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1.  アイリッシュマン 《ネタバレ》 スコセッシ、デ・ニーロ、アル・パチーノの奇跡の共演。テーマは友情・信頼と家族愛、そして”老い”に集約されるだろう。デ・ニーロ演じるフランクのマフィアへの成り上がり、マフィア勢力の移り変わりと裏切り、そして死へ向かっていく老後の姿を描き出した。時は流れ、カストロやケネディ大統領の就任と暗殺といった歴史と共にマフィアを取り巻く状況は変わり、忠誠を誓ったジミーとの固い友情は裏切りに変わる。家族を守るために汚い仕事をこなし、ジミーをも暗殺したフランクに待っていたのは、孤独であった。体は朽ち果て、娘からは拒絶されたフランクに残されたことは祈り、死を待つことである。時代に翻弄され、友情や家族を犠牲にした男の半生を静かながら重厚に描き出した作品。[インターネット(字幕)] 8点(2020-05-31 01:48:47)(良:1票)

2.  ベニスに死す 《ネタバレ》 真の芸術、美の創造に悩む老いた作曲家がベニスで美を追い求める物語。 作品のテーマは美と醜、若と老、純粋と不純、そして生と死である。作曲家と出会った美少年はまるで対照的で、手の届かない存在なのだ。それはまさに芸術家としての自らの人生に重なる。 作曲家は自身が創造できなかった理想の美を少年に見出し、一人の芸術家としての己の人生をかけて少年を追うのだ。そこに肉欲は存在しない。 そして美しきベニスに忍び寄るのは伝染病の影。ここにも美醜の精神が表現されている。 作曲家は自らを騙し、老いを隠すため若作りをする。しかし、自らの醜さを隠したところで美を得ることは出来ない。ラストシーンで化粧が剥がれ落ちていく作曲家は遠くに少年が太陽に照らされる姿を見ながら、死ぬ。自分の実践する/してきた美は偽物であり、本当の美を認識させられるのだ。 本作は芸術や美の存在について提起し、死を描きつつ作曲家の半生を壮観する見事な芸術作品。[地上波(字幕)] 9点(2020-04-07 16:47:34)(良:1票) 《改行有》

3.  ブラック・スワン 《ネタバレ》 ”白鳥”のように美しく優雅だが繊細な一人のバレエ・ダンサー(ナタリー・ポートマン)の内面に抱える主役抜擢への緊張やライバル出現への不安こそが”黒鳥”として表現・演出しているのが深い。 主人公の内面と劇中劇である”白鳥の湖”が見事にリンクしている。 白鳥→ナタリー・ポートマン 王子→ヴァンサン・カッセル 黒鳥→ナタリーの内面に存在する不安(ライバル) 現実と虚構が入り混じり、精神が崩壊する様を圧巻の映像と張りつめられた緊張感で描き出した狂気の作品。[DVD(字幕)] 8点(2020-04-02 15:34:31)《改行有》

4.  レスラー めちゃ深い映画。 年老いてもプロレスで会場を沸かせる一方、娘との不和、貧窮、恋などリング外で待ち受けるのは厳しい現実。それは目を覆いたくなる程のリアリティで描かれるプロレスで負う傷や病気よりも痛々しい。そんな辛い現実と寿命を確実に縮めるが華やかなリングのどちらが自分のステージなのか葛藤する主人公。 プロレスにはどちらが善玉でどちらが悪玉かというシナリオが決まっているが、現実世界にはそんなものは存在しない。 ”名前”が人生において選択した道を表現している点も深い。[DVD(字幕)] 9点(2020-03-25 13:32:27)(良:1票) 《改行有》

5.  冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 園子温ワールド全開!!! 不気味な熱帯魚屋に宗教色の強い遺体解体小屋、血で真っ赤に染まった浴室といった圧倒的ビジュアルにより作りだされた不穏で邪悪な唯一無二の世界観! この作品は気弱で家庭内に不和を抱える主人公(吹越満)の暴力への目覚めを描いている。かなり、エロ・グロ要素も多くショッキングな映像も多い本作。しかし、ただのバイオレンス映画で終わらず、心に響くのが”冷たい熱帯魚”なんです。 主人公が最後に放つ台詞。「人生っていうのはなぁ、痛いんだよ!!」でんでん演じる村田は自分の足で生きていくことは痛いし、辛いことなんだと主人公に分からせた。本作のグロシーンは生きていくことへの精神的な痛みや現実を受け入れることの辛さを”血肉”という映像的モチーフを用いて、暗に表現していると思いました。理想の生活、思い描いた生活をするには痛みを伴うのだと。[DVD(邦画)] 8点(2020-03-18 17:07:38)《改行有》

6.  ナチュラル・ボーン・キラーズ 《ネタバレ》  タランティーノ原案と知って鑑賞した本作品。次々と犯罪行為を繰り返すも、メディアによって神格化されるヤバイカップルの逃走劇を描く問題作。タランティーノ原案とあってのっけからタランティーノらしいシーンが続く。(トゥルーロマンスにも似ている)しかし、監督オリバーストーンはここに”人間に潜む暴力の根源”や”暴力を助長するメディア”といったメッセージ性や刺激的な映像を付加した。それがタランティーノの意図に反しており批判の声も多いが、私はこれはこれで全然ありだと好意的であった。  伝染する暴力。ミッキーは親からの暴力、マロリーも性的虐待を幼いころから受けていた。暴力は新たな暴力を誘発する。暴力が伝染する要因は暴力が人間の根源に存在しているからに他ならないのだ。我々は己の奥深くに凶暴性や攻撃的指向が存在することを自覚しなければならない。記者であるゲールもミッキーとマロリーの暴力に魅せられ、殺戮に参加した。ここで我々は暴力の伝播を目の当たりし、その異質性と不気味さを体感するのだ。ミッキーは殺人は純粋なものだと語る。倫理的な問題を取っ払い、根源に潜む暴力への衝動を解放させ、魂を自由にさせることができるからである。殺人は束縛からの解放であると主張しているのだ。つまり、彼らにとって数々の殺人行為は精神的自由を求めるための旅の一環に過ぎなかったともいえるだろう。彼の発言は犯罪を助長する可能性が極めて高い。皮肉にも、本作上映後には模倣犯が多発したという。監督の伝えたかった”暴力の伝染”が目に見える形で現れてしまったのだ。  また、ミッキーは己の内に潜んだ暴力的衝動を”悪魔”と表現している。その悪魔は愛によって制御されていると彼は語る。愛とは広義に解釈できる。ミッキーとマロリーの間の恋愛感情のみならず親切心や哀れみといった感情も入る。暴力的衝動が発露するか慈悲の心へと置き換わるかは相手への愛によって依存するともいえるだろう。こういった暴力の性質を監督はミッキーとマロリーというまさに”象徴的な暴力的存在”を描くことで投射したかったのではないだろうか。極めて残虐で恐ろしい殺人者にも悪の根源は存在し、突発的に無から生じた訳では決してないのだ。  あと、本作のタイトルでもある「ナチュラル・ボーン・キラーズ」について。直訳すれば”生まれながらの殺人者”。これはミッキーのセリフである。しかし、果たしてミッキーとマロリーはナチュラル・ボーン・キラーズだったのだろうか。人間は誰しも生まれながらのして暴力への衝動は存在する。ただ、それが発露して殺人者になるかどうかは生まれた瞬間には決定しない。発露するか否かには暴力の伝染による影響が大きくある。つまり、彼らは生まれながらの殺人者ではない。凄惨な過去が原因なのだ。それ故、病的なのは彼らではなく、本当の意味でのナチュラル・ボーン・キラーズなのだ。  しかし、アニメや画質、画面の色が入り乱れる映像の数々やコメディ風タッチ、タランティーノっぽい殺人のシーンなど自分好みのクセの強い映像の数々とこれまで書いてきたような真面目なメッセージ性という二つが完全に両立できているとはいえない。そういった意味で作品の一貫性に乏しい作品ともいえる。ただ、非常に実験的かつ刺激的であり暴力に関するメッセージ性、メディアの表現も秀逸であったため、高得点をつけた。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2019-10-15 01:28:44)《改行有》

7.  シェイプ・オブ・ウォーター ギレルモ・デル・トロ監督作品。第90回アカデミー作品賞受賞作品。 デルトロの大好きなモンスターと口の利けない女性との恋を描いたダークファンタジーの傑作。 本作についてデルトロはこのようにインタビューで述べている。Shape of water is shape of love. つまり本作のタイトルであるシェイプ・オブ・ウォーター(水の形)とは愛の形であるということだ。水という物質は様々な形状に柔軟に変化でき、至るところに存在する。それは愛にも当てはまる。デルトロは愛も地域や民族、宗教、言語、性別など様々な壁を越えて存在する普遍的なものではないかという可能性を本作を通じて、我々に提示したのではないだろうか。そのメッセージを”水”を象徴物として用いて素敵なおとぎ話に内包させ、愛が枯渇した現代社会に届けたのだ。その手腕は実にあっぱれだ。現代社会へのメッセージ性も強く込められているため、アカデミー賞を獲ったのも納得である。 その表現方法も秀逸であった。時代は1962年冷戦下のアメリカ。アメリカとソ連が対立し世界中を巻き込んだ混沌の時代である。そして浮き彫りになるマイノリティーと権力者の対立構造。声の出ないイライザや政府の研究の捕らえられた半魚人をはじめするマイノリティーと対照的に高級車を乗りこなす当時の理想の姿であった役人ストリックランド。時代背景と、とりわけこの対立構造が作品の根幹をなしている。話の中心はイライザと半魚人の恋だが、外見が違うからこそ半魚人の心に潜む愛情がより強調されるのだ。 俳優陣の演技や映像、音楽も抜群である。特にアレクサンドル・デスプラの音楽は幻想的な本作の質を高めていると感じた。度々出てくるエロ・グロシーンは賛否両論あると思うが、自分的にはあまり気にならなかった。 愛の可能性や多様性をデルトロ流の世界観に乗せて届けた一作。今まさにトランプ政権下のアメリカから圧力を受けているメキシコの生まれであるデルトロ自身もある種マイノリティーの1人であるというのはでき過ぎだろうか。[映画館(字幕)] 10点(2019-09-17 02:01:27)(良:1票) 《改行有》

8.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 クエンティン・タランティーノ監督4作品目。 タランティーノ節炸裂で最高に楽しい作品だった。これは常識破りのタランティーノの発想、センスを純粋に楽しむ映画。ストーリーは単純で同じ暗殺団の仲間にリンチされお腹にいる子供を奪われた(と思った)花嫁の復讐の物語。 時系列入れ替えによる脚本と超個性的なキャラクター達に奇想天外な世界観、壮絶アクションの数々、アニメの挿入。楽しめる要素がてんこ盛り。千葉真一に栗山千明、田中要次、國村隼といった日本人キャストも多数出演。 キルビルの世界観は常軌を逸しているが、虜になる。沖縄で寿司屋を営む服部半蔵から日本刀を授かるとか東京のヤクザNO.1の用心棒GoGo夕張は超凶暴な女子高生で制服姿で鉄球みたいな凶器を操るとか、一見なんやそれと思うけどだんだんその設定が自分の中でハマってくる。 印象深いシーンも多い。ブライドとヴァニータ・グリーンのナイフでの決闘にクレイジー88との死闘。意外と変態医者バックを倒すシーンも好きですね。そしてオーレン石井との雪の降り積もる日本庭園での闘い。ユマ・サーマンとルーシー・リューがお互い片言の日本語で言葉を交わして始まる一騎打ち。オーレン石井を倒して流れる梶芽衣子の修羅の花は最高! キルビルは全編にわたりタランティーノの選曲センスが冴えわたる。opのBang Bangに始まり布袋の有名なテーマ、Don't let me be misunder stoodなど最高のマッチングを堪能できる。タランティーノは自身の映画に既存の歌や音楽しか使用しないことについて自分の映画の本質を理解できない知らない人に作曲を頼みたくないからだとコメントしているが、タランティーノ主導の元で既存のものを使用するからこそこのマッチングも成立していると言わざるを得ない。 とにかくタランティーノの繰り出すアトラクションのような映画。日本人にとってはニヤニヤしてしまう箇所も多いし、映画として未体験ばっかりでとても面白かった。これぞタランティーノ!! ただ、いくらなんでもクレイジー88は血が出すぎ。[DVD(字幕)] 9点(2019-09-14 21:04:00)(良:2票) 《改行有》

9.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド レンタルで2度目の鑑賞。1度目は映画館で。正直映画館で見たときにはパッとしなかったけど、しっかりと知識を入れた状態で観た2回目はホントに素晴らしかった! これまでのタランティーノ映画より今作は情緒的でメッセージ性が強かったように思う。そのメッセージ性とは昔のハリウッドへの愛。 ”ハリウッド”には2つの意味がある。1つは映画産業として、もう1つは街としての意味である。新進気鋭の若手として絶賛売り出し中の女優シャロン・テートとスターだったが今は落ち目の俳優リックとそのスタントマンのクリフ。そんな両者は実に対照的でありながら隣家であるという皮肉。街としてもヒッピーがうろつき、かつては映画を多く撮影し、ハリウッド黄金期を支えていたセットはマンソン・ファミリーの巣窟になっている。そんなハリウッドの光と影に焦点を当てながら、時流を恨みハリウッド黄金期を懐古する実に感情的な物語である。タランティーノの遊び心も満載でブラピとレオのタッグも最高。観れば観るほど新たな発見がありそうな仕上がり。 これまで幾度となく自身の映画への偏愛を表現してきたタランティーノ。まさに映画界そのものへの愛を形にした本作はタランティーノの集大成といって過言ではない。[DVD(字幕)] 10点(2019-09-13 16:06:58)《改行有》

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