映画第一作、この歴史的価値だけで10点である。 おそらく上映当時は「長編ギャグ映画」みたいな触れ込みだったと記憶している。その意味なのか、それ以降のシリーズで語られる友情・結束・愛と希望と涙と環境保護といったテーマは控えめ。中盤、タケコプターが壊れ今後の方針を話し合うキャンプで、原作ではジャイアンの「おれは歩く!のび太と一緒にな!」という男気が炸裂するのだが、映画ではあっさり削除。そんなこんなで全体的にのっぺりしている感は拭えないが、製作者側も手探りだったのであろう。 …歴史的価値だけで10点であると勢いよく言ってみたものの、冷静に現代の視点で見ると作画が寂しすぎるしテンポも遅いし、鼻でスパゲッティは無理だし(この発想どこから出てきたのだろうか?)、今の子どもたちが見て楽しめるかこれという疑問は大きくなってしまったので、泣く泣く8点に修正する。意見を通せない男だ。[地上波(邦画)] 8点(2014-05-04 21:59:21)《改行有》 7. ゴジラ(1984) 《ネタバレ》 恐らく人生において、映画館で見た二作目の映画。ちなみに一作目は「ロッキー3」だったような気がする…小学校低学年だったように思うが… それはともかくとして、当時すでにゴジラは一種のヒーローものだという刷り込みがなされている小学生にとって、この内容は酷であった。なかなかゴジラは出てこないし、どう見てもヒーロー扱いじゃないし、お兄さんとお姉さんが色々と小難しい話をしているし。というわけで当時は面白くなかった。 これではいかんということで、大人になってからきちんとビデオで見直した。が、当時とは違う意味であまり面白くなかったと言わざるを得ない。ストーリーに無理があるのはある程度仕方ないとしても、その展開が遅すぎてゴジラ以外の見せ場が乏しく、全然緊迫感がなかったように感じた。 そして肝心のゴジラだが、そのものの造形は悪くないと思うが、都市破壊シーンの活気の無さは致命的である。私には撮影の専門的知識はないが、角度なのか特殊効果なのかシーン切り替えなのか音楽なのか、とにかく寂しい都市をゴジラが控え目にうろついているようにしか見えなかった。 ただ、内容的には厳しい評価になってしまうが、それまでのゴジラ歴史をリセットし、軌道修正を図ろうとした意義は小さくない。アンギラスと会話していたゴジラよりはよほど魅力的である。[映画館(邦画)] 6点(2014-04-06 21:49:46)《改行有》
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