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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 96時間 レクイエム 《ネタバレ》 映画を見終わったとたんに内容を忘れてしまうようになってから随分たちます。で、手元のメモによれば五段階評価で、「1」が3点・「2」が4点になっています。 今作も私としては大満足です。主人公が超人チックだったり、ピンチを切り抜けるタイミングが絶妙すぎたりはしますが、プロット的に無駄や不自然さがなく、全編に緊張感が保たれた傑作だと思います。ラストの転換もゴリ押し気味ですが、意外性十分ということで堪能できました。 唯一ベーグルについては、見ている方はすぐに気付くのに、警察は最後まで扱わないのが不満でした。もっと物語りに組み込めば良いのにと。 主人公の娘への勘違い・娘が唯諾々と薬を口にすること・元妻の死・カーチェイスが難点として論じられているようですが、私はキャラ設定や大規模シーンによる作品全体の底上げとして受け入れられました。[地上波(吹替)] 9点(2025-03-26 17:59:25)《改行有》 2. ゴーン・ガール そこまでして繋ぎ留める価値が夫側にあったのか?。別な男を探せよ。何だったら、その金持ちで良いじゃん。と言いたいところですが、こればっかりは本人の好きずきなんでしょうね。あと、拭い取った大量の血はの出所に目をつぶってまで手打ちにするほど警察は面倒に思ったのか?、とか。 しかし、新しいタイプのサイコで、物語もスリリングで満足できました。未解決かよという終わり方も、それはそれで味わいがあります。[地上波(字幕)] 7点(2025-02-13 11:55:57)《改行有》 3. ダウントン・アビー フランス映画の様な落ち着いた雰囲気が魅力です。画質的には特有のシャープさや鮮明さがありますが。何が起こっているのか冒頭では良く分かりませんが、追々分かって来ます。人間関係も同様ですが、こちらは正確に把握できた自信が持てません。顔で登場人物を判別し難いのが一因でしょう。 同性愛モチーフが持ち込まれていることに若干の違和感を感じます。プロット的な必然性があったのかなと?。時代背景的に先進性を示したかったのかなという疑いを抱くのは、自分が遅れた日本人の一員だからでしょうか?。今だに選挙で堂々と平気で別姓や同姓婚に反対しますという候補が少なからずいる国ですから。国連からは毎年のように多くの勧告を受ける始末。しかも、それを強制力はないから無視すると閣議決定する。どこの野蛮国だ。だったら国連を脱退しろ!。他国に対して恥ずかしいと思わないというのが、もう絶望的です。 …と話が脱線しましたが、いざ投稿となって皆さんのコメントを読んでTVシリーズの続編であることを初めて知りました。全6シーズンて何時間あるのでしょう?。40時間くらいでしょうか?。う~ん…。[地上波(吹替)] 6点(2025-01-12 17:26:21)《改行有》 4. ローン・サバイバー 。崖から転落しても動き続けられる身体能力と百発百中の射撃能力をもつ超人集団。数人を追うために数十人がバタバタと倒れる人海戦術を取るタリバン。多くの犠牲を出してまで逃亡者をかくまう反タリバンの村。ご都合主義と非合理性で突っ込みどころ満載ですが、娯楽作品としては楽しめました。 真面目に考察すると、アメリカ先住民を殺すことが正義だという作品を作るのはもう不可能になっているわけですが、こういう映画を作ることが不可能になる日は来るのかな?、と。ま、歴史から学ばないのは日本人だけではないことに一安心…しね~よ。[地上波(吹替)] 6点(2024-11-11 21:17:06)《改行有》 5. ジャージー・ボーイズ フォー・シーズンズの音楽に興味が持てないので、前半は見続ける気力を維持するのが大変でした。しかし、リーダーの横暴な態度や金銭トラブルが発覚してからの流れは興味深く見られました。まあ、お人好しにもほどがあるという解決手段が不満ですが、実話なのでしょうから仕方ありませんか。[地上波(字幕)] 6点(2024-08-04 11:43:20) 6. アルキメデスの大戦 まずは、そんなことが数学・数式で分かるか!ということで、キャラまで作り物っぽく見えてきます。言動もあまりに作りすぎです。ついでに言うと、皆さんの意見と異なりますが、舘ひろしは(良くあるように)気の良いおじさんにしか見えず、貫禄不足に感じました。 データが欲しいなら、今までの空母の見積もりを参考にすれば良いのでは?。平山案の欠点を指摘されたなら、撤回ではなく修正すれば良いだけでは?。見積もりはあくまで積算でしか出てこないは筈あって、単一の数式で出てくるわけがない。等、突っ込みどころ満載です。 しかしラストでのどんでん返しな製造の目的は見事でした。後知恵とは言え、凄い理屈を考えるものです。見積もりの不正が明きからになったところでの別目的の主張も、現代の政治家的で感心。全体的には、映画としては楽しめました。[地上波(邦画)] 6点(2024-07-14 21:45:28)《改行有》 7. 沈黙 ーサイレンスー(2016) 神は等しく人々を見守っています。キリスト教もイスラム教もオウム真理教も統一教会も、それは同じです。神は見守るだけで、沈黙を保ち何もしません。人々が神に尽くしている(気になっている)のです。それで良いのです。宗教というものはそういうものです。天文学や医学の進歩より祈りが大切です。真理など毒です。 …というお話しでしたが、映画としては良く出来ていたと思います。特に布教的要素もないので、技術を評価して比較的高い評価ポイントを付けておきます。[地上波(字幕)] 7点(2024-07-08 12:28:20)《改行有》 8. gifted/ギフテッド プロットとして一つの王道でしょう。「クレイマー・クレイマー」という親権を争うのが夫婦という有名な映画がありましたよね。 これは名作と思い始めたのは姪と叔父が引き離されてからなので、単に個人的にこういう話に弱いと言うことかもしれません。 ところで、幾つか理解できなかった点があります。 まず、ナビエ–ストークス方程式の解が分かりません。ということは置いておいて…。 里親の下に送り込むのは祖母の策謀だったようですが、その里親を推薦したのは叔父側の弁護士です。都合良すぎませんか?。まさか、弁護士もグルだったなんて…。 母親の成果を祖母に譲る点も分からなかったですが、ネットで調べると、これは姪から手を引かせるための交換条件だそうで。だとしたら、どこまでゲスなんでしょう。普通の母親なら、娘の成果ですと公表しますよ。 下書きを見て感涙するのはどういう意味付けなのかが分かりませんでした。完成した論文があるんだから、今更です。娘の手書きの筆跡に…にしては、「やった!」という部分にという点が不可解です。 ラストは姪の環境としてハッピーエンドですが、もっと早い段階で教育機関が提示できなかったのか?。じゃあ誰が発案したのかという疑問も湧きます。 ちょっと理詰めに過ぎますかね?。ま、作品にのめりこんだが故に抱けた疑問ですね。 猫を保健所に引き渡すエピソードもすさまじく効果的です。よくこんなことを思いつきましたね(祖母・里親がということではなく、原作or脚本的に)。 隣人の黒人女性の存在も良い味出してます。 叔父と教師が一夜を共にした次の日に、姪が「スティーブンソン先生、おはようございます」と言うシーンとかも。 緻密に作られているなあとというは贔屓の引き倒しでしょうか?。 今回の放映は以前の吹替えとは異なるようで、「ダイアンの死後って意味じゃない」と完璧になっています。[地上波(吹替)] 8点(2024-07-06 21:59:57)《改行有》 9. タイガー 伝説のスパイ 手堅くまとまった出来で、まずは、安心してみることが出来る作品と言えるでしょう。しかし、別な言い方をすると、目新しさが感じられませんということにります。具体的には思いつきませんが、どこかにあったような要素を組み合わせたような思いが拭えません。 主人公のキャラがどこかもっさりしたように感じるのは、私のインドに対する偏見でしょうか?。そのため、派手なアクションも緊迫感より作り物感が上回ります。 個人的にミュージカルが苦手なので、その手のシーンには、それ必要なの?としか思えません。インド映画に付き物だということは知っていますけど。 大ヒット作品というような紹介で放映されていたのですが、本当なのでしょうか?。だとすると、…。[地上波(吹替)] 5点(2024-05-21 19:12:45)《改行有》 10. トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男 「共産主義」にもいろいろあるわけで。例えば、日本で60年前後に登場した新左翼勢力のほとんどはソ連を共産主義ではないとしていました。本作でその「共産主義」の内容が説明されない意図は、2015年のアメリカの状況と照らし合わせて考えるべきなのでしょうが、私の手には余ります。 現在の日本で本作を見ると、一般論として提示するために描かなったという穿った見方さえ可能になるなと、感慨深いものがありました。 例えば22・23年に問題となった例をあげると、関東大震災時に朝鮮人大虐殺があったことに触れただけで、東京都が関与する企画で上映できなくなった映像作品が存在します。映画でドリンクを浴びせかけられるシーンがありましたが、洗脳された生徒によって階段から突き落とされて大けがを負った日の丸・君が代に反対する教師の姿がオーバーラップします。 正義とは、自己の信念とは、国家と市民の関係とは、見る者に様々な考察を要求する作品になっていると思います。[地上波(字幕)] 7点(2024-01-05 21:35:52)《改行有》 11. 妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ 山田洋二らしいという作品と言うべきでしょうか。ほんわかとまとまりの良いプロットですが、特に目新しい要素は見当たりません。今更こんな作品を撮ろうと思った動機は何だろうという興味は湧きますが。 正蔵も志らくも意外にダイコンで驚きました。他にもポツポツ下手くそが混じります。どういうつもり(または事情)でキャスティングしたのか、とこの点にも興味は湧きました。[地上波(邦画)] 6点(2023-09-06 14:26:52)《改行有》 12. SUPER8/スーパーエイト(2011) 悪辣な大人たち(しかも軍というのがステレオタイプ、警察が対比して純朴というのも同様)を出し抜いて勇敢な子どもたちが解決に向かうという、ありがちなお伽噺です。 別に子供たちが解決するわけではなく、宇宙人が自力で助かるわけです。そんな力があったなら何故今まで囚われの身だったの?、という疑問を抱いてはいけないんでしょうね。お伽噺なんだから。 ヒロイン(というほどの位置付けでもありませんが)が捉われたことがいきなり判明。しかも場所まで把握。まあまあ、お伽噺ですから…。[DVD(吹替)] 6点(2023-08-23 11:09:33)《改行有》 13. マローダーズ/襲撃者 近年の海外TVドラマはやたらと話が入り組んでプロットが把握しずらいと常々感じていました。本作は7年前の映画作品ですが、同様の感想を抱きました。 テンポの良さと緊迫感に引き込まれ、一気に見ていたのですが(本当はいつも通り数回休みを入れましたが)、ラストに近づくにつれ物語が広がりながらも収束して行きついていけなくなりました。 終ってからあれはこういう関係でなどと考えて解明できた点があるものの、現時点では全貌を解明する気にはもはやなりません。暇になったら、もう一度見てみようかなとも思います(実際は見るべき作品がたまっているので実現しない可能性が大です)。 とは言え、こんな結論的な感想を抱いても、ラストまでの充実感は揺らぎません。[地上波(字幕)] 7点(2023-08-19 11:33:48)《改行有》 14. ハイジ アルプスの物語 今更こんな物をとも思いましたが、皆さんの評価が高いので見ることにしました。結局 私はこの物語を知っているつもりで実は知らなかった、ということが判明しました。きっとよくある例でしょう。 尺の都合での不自然さ(おじいさんが特に契機らしきものもなしに急にハイジを受け入れる気持ちに転ずる、お屋敷でのハイジの自己中的言動、等)はあるものの、素直にまとまった作品だと思います。 よし、これで自分も「ハイジ通」!(←なわけあるか!)。[地上波(吹替)] 7点(2023-08-13 09:57:52)《改行有》 15. 100,000年後の安全 放射性廃棄物の危険性を声高に訴えるのではなく、むしろ肯定派の話に耳を傾ける手法を取ることで説得力を増しています。彼らが建前を語りながらも苦しそうに本音も語るところが、日本の官僚と異なるところでしょうか。ほぼ全員が10万年後には人類が滅んでいるだろうと推定していることに圧倒されます。同時に、結局はそれほど危険なんじゃん、とも。 人類滅亡の原因が原発じゃないといいですね。[映画館(字幕)] 8点(2023-04-24 08:36:52)《改行有》 16. かけがえのない人 つい先日まで、ここでの投稿はゼロでした。日本での公開形態が特殊だったのではと調べてみましたが、分かりませんでした。ご存知の方からお教えいただければ幸いです。 しっとりとした雰囲気の傑作だと感じました。過去と現在の転換が効果的です。ルックスを重視しないキャスティングもリアリティを増したと思います。 ただし、事故で生き残った意義は何だとぐちゃぐちゃ悩んだり、息子の移植心臓提供者が再会した若い頃の恋人だったというのは、ちょっとやりすぎと感じました。[地上波(字幕)] 9点(2023-04-24 08:22:01)《改行有》 17. 宇宙で1番ワガママな星 「カプリコン1」の焼き直し(オマージュ?)ということにげんなりせずに、どう落とすのかが見所だと思えばそれなりに楽しく見られるでしょう。オープニングのフリから考えて まさか同じオチなんてことは、というスリリングさも味わえます。 なのに、リアルさの欠片もないラストはとても残念です。わざとらしい挙動を演じる登場人物つがいたりと、吉本映画はこれでいいのだという開き直りは到底 受け入れることはできません。それとも「吉本映画ファン」という層があるのでしょうか?。なら、分かります。[地上波(邦画)] 5点(2023-01-15 12:14:29)《改行有》 18. A.I. love you アイラヴユー 吉本については、多少の軽蔑感を抱いていると言っても良いような姿勢だったので、予想外の秀作で傑作寸前と評価したくなるほどでした。 役者陣は主演女優を筆頭にややダイコン気味ですが。演出も恋愛系のシーンでの拙さが目立ったりもします。ホンもAIが感情を抱き始めるというSF界ではありきたりなもの。 しかし、全体評価は揺らぎません。と言うか、1ポイント減程度というわけです。 とりわけ、想像も出来ないほどの幾通りかの解釈が可能な謎めいた要素を含むラストが秀逸すぎました。[地上波(邦画)] 9点(2022-08-24 12:15:16)《改行有》 19. Be With You 〜いま、会いにゆきます 原作や邦画についての知識を何も持たずに試聴しました。 子供はともかく父親までもが状況を受け入れるというのは理論的には不自然ですが、視聴に支障はありません。父親が別人でもいいやと利用したという解釈も可能ですし。 見ている方も本人なのか別人なのかともやもやしながら見ることになり、最後に真相が明かされるという流れも見事にやられたという感じです。まあ、本人(母親の若い頃)が未来と確信し、しかもそれを選択するというのも、普通やるかなあと。これは見ている間に、少々違和感を抱きましたが。 純愛物とする打ち出しのようですが、私としては親子の情感をしっとりと描いた傑作寸前の出来だと思いました。子供の方からのアプローチもあるというのが抜け目ない作りです。[映画館(邦画)] 9点(2022-08-24 12:01:42)《改行有》 20. スター・トレック/イントゥ・ダークネス TVでスタートレック・4週連続放映という企画がありました。スタートレックに関する知識も興味もさほどありませんでしたが、教養ということで見てみることにしました。1・2・3と見て、なんじゃこりゃ。陳腐な内容で、御伽噺の様な単純さ。しかもチープな作りの低予算映画。がっかりしました。 で、最後に放映されたのはなぜか「4」ではなく、9作をすっとばして29年後に製作された本作。 一転した充実ぶりにびっくりしました。プロットは適度に作り込まれていて、終始緊張感が持続する演出ぶり。勿論、絵にも十分な予算をつぎ込んでいます。 ここでは酷評が目立ちますが、これまでのダメさ加減との落差に幻惑された...ということもないと思うのですが。それともスタートレック素人に受けるのか?。[地上波(字幕)] 7点(2021-11-16 17:44:28)《改行有》
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