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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. 仁義なき戦い 男女物のラブロマンス、正義は必ず勝つという大団円を否定し、実録やくざ映画として突如出現した、邦画界きっての傑作。 邦画=黒澤映画と言われるなか、黒澤以外で世界に示せる映画を教えるならば、間違いなく、この仁義なき戦いを推奨するだろう。 映画化に際しては、ゴッドファーザーの影響が強すぎるほど見受けられるが、アレンジの日本は名ばかりではなく、小説と史実とを上手く絡めてここまでの作品を作り上げられるのは、本当に驚き、関心をするしかない。 全ての日本人に視聴してほしい作品である。言葉では語れないので、とにかく観てほしい。[DVD(邦画)] 10点(2015-11-30 16:13:32)《改行有》 3. 女囚さそり 第41雑居房 二作目=白石加代子とも言える作品だが、相変わらず梶芽衣子や周りの役者陣の演技が凄まじい。 特に今作では多かったレイプの演技は、男女共に迫力が伝わってきて良い。ただし、カメラのアングルは酷い。 当の内容だが、1作目がヒットしたため、儲かった金を2作目に注ぎ込みました、という典型的な映画の例だろう。 姥捨ての演出などは特に気合いが入っていたが、前作の女囚さそりがスタンダードとするならば、これには興醒め。 拘って名作にしようとする無駄な演出が余計で、前作のように素直に楽しめることができなかったのは残念。 ただ、ロケ地やセットのクオリティが非常に高かったので、刑務所内以外でも女囚の雰囲気が出ていたのには関心した。[DVD(邦画)] 4点(2015-11-30 16:09:09)《改行有》 4. 女囚701号 さそり 何故、これほどまでに個性的かつ異色の作品の評価が低いのか、理解に苦しむ。 男女物の定番の恋愛劇、飽きるほど観た大団円とは一線を画し、硬派な路線を貫いた本作は素晴らしく評価できる。 批判される大半の理由が、男性目線から観た世界観だということだろう。フェミニストがこぞって悪評を付けそうな内容だが、ただの男性目線からの女のエロスではなく、内容そのものと展開がしっかりと構成されており、飽きることなく見終えることができる。 特に役者陣の演技が素晴らしいが、暴行シーンがお粗末で三流なのは、殴る相手が女なので仕方がないのだろう。 タランティーノや装甲騎兵ボトムズなどにも多大なる影響を残している名作なので、一度観ておくことをオススメする。[DVD(邦画)] 7点(2015-11-30 16:04:20)《改行有》 5. スター・ウォーズ 当時、評論家に子供騙しと評されたように、CGを全開に駆使した特撮の延長のような映像は、確かに子供騙しと言えるのだろう。 そうなると、カッコ付けた恋愛ゴッコや、クールな漢を演じれば正解なのか?という疑問が出てくるが、ある意味で、それらの固定観念はスターウォーズが取っ払ったと言って良いだろう。 第一作登場以降のSF史が変わったように、日本のアニメも見事にスターウォーズ一色になったことでも、革新的で影響力多大な、時代を変えた一作であることが判る。 宇宙物SFの教科書として、いつまでも色あせることなく、勉強としても絶対に観ておくべき作品である。 テンポも非常に良いので2時間もあっと言う間だが、唯一残念だと思えた点は、殺陣。フェンシングか?剣道なのか?初めてのことだから仕方ないのだろうが、あまりにも役者がCGについて行けていないので、失笑というか興醒めというか、子供騙しと言われるのも納得してしまう残念なシーンだった。[DVD(字幕)] 9点(2015-11-28 23:03:33)《改行有》 6. デルス・ウザーラ 《ネタバレ》 序章とも言える展開までのシーンが非常に長く、説明文を読まない限りは何をやりたい映画なのかがサッパリわからないので、デルスに隊長が救われるシーンまでは睡魔との戦いになるだろう。 吹雪を藁小屋で防ぐシーンから、隊長とデルスの間に絆が生まれるので、ここからが本編突入と考えて良いかと。 特に後半の再開シーンには胸がワクワクするが、トラの展開からのデルスの変化など、見ていて感情を突き刺すような心情の変化に富んでいるので、心で見入ってしまう奥深さがある。 ストーリー性や内容は殆ど無いに均しいので、人生経験や感情が豊かな人間しか受け付けられない映画だろう。特にデルスの最後と隊長の心痛には、ただただ涙。[ビデオ(邦画)] 7点(2015-11-28 22:46:33)《改行有》
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