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ワンダーウーマン 1984 - やましんの巻さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ワンダーウーマン 1984
レビュワー やましんの巻さん
点数 10点
投稿日時 2021-05-18 14:44:08
変更日時 2021-06-04 11:04:48
レビュー内容
・・・前作のラストで、ワンダーウーマン=ダイアナはこう“独白[モノローグ]”する。「かつて私は世界を救おうとした。そしてどんな人間にも光と影が同居していると知った。人々の善と悪の戦いは続いている。でも愛があれば、その戦いに勝てる。だから私は戦い続ける」と。だが今回の彼女は、「善と悪」以上にいっそうフクザツで始末に悪い人間の「欲望」との戦いに直面する。だからこそその時代設定が「1984年」でなければならなかった。なぜなら、まさにあの時代こそ高度資本主義社会がピークを迎えようとするものだったからだ。

そして登場する、ふたりの「悪役[ヴィラン]」。だがこの映画は、そのどちらも「欲望」に負けた“犠牲者”として描きだす。ずっと負け犬の人生をおくり、ひとり息子だけが生きがいのマックス。そして“チーター”ことバーバラも、ホームレスの老人に親しく声をかける不器用だがやさしい人間だった。偽りの“力[パワー]”を得て自分を見失ったそんな彼らに、ふたたび「真実」へと目を向けさせること。だがその前にダイアナ自身が、最愛のスティーヴとふたたび出会えた幸福を“断念”することこそ「真実」だと受け入れなければならない。

その葛藤の果ての決断(……そして、それをダイアナに促したスティーブの“男気”!)をへて、彼女はついに真の「勇者[ヒーロー]」として走り出し、ついには“空を飛ぶ”のである。前作の戦場を疾走する場面に続いて、ここでもこのダイアナの「疾走」こそ本作のハイライトであり、最も感動的なシーンに違いない。いやぁ、泣いたな。ぼろ泣きです(笑)

感動的といえば、ダイアナとスティーヴがジェット戦闘機で空を飛ぶ場面。ふたりはマックスを追跡するために機を“拝借”したんだが、ちょうど独立記念日の花火があがるなかを飛ぶそのシーンは、本当に美しく、ロマンチックなのだった。まるで、リチャード・ドナー版の『スーパーマン』でスーパーマンとロイス・レインが夜空をデートする、あの最高にロマンチックなシーンのように。だからこそ本作のクライマックスで、アッと驚く「時間の逆行」ですべてメデタシメデタシという展開にも決して驚きはしないだろう。だって、それもまたドナー監督の『スーパーマン』でぼく(たち)は“経験済み”だからだ。

同じくリチャード・ドナーの『スーパーマン』こそを愛する者のひとりとして、パティ・ジェンキンス監督に今回も乾杯と両手いっぱいの花束を進呈しよう。
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投稿日付邦題コメント平均点
2021-05-18ワンダーウーマン 1984105.92点
ワンダーウーマン106.52点
2016-03-29アメリカン・スナイパー106.94点
2014-10-29マネーボール106.86点
2014-10-28ホワイトハウス・ダウン106.58点
2014-10-22カウボーイ&エイリアン74.73点
2014-04-05ラッシュ/プライドと友情107.48点
2014-04-02ゼロ・グラビティ67.63点
2013-11-22ペコロスの母に会いに行く106.76点
2013-11-20三姉妹~雲南の子107.75点
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