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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 花まんま 《ネタバレ》 これでもか、と言うほどバラエティ番組で宣伝していた本作品。鈴木亮平さん目当てでいそいそと観に行きました。原作未読。直木賞受賞作とのことですが、原作は短編らしいですね。短編小説として読むなら面白い作品だと思いますが、このストーリーを映画にするとなんとな~~く、つまらない。キャストは全員関西出身で固めたということで「ホンマもんの関西弁」が飛び交う。こちらは関東出身なので「兵庫と大阪では微妙に違うんですわ」と言われても「そんなん知らんがな」とひとりツッコミ。 肝心なお話はフミ子と言う美人さんと、和樹ちゅう背ぇの高いイケメンの兄がおりまして、つつましく暮らしているんですわ。両親を事故で亡くし、兄やんは高校を中退して鉄工所で働きながら妹を大学まで行かせ、その可愛い妹が結婚することになりましてん。で、その妹には幼い時から別の女性の記憶があるっちゅうから、ホンマ驚きやで。兄やんに内緒で、その亡くなった女性の家族と交流していたフミ子は、ぜひ自分の結婚式にその家族を招待したい言い出します。「ほな、そうしいや」とスムーズに事が運ぶこともなく兄やんは大反対。せやけど、その思いを汲み取った兄やんは結婚式当日に…ちゅうお話。 なんやろな。有村架純さんの表現力の問題か、演出だったのかわからんけど、主人公のわりに印象に残らない感じやねんな。別の家族への思いや婚約者への愛情が感じられず、ただ兄やん一人が怒って、泣いて、走り回って、結婚式当日に遅刻してまで別の家族を式へ連れて来る。ここでや、台本を変えて鈴木亮平さんの「泣けるスピーチ」が始まるねんけど。 自分には別に感動もなく、他のレビューで読むほど心震える感動はなかったです。やはり設定が自分には荒唐無稽すぎて合わへんねん。亡くなった女性の記憶を持つって人がいきなり訪ねて来て、それを受け入れる人っています??? フミ子が生まれると同時に、ある女性が亡くなって、その魂がってこと?なんだかその設定も安直だなぁ。 亡くなった両親が「フミ子のこと頼むで、兄ちゃんやろ」みたいなシーンのCGだか、アニメには興ざめ。 妹が生まれたシーンで父親が「別嬪や、この子が嫁に行くときにはどーたらこーたら」言うシーンもな~んだかね。人にもよるだろうけど、父性って生まれたばかりの子にすぐに芽生えるものですか?いや、可愛いいに違いない、しかし「嫁にはやらん!」なんてすぐに思わないでしょ。しかも病院の外で「ばんざーい!!」って、あほか。フミ子の婚約者もなんだか中途半端。カラスの研究?してんねんけど「カラス語」しゃべるて。あほか。しかも、若すぎて研究者には見えへん。学生ちゃうの?有村さんとのリアルな年齢差もあってなんかピンと来ない。鈴鹿央士を使わなきゃいけない理由でもあったんかいな。お目当ての鈴木亮平さんは自然体だったし、今回はちゃんと服も着ていて安心感はあったけど、どこか「普通の人を演じよう」と言うのが見え隠れ。今まで特殊な役が多かったから、普通の人を演じるのは楽しかったと思うねんけど。柄本明さんくらい枯れてくると、見ているこちらも普通の人って思えるんかなぁ。 良かったのはファーストサマーウイカさん。飲み屋の娘で、兄やんの幼なじみ。ちょっと兄やんのことが好きなんやろな。せやけど、ここでも関西マインドを前面に出そうとするあまり、衣装がコテコテやねん。韓国のアジュンマみたいに柄on柄のファッションセンス。今時、関西だってシンプルな服を好むと思うねんけど、どやろ? ちゅうことで、自分には深みのない人間ドラマで物足りない2時間でありました。似非関西弁、堪忍な~。ほな、また![映画館(邦画)] 3点(2025-05-03 13:12:21) 2. エゴイスト(2023) 《ネタバレ》 元々自分は同性愛に対して偏見はない方であると自覚している。 なのでただきれいな男性が出てくる所謂BLものは好きではなかった。そこにリアルさがないから。では、リアルとはなんだろう。この映画を観た時に、同性愛に偏見はない方である自分が思ったことはそれであった。主人公を演じる鈴木亮平さんのファンであることは間違いなく、最早彼の演技に対しては盲信的でさえある自分だが、それを割り引いても素晴らしい作品であった。亮平さんはこの作品を作っている間、きっと宮沢氷魚を愛していたに違いない。そう思えるほどふたりの距離は近かった。もちろん心の距離である。この役のオファーが来た時に亮平さんはLGBTQについて勉強をしたと言っていた。ゲイの方と話したり、書籍を読んだり。「わかった気になってはいけない」と思ったそうだ。この映画を観て、偏見がないはずの自分はわかった気になっていたと言うことに気づかされた。ヘテロである自分は幾度となくそれを自然に公言してきた。みんなそうであるはずと思って疑わなかった。「〇〇さんて素敵だよね」「あの二人はいいカップルだね」「好きな人いないの?」これらの言葉が、LGBTQの方たちにとってどれほど面倒で、辛く、うっとうしい言葉の投げかけであるか。自身のセクシャリティを隠し生活をしている人たちがどれほどいるのかを考えたことはなかった。自分が基準であった。 映画は、社会生活の中で自身のセクシャリティを隠しながらある程度成功している浩輔と、病弱な母を支えるために男娼として暮らす龍太の出会いから始まる。一度は別れたが、浩輔は生活費を龍太に渡すことでその愛をつなぎ留める。この時の龍太は、お金のためではなく本心で浩輔を愛していた。しかし、龍太の死によって浩輔は愛した人を失う。浩輔はその後、残された恋人の母親に尽くすことを選ぶ。だが、やがてその母親も失うことになる。14の時に亡くした母親を思ってのことなのか、愛した人の母親だからそうしたのかはわからない。龍太の母親が食事の支度をする小さな背中を見つめる浩輔の姿が印象的で、また美しい場面だと思った。 初めて龍太と関係を持った時、飾ってあった自分の母親の写真を伏せていたのも、ゲイであることの負い目を感じさせた。同性愛は罪ではない。しかし世間一般の偏見が、彼らをさらにマイノリティにしているのではないか。 龍太の葬儀で、浩輔は静かに泣く。嗚咽を漏らす。このシーンがとても悲しい。瀟洒な部屋に住み、ハイブランドに身を固め鎧をつけて生きる浩輔の4、失ったものに対する悲しみが溢れているようであった。人は孤独なのだと正面から突き付けられるような作品である。ゲイの方によってはやはり作り物、嘘くさいという意見もあるようだが、亮平さんと氷魚君の演技はとても自然で、二人の会話をそばで聞いているような感覚になる、静かな作品。 龍太の母の医療費などは、社会保険制度でもう少しどうにかなるのではないかとか、高校中退であってももう少し収入になる夜間コールセンターのバイトがあるのではとか、前戯の際に龍太が勃〇していないのはおかしいなとか、そんなところが不自然で-1です。長文失礼しました。[インターネット(邦画)] 9点(2025-04-03 23:49:51)《改行有》 3. シティーハンター(2024) 《ネタバレ》 数年前から鈴木亮平さんにどハマりし、今回このケチな自分がネトフリを契約して観てみました。「シティーハンター」や「キャッツアイ」はまさに世代ですが、マンガの実写化は大抵B級、C級に成り下がるので正直好きではありません。マンガの実写化で成功したのは「海街diary」くらいじゃないかと。すみません、独断です。ちなみに、海街にも亮平さんは出ています。 で、今回はシティーハンター大好き人間、鈴木亮平さんが満を持して出演した作品とのことで、まずB級感はないと思っていました。インタビューを見ると企画段階から参加しているとのことで、初段階では「政治家のスキャンダルをもみ消す」と言う話だったそうで「それは違う。原作に忠実でなければファンは納得しない」と進言されたそう。そうよね、獠ほどの人がそんなちんけな「XYZ」に心震えるわけがない。ビジュアル的には、やはり2次元イケメンと生身の人間では同じにはならないけど、ご本人がこだわった「獠ライン」を見事に作り出していました。元々頬骨は高めの人だけど、頬から顎にかけて「だけ」落とすって、何をしたらあんな顔だちになるのだろう。原作はかなり前のものだけど、それをしっかり現代の新宿に落とし込み、サブカルも取り入れて無理のない設定になっていました。ちなみに、原作はアニメを少し観た程度でマンガは知りません。槇村が亡くなるシーンでは、原作では香はいなかったそうですが2時間弱の枠内に収めるには、そこに香を立たせ、獠と親しくなる工程を作り上げたとのこと。あのシーンはどうしても雨の存在が必須で、スプリンクラーを利用したんだとか。やはり制作側に愛があると、おのずと作品のクオリティは上がります。コスプレ会場の蠍との一戦はどうしてもマンガ感が抜けませんが、そこを考えてのコスプレ設定だったのかなと。あと、くるみ役の彼女。演技がんばっていたと思いました。今日日(きょうび)グラビアアイドルもお芝居ができないと生き残れないですからね。 まぁそんな細かいことは抜きにして、これは鈴木”冴羽獠”のかっこいいアクションを愛でる作品だと思います。ラストのクマちゃんとの対決は長尺で、ちょっと飽きましたけど。いやでも、目を閉じて銃をバラす、組み立てるを何度も練習しただけあってマガジンを同時に2本差し、両手で「ガチャッ」と構えるシーンは悶絶ものでした。俳優とは、できそうにないことを体現する仕事なんだと思いました。自分があれを試して、できるとは思えない。鈴木さんと言えばどうしても肉体美とか、体重の増減ばかり言われますが、他の方も書いている通り、ところどころ発声が神谷さんなんですよね。特にラストの「香ぃ~~」の声。ファンと、自身の作品へのリスペクトを感じました。2作目あるのかわからないけど、亮平さんとて人間なので早めに作らないと体力的に大変かも知れないと余計なことも考えました。森田望智さんもかわいらしく、作品世界を知らない世代なのにしっくりはまり込んでいて、原作を研究されたんだなぁと感心しました。それにしても、ほぼ無名だった頃の亮平さん。あの「ガッチャマン」に出てるんですよね…彼の性格を考えたら、あれはあれで一生懸命だったはずですが。作品に対する思いで、こんなに差が出るんだな。制作者の気持ちって大事だなって思いました。[インターネット(邦画)] 8点(2025-03-23 12:00:48)《改行有》 4. マイ・ブロークン・マリコ 《ネタバレ》 原作既読。 原作マンガにほぼほぼ忠実なので好感を持ちました。 ストーリーはロマンス要素一切なし。機能不全家庭に育ったマリコとかなりコミュ症のトモヨの悲しくも激しい友情物語。ぜひ原作を読んで欲しいかな。あのラストシーンは画の方が絶対にいい。 マリコ役の奈緒さんはすごくハマっていたけど、永野芽郁さんは…頑張っていたと思うけど、まだ品がある。トモヨってがさつなんですよね。あと、マリコの父親の再婚相手が吉田羊さんではきれいすぎるんだなぁ。もっと老けてて、暗~い目をした疲れたおばさんなんですよ。そして、マリコの毒父が尾美としのりさんが老け役をやるようになったかと、時の流れを痛感。[インターネット(邦画)] 5点(2024-06-30 17:08:44)《改行有》 5. 劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 《ネタバレ》 亮平さんを好きになったきっかけのドラマの劇場版ということで、ワクワクしながら見ておりました。 地元横浜のランドマークタワーをよくぞあそこまで燃やしてくれました(笑)あの火災では、横浜随一の某FM局は壊滅状態です。あんな大規模な撮影、いつやっていたんだろう。エキストラで参加したかったわぁ。 さて、のっけからの航空機炎上。まさに今年の正月に実際に起こった事故を先見していたような場面から映画はスタートしました。 もはや、体格俳優の亮平さん。患者を抱えてあの非常階段を降りるシーンは手に汗握る物がありました。 今回は劇場版ということで、新キャラ登場。エリートで気の強い医師を杏さんとは、適役かと思います。その他、ドラマを見ていた者には血沸き肉躍るキャストの面々。かつての適役、白金大臣、超かっこいい♪ 2時間の枠でドラマ展開するにはこれだけ詰め込まないと尺がもたないのでしょうが、残念ならが1時間ドラマの感動と興奮には適いませんでした。それがちょっと残念だったかな。そして突っ込みどころといえば、火災の中で開胸手術跡のある患者をオペしますが、優秀な循環器外科医とナースがいるにもかかわらず、アルファリンを飲んでいることを先に気づけないのは矛盾がありました。※アルファリンは血液の凝固を抑える薬剤で、心臓疾患がある方は飲んでいることが多いと思います。 しかし、難解な医療用語を緊急時にさらっと言えるのは、さすがに役者さんだし菜々緒さんはじめ医療スタッフの手際の良さも、かなり勉強されたのだと思います。それだけでも充分見ごたえのある作品です。 このドラマはコロナ禍に始まったこともあり、多くの医療従事者の方々へエールを送る役目を担っているかと思います。 素敵な作品だと思います。[インターネット(邦画)] 8点(2024-06-30 15:57:40)《改行有》 6. あんのこと 《ネタバレ》 予告を見た時から、公開されたら行こうと思っていました。主演の女優さんは最近ヒットしたドラマに出ていたそうですが自分はテレビドラマを見ていないので存じ上げませんでした。 ある新聞の三面記事を元に脚本を起こしたと言うことで、もしかしたら複数の出来事を集約したのが「杏」だったのかも知れません。 機能不全家庭に生まれ、子供の時から母親に搾取されてきたあん。 ある日、パパ活の最中に相手が薬で死んでしまったことから警察に捕まり、そこで出会った刑事の力により構成への道を歩み始めるはずでした。少なくともこの時の刑事は「あん」を本当に気にかけ、助けるつもりだったのでしょう。人は誰も善人と別の顔を持っている。その現実を見せつけられた作品です。毒親に支配され、体を売ってまでお金を作って来たあんは、本来優しい子だったと思います。働き始めた介護施設であんに心を許す利用者がいました。頼りにされることや、守ってくれる大人がいることで居場所を見つけたかのように思えた矢先、コロナがあんの進むべき道を閉ざします。 結局、刑事も、その刑事を記事にしようとする記者もあんを救うことはできなかった。 毒親の権化のような母親が登場します。もはやラスボスです。ここで??という場面で出没します。与えられたことのない母親の愛情を、見も知らぬ子に対して芽生えた矢先それさえも奪われてしまったあん。 ここまでひどい母親がいるものか、と思いますが現実に見聞きする事件の親たちが、つまりこの母親なわけです。子供の愛し方を知らない(わからない)親は実際にいます。あんが家を出なかった理由に祖母の存在がありますが、それはかつて母親の暴力から守ってくれたという理由。 あんに虐待を加えるこの母親もかつては、同じことされていたのだろうと推察します。虐待の連鎖。 願わくば実在した「あん」に少しでも幸せな時があったことを…。 。[映画館(邦画)] 7点(2024-06-21 23:08:04)《改行有》 7. PLAN 75 《ネタバレ》 倍賞千恵子さんが、自らの老いを隠さず自然な演技で引き込まれました。高齢者が長生きし、少子化で子供が増えず医療費が財政を圧迫するような社会を作ったのが政府なら、それならお年寄りには自ら〇を選べる法律を作りましょうと決めるのも政府。 慎ましく暮らして来た人々がただ流されて淘汰されていく姿は、なんだか近い将来現実になりそうで私は観ていて少し苦しくなった。 近未来のお話だと思っていたけれど、「プラン75」以外はリアルタイムのお話なんですね。そこがまたリアル。 例えば子供の医療費のために日本で介護の仕事をする外国人女性。これだって日本人の若者がこの職業には就かないから。労力と賃金があまりに釣り合わない。これも政府の悪政ゆえ。 ミチさんがボウリングでストライクを出した時、周りの若者がハイタッチして来るシーンでは、ミチさんが楽しそうで涙が出て来た。 人は孤独なんだけれど(たとえ家族がいたとしても)、孤独を認識してしまった途端脆くなるし、弱くなる。プラン75を申請し、いよいよその時にカーテンの隙間から同じように〇を迎える人を見てしまい、逃げ出すミチさん。人の最期なんだからもっと気を利かせた設備にするべきだけど、それもやっぱりお役所仕事的で現実味がありました。あれはヒロムのおじさんだったのかな。 まだ頑張れる、生活保護は人様に迷惑がかかる。そんな常識を持った人が苦しむ世の中ではいけない。 若い人に見て欲しい。[インターネット(邦画)] 6点(2023-02-19 00:17:52)(良:1票) 《改行有》 8. Dr.コトー診療所 《ネタバレ》 「ガリレオ」を観に行った時、予告編を見た。曲は中島みゆきさん。予告編だけで泣きそうになった。 で、本編を見たんだけどそば屋でミニ天丼セットを頼んだら天ぷらそばのセットが天丼でした、みたいな感じ。どれも主張していて、尚且つ同じような味付けだから飽きてしまうような感覚。 2時間の中であれだけのエピソードを詰め込んだ結果、見ている方はずっと落ち着かなかった。 剛洋は犯罪に関わったのか、診療所はどうなるのか、剛利の足はどうなるの?そしてコトー先生の命はどうなる?彩佳はシングルマザーか?往年のファンに向けてのサービスなのか、かつてのキャストをちょっとずつ出していたけど、和田さんとナミのエピソードには興ざめ。必要あったか?あれ。 台風が島を襲って、土砂崩れ。けが人多数。暴風雨で自衛隊も来ない。次々と運び込まれる島民たち。どうなる。どうする、コトー先生!でも、その先生が運び込まれるレベルでさぁ大変。なんとかって爺さんがもう冥土に行きかけてるのに「こんな死に方して欲しくない」と心臓マッサージをする先生。あのシーンは研修医のハントの方が正しい。医師であれば、あの場合は生存の可能性が高いばあちゃんを優先すべき。しかも、先生はいきなり白血病が悪化してヘロヘロだかんね。ハントが出来る子で命拾いのばあちゃんでした。 あと、相変わらず漁師の外野がうるさすぎ。緊急事態なんだから、治療が終わったらさっさと帰りなさいよ。しげさん、あんただよ。 と、いろんなことが気になって感動はなかったです。 相変わらず沖縄の島の景色は美しかったし、16年経ってもあの島は変わらずに人々が息づいているんだよ、と言うのはわかるんだけどね。とにかく盛りすぎで着目点が絞れず、がっかりしました。 しかし、なんといってもこの映画で一番驚いたのは彩佳と茉莉子の変わらなさ。子役はあんなに大人になっているのに、女優陣は当時とほとんど変わらないって、女優マジック![映画館(邦画)] 5点(2022-12-29 00:03:07)《改行有》 9. THE FIRST SLAM DUNK 《ネタバレ》 SLAM DUNK映画化と言うニュースを知って、気持ちはわぁ~っと盛り上がった。あれは確か去年のこと? 何気に楽しみにしていたし、しっかり公開初日のチケットを取った。その前になにやらネットでいろいろ炎上していたけれど、本編を見てそんなに声優交代に違和感は感じなかった。何しろリョータ以外はそんなにセリフないじゃんね。 だがしかし、それこそが井上先生の目指した作品だったのではないかしらん??動きはリアルに、セリフは極力そぎ落とした実写のようなアニメーション作品を作りたかったんでしょう。30年ほど前に放送されたTV版は、子供が見る時間帯と言うこともあってどうしたってギャグ要素は必要だったと思うし、ロボットアニメや戦隊物と違っておもちゃメーカーがこぞって商品化できないジャンルのアニメをよくぞ1年以上放送したと思う。端折ってはいたものの、途中までは原作に沿っていたし、声優さんたちの演技も良かった。だから、TV版キャストにこだわる気持ちはわからなくもないけれど、あそこまで口汚く罵るほどだろうかね?と見ながら思ってしまった。 そういう人たちはTV版SLAM DUNのファンであって、井上雄彦ファンではなかったのかも。井上先生が言うように、一度映像化を許可すればそこから先は制作会社の仕事であって、原作者は口をさせず「原作 〇〇」とテロップが出るのみらしい。(これは宮部みゆき原作の「模倣犯」でも言われていたこと)5年もの月日をかけて制作されたこの作品は、評価に値すると思う。映像としては。 SLAM DUNを知らない人が見たら、リョータに1ON1をしかけた少年と、かつてのキムタクみたいな不良と(でもちゃんとゴムの上履き履いてて可愛かった)、「俺にはもうリングしか見えねぇ」とつぶやいたカッコいい三井が同一人物とわかったかどうか。 あと、どうしてもこの映画をつまらなくしてしまったのはリョータと母親の関係である。 重すぎる。あの病的なまでに笑顔を見せない母親。息子に「俺が生きててごめん」なんて思わせるなんて最悪な親だわ。 井上先生が、なぜあの設定にしたのかわからないけど、リョータの描写を少なくして試合のシーンをもっと見たかったなぁ。花道が背中を傷めたシーンはグッと来た。「俺は、今なんだよ」。そうだよねー、そのセリフだよ。そしてファンならだれでも心の中でつぶやいたであろう「左手は添えるだけ」。 再編集版で試合のシーンを作品化してくれないかなぁ(笑)[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2022-12-10 12:25:02)《改行有》 10. 劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 映画館に20回足を運んだのは初めてのこと。おそらくこれからもないと思う。 いいものを見せてもらいました。 400億の男とか、そんなことはどうでもいいです。煉獄さんが、本当にかっこよかったから。[映画館(邦画)] 10点(2021-09-15 22:41:17)(良:1票) 《改行有》 11. 唐人街探偵 東京MISSION 《ネタバレ》 最初に謝っておきます。Tony Jaa目当てで観に行ったのでレビューに偏りがございます。 「マッハ!!!!!」からファンなので、とりあえず動いてるトニー・ジャーが拝めるだけで有難い。 いや「Monster Hunter」も当然見たんですけど、いずれにせよ彼に回ってくるのはあまり頭のよろしくない、脳みそ筋肉系ばかりだなぁと思っております。でも、ご本人はガチで楽しそうに演じていたので、涙がでるほど嬉しかったですよ。どんな作品であろうとタイの俳優が国外で活躍するのはすごいことなので。 で、お話はマンガみたいなトンデモ展開でございました。シリーズ3作目らしいですが、と言うことはそれなりにヒットした映画なんでしょうか。主人公の探偵は世界の探偵ランキングで1,2を争うそうですが、コナン君や金田一少年を見慣れている日本人としては「…」と言う感じでした。妻夫木聡やら浅野忠信やら三浦友和、長澤まさみと言った面々が出演しておりますが、大丈夫かしら?黒歴史にならないかしら?と上映中にもかかわらず不安になったりして。三浦友和の裁判が今日。で、その日に「判決!」って早すぎるー。確かに日本の裁判は長すぎるけどいい加減すぎるだろ。でも中国は人口多いし、あれが普通なのかしら?? で、裁判中にヒロイン長澤まさみと三浦さんがまさかの親子(笑)嫌な予感はしたけど、その通りでした。しかも、長澤さんは中国残留孤児!!!え?これいつの時代の話なの?ここで映画は感動の場面へ。そしてお盆で花火が上がるTOKYO。美しい花火を見上げる世界の探偵たち。BGMはM.ジャクソンの「ヒールザワールド」って、なんで?もう無理やり感動、無理やり平和。人類みな兄弟的な? ただ渋谷の交差点にオープンセット作ったりお金はかけてるんだろうなぁとは思いました。 セットはすべて「外国人が好きそうな日本」と言う感じで、やっぱり誤解されてるのねー。途中で妻夫木聡が聖星矢、トニー・ジャーがちびまる子ちゃんにコスプレします。日本=レイヤーさんって、わかりやすい。久しぶりに聖星矢の主題歌聞いて乗っちゃった私がいますけど。欲を言えば本格的なトニーのアクションが見たいけど、主役じゃないから仕方がないか。 エンディングは何故かみんなで踊るんですが、でも、もしかして平和になるにはエンタメが一番分かり合えるんじゃないかって思ったりして。あの感じでは「4」も作るつもりっぽいですけどね。[映画館(吹替)] 5点(2021-07-12 23:32:52)《改行有》
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