みんなのシネマレビュー
まぶだち - ぐるぐるさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 まぶだち
レビュワー ぐるぐるさん
点数 9点
投稿日時 2004-11-24 21:17:09
変更日時 2004-11-24 21:19:06
レビュー内容
古厩監督の最新作「ロボコン」を観た時、どこか光るものを感じたので(ってオマエは何様だ。大御所先生か?)この作品を観たのですが、期待以上でした。本作は監督の実体験を元にしているそうですが、まず人物造型が素晴らしい。主人公のサダトモは優等生でもなければいわゆる不良でもなく、またクールで要領が良いのだけれどもその下には純粋な面も持ち合わせている・・・という実にリアルかつ陰影をたたえたキャラクターで、きっと共感する人も多いハズ。対するスパルタ教師・小林も、体罰は日常茶飯事だわ生徒をクズ呼ばわりするわで、とても「良い先生」とは言えないのですが(つうかPTAやマスコミが黙ってないだろ、今なら)グイグイと生徒に鋭い突っ込みをして本音を出させ、また物事の本質を教えようとする所などはやっぱりリアルで、単なる悪役教師でもない。しかもストーリーも、地味ながら良い意味で期待を裏切ってくれる展開。さらに、おそらく多くの人が思い浮かべるであろう「学校」の風景―理不尽な秩序、建前に覆い尽くされた閉塞感、そして休み時間などで束の間訪れるアナーキーで自由な空気などなど―が、見事に映像化されているのです。思うに日本の青春映画のほとんどは大げさだったり、わざとらしかったり、説教臭かったりで、本当の意味で若い人の視点で描かれた作品はごくわずかだと思うのですが、この作品はその数少ない成功例だと思います。それにしても…この、素晴らしい作品のレビューを一番に書けるのはとても名誉なことだと思うのだけれど、反面ある種の寂しさも感じてしまう。今更僕なんぞが言うまでもないけど、日本映画界って今ホンットヤバい状況なのだ。才能や高い志があっても作品を撮れない作り手はたくさんいるし、せっかく良い企画があっても「地味だから」とかいう理由で資金が集まらずポシャってしまう(らしい)。そんで挙句全国ロードショーされるのが「デビルマン」だったりするのだからオーマイガッファックミーベイベー♪悲ーしくーてー悲しくてーとてーもやーりー切ーれないってなもんだ。だから、ホントは映画のことに関して「~しなければいけない」なんて言いたかないけど、もし日本映画の将来を真剣に考えるなら、観客はせめて、良い作品、志のある作り手をきちんと評価・応援しなければいけない、と思うのであります・・・御静聴、有難うでやんす。
ぐるぐる さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2011-08-28南京!南京!107.50点
2010-07-28アマルフィ 女神の報酬94.84点
2010-07-28借りぐらしのアリエッティ75.69点
2010-07-28目撃(1997)85.74点
2010-07-28インビクタス/負けざる者たち87.08点
2010-07-10ヒーローショー96.87点
2008-08-24妄想少女オタク系77.00点
2008-08-24青空のルーレット42.50点
2008-08-24ROBO☆ROCK33.66点
2008-06-02靖国 YASUKUNI94.22点
まぶだちのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS