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セブン - 由布さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 セブン
レビュワー 由布さん
点数 9点
投稿日時 2002-11-04 00:57:45
変更日時 2002-11-04 00:57:45
レビュー内容
本作の主演は、サマセット=フリーマンであり、対峙するのはジョン・ドゥ=スペンシーであって、ミルズ=ピットは狂言回しである。狂言回しが適当でないなら、水先案内人である。本作のように、主演も対峙者も表面に出て積極的に動かないキャラクターである場合、物語を進行させる役がどうしても必要なのである。それが、ピット演じる自信家で過熱気味の若手刑事ミルズである。だが、この役所は、物語を引っ張っていく牽引力は必要だが、主演になっては駄目なのだ。ミルズが過熱気味に暴走すればする程、主演のあるいは対峙者の深みなり底知れなさなりが強調されれば、ミルズの狂言回しの描き方は成功したと言え、フィンチャーは、実に巧みに描いている。ただ、物語の収束は、いささか物足りない。スペンシー=ジョン・ドゥが「妬み」の罪を引き受けて半ば自殺的に殺されるのでは、いかにも自己満足の所産に過ぎない。当て馬にされたミルズこそ、いい迷惑である。物語の展開からすれば、ラストは、署に戻ってきたサマセットに、ジョン・ドゥの弁護士が依頼人から預かったメッセージを渡し、そこに「妬み」の文字と、そもそもの発端だった失楽園のフレーズを見て愕然とするサマセットの方がインパクトがある。「いかにも沈着冷静を取り繕ってきた老練の刑事さん、貴方だって例外ではない」と。ミルズの若さ、向こうっ気の強さ、愛する妻、愛する努力、そして授かった子供への自覚の無かった妬み。本作中のサマセットの苛立ちとは、そういうことではなかったか。自分だって、そういう年齢があったにも関わらず「若いって、いいわねぇ」とは、年寄りの常套句であり、何より、七つの大罪の中で、「妬み」こそ、おそらくは誰もが持ち、避けられない負の感情であるはずだから。いずれにしろ、本作は、ブラッド・ピット主演と思って観ると、何か消化の悪いものでも食べたような気になることは間違いない。
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投稿日付邦題コメント平均点
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