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1.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 誰もが理想とするような洗練された生活を送っている主人公ジャック。快適な住居、便利なテクノロジー、自由な時間、美しいパートナー。 その明るく清潔な空間に、なんとなく紛れ込んでいる「嫌な感じ」の醸し方がとても上手いと思った。本作に特徴的なドローンも、デザインは親しみやすいのに不愉快なノイズをまきちらしているせいで、どうにも通じ合えそうもない暗い予感を抱かせる。 映画としては深いテーマ性も秘めていて、日々大量生産される「わたし」との決別を実直に描いてはいるものの、この作品自体が日々、粗製濫造されている娯楽映画の域を抜け出ておらず、その自虐的な構図が悲しい。[地上波(吹替)] 7点(2016-09-04 14:35:38)(良:2票) 《改行有》

2.  逃走車 《ネタバレ》 妻を迎えに行くために空港で借りた一台のレンタカー。しかしそれは手違いで用意されてしまった別の車だった。助手席から見つかる謎の拳銃。後部座席には手足を縛られた見知らぬ女が……。突然、国家レベルの陰謀に巻き込まれてしまった主人公は徐々に抜き差しならない状況へと追い込まれていく。 サスペンス仕立てとはなっているものの、作品の牽引力としてはテーマ性より視覚にうったえかけるところが大きい 。近頃よくみられるフラットに加工されたデジタル映像は美しいが、映画というよりはまるで次世代ゲーム機の映像でも眺めているかのようでワクワクしない。 映像だけでなく全体的に感覚的な表現が多いせいで、つかみどころがなく夢のようにぼんやりしている。 主人公ですら、いったいどこの誰で、どういう職業なのか説明はないし、迎えにいくはずの妻の姿もなぜか最後まで登場しない。もはや完全にひらきなおっているのだろう。だが、あえて本作ではそういった現代映画の避けられないあいまいさの中に積極的に活路を見出そうとしたのだと思いたい。 たとえばそれは本作の特徴である斬新なカメラワーク。 視点のほとんどが車内からとなっている点にもあらわれているように思う。主人公がガラス越しに眺めるヨハネスブルグの風景は、車内で巻き起こる事件とは対照的に徹底的にリアリティが削ぎ落とされている。その土地に暮らしている人の生活の匂いは遮断され、その表面的な美しさだけがしつこく強調されている。 また、主人公が道を尋ねようと窓から呼びかける声はうまく届かないし、逆に内側に忍び込んでくる他人の手にはナイフやピストルが握られている。 つまり一枚の窓ガラスを隔てることで内と外のコントラストを意図的に作り出し、(不本意ながら使わざるを得なかった)あいまいな映像や表現を外側へと追いやることによって異なる世界とうまくコミュニケーションできない主人公の孤立感を際立たせようとしたのではないか。 ところで、映画を見終わったあとにタイトルが「逃走者」ではなく「逃走車」となっているのに気がつきハッとさせられた。たしかに細かな違いだけどその方が作品に忠実だと思う。なんだか気の利いたシャレのように思えてきてちょっとクスっときた。[地上波(吹替)] 5点(2016-03-05 11:07:00)《改行有》

3.  最強のふたり 《ネタバレ》 公開前から新聞や雑誌など、多方面でPRされていた映画。あまりふさわしくないキャッチコピーと、黒人が大笑いしながら車いすを押している写真はやや鈍感な印象で、これまでなんとなく避けてきたのだが、いざ映画が始まればそんな食わず嫌いもすぐにどこかへ消えた。  やはり主役ふたりのかけあいが絶妙で、同じシーンを何度も繰り返し見たくなるほど面白い。ユーモアのセンスも月並みじゃなくて良かった。男同士でストッキングをはかせるちょっとタブーでくすぐったい感じ。「これは健常者用のチョコレートだ」という危なっかしいジョーク。ベロだしてよだれをたらす障害者のマネ。どれもドキッとさせるきわどいコースをついていて「腹を立てるか抱えるかは自分で決めろ」といわんばかりの挑戦的な態度が清々しい。 うすっぺらくなりがちなドタバタ劇だが、最後までその濃密さやテンションが失われることがなかったのは、やはり入念な計算があってのことだろう。特に主役である富豪は、映画の最初から最後までずっと座っているのにもかかわらず映像が退屈にならないのはよくできていると思った。 印象的だったのは富豪と使用人たちの表情の変化だ。黒人が屋敷にやってくる前はみんな冷徹で無個性な表情だったのが、最後にはすっかり人間らしい柔からな表情に変わっている(イボンヌとの出会いと別れのシーンが好対照でわかりやすい)観客もその例外ではなく、新しい介護士がやってきて喫煙の有害性を説く場面では、私たちは彼の正論にうなずきながらもすっかり「マリファナ」のとりこになってしまっている変わり果てた自分の姿に気づかされるだろう。これにはまったく一本とられた感じだった。 不満をあげるとすれば、必要とされる表現が象徴的に処理されすぎていたように思えた点だろうか。たとえば障害者介護に伴う厳しい現実のような、観客が「あまり見たくないシーン」が「見たいシーン」へとずいぶんと置き換えられていて、いつのまにか製作者の安全な先導に甘えてしまっている自分が嫌だった。また、ふたりの関係が唐突に引き裂かれてしまう理由も作中では十分に示されていなかったように思う。ふたりの再会を必然とするためにも、もうすこし背景にひそむ事情が前面にあらわれてもよかったのではないか。[地上波(吹替)] 6点(2016-02-19 01:26:00)《改行有》

4.  エリジウム 残念ながら主人公の戦う姿勢に共感できなかった。 主人公マックスは特権階級が支配する「天国のカギ」にアクセスしたうえで、クーデター的な市民解放を目指す。 たしかに真実や不死の力が一部の人間に独占される世界は間違っているのかもしれない。しかしだからといってそれを大げさに空からバラまくようなやり方が本当に正しい解放だといえるだろうか。 主人公は安易な戦い方を選択したと思う。その捨て鉢な態度から伝わってくるのは愛情ではなく憎しみであり、祈りではなく絶望である。すべての市民にわけへだてなく与えられるようになった「不死」は新しい時代の怠惰や隷属を意味するもののように思えてならない。 この監督は映画の厳しさに真剣に向きあおうとはせず、表現の前におびえ、その力を疑った。とってつけたようなハッピーエンドも娯楽映画に埋没する監督の自己弁護にしかきこえない。[DVD(吹替)] 4点(2016-01-01 11:08:23)《改行有》

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