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エレファント - ぐるぐるさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 エレファント
レビュワー ぐるぐるさん
点数 8点
投稿日時 2005-06-06 16:21:54
変更日時 2005-07-18 16:38:08
レビュー内容
正直この作品が映画として優れているのかどうかはよく分かんないけど(前半はかったるかったし)、ラスト20分はショッキングだったなあ。惨劇をドラマチックに描くのではなく淡々と描いてるのも迫力あったし、“彼ら”の最初の犠牲者になるのが、彼らと同じように周りから馬鹿にされている女の子だったという点も、重い。ところで、少し前日本で十代の凶悪犯罪が続発し「十代の心の闇」なんて言葉がよく聞かれた頃、あるニュース番組で十代の人たちを対象とした「あなたは人を殺したいと思ったことがありますか?」というアンケートの結果が紹介されていた。細かい数字は忘れたのだけれど、確か3割位が「ある」と答えていて、ニュースキャスターが「こんなに多くの人が殺意を・・・!」と驚いていたのだけれど、僕は逆にそのキャスターの反応に驚いてしまった。僕は少なくとも9割位の人が「ある」だろうと思っていたから(だから僕は「日本って思ってたより平和なんだな」と思ってしまった)・・・こんな事を言うとアレかもしれないけれど、僕の十代のある時期、ある瞬間、もし銃が手の届く所にあったなら、ひょっとして、ひょっとしたかもしれない、と思う。僕には、それまで惨めな思いを抱き続けていた“彼ら”が銃を手にした時に感じたであろう「高揚」が、ちょっと想像できる。「これで世界は自分たちのものだ!」という、危険で、おぞましく、しかし甘美な戦慄、絶頂感・・・勿論僕は、彼らの行為を正当化するつもりなんて毛頭ない。ただ・・・もし彼らが手にした武器が「銃」でなかったら、例えば故カート・コバーンがギターを手にし「やあ、こんにちは。どんだけ最低だい?」という「銃弾」を世界に発したように、何か自己表現の手段を手に入れていたら・・・と、思わずにはおれないのです。一部の大人は大騒ぎしてたけど「心の闇」なんて別に驚く物ではないし、突然現代に現れた病でもない(だって「源氏物語」にも、嫉妬心という「心の闇」の力で恋敵を呪い殺す話とか出てくるもん)、誰の心にもある物で(それを意識するかは別として)、消し去ったりする事は出来ない、と思う。でも、それを克服して、自分の中に封じ込めたり、違う形に昇華させる事は、何とか出来ると思うんだよね。ル=グィンの「ゲド戦記」で、主人公ゲドが自分の影と戦いながら、最後には抱きしめ、受け入れたように、ね。
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