|
タイトル名 |
ザ・ハリケーン(1999) |
レビュワー |
オオカミさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-09-12 02:14:13 |
変更日時 |
2004-09-12 02:14:13 |
レビュー内容 |
独房の中にいると人間は哲学的になる。ボクサーという肉体労働者が知的な存在に変わる。生まれに起因する差別や偏見は正義の実現を妨げる。訴訟社会のアメリカでは、法的な正義よりも技術的な勝ち負けが争われることが多い。正義とは何か?もし同じ事が我が国であったとしても、同じような正義の実現が可能であろうか?ストーリーとしては地味ではあるが、じっくり考えさせられる作品である。デンゼルは肉体改造をして見事にボクサーを演じていた。少年との出会い、そしてお互いに人間的に成長する過程も素晴らしい。無償の弁護を続けたデビッド・ペイマーとハリス・ユーリンも味があった。もちろん、最後に登場するロッド・スタイガー演じる判事の怪演も見事。ただ、背景にある巨悪に対する描き方が中途半端に終わったことが残念ながら減点。 |
|
オオカミ さんの 最近のクチコミ・感想
ザ・ハリケーン(1999)のレビュー一覧を見る
|