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タイトル名 |
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド |
レビュワー |
ともともさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2009-02-06 22:18:31 |
変更日時 |
2009-02-06 22:19:41 |
レビュー内容 |
この「石油を掘って金持ちになった男」という、どう料理しても美味しそうな作品にはなりそうもない材料で作ったにしては、映画としての面白さは味わえる作品に仕上がっていたと思う。 子供への思いの絶妙な揺れ幅の描き方は圧巻。 私にも子供がいますが、実子であっても、想いが揺れることがある。 自分の時間やお金が、大量にかかること。 キャリアが育児で中断されること。 運動が苦手なことにがっかりしたり、成績が悪いと怒ったりもする。 でもそれを遥かに上回る愛情があるから、親でいられる。 ダニエルの場合、実子ではない。 けれど愛はある。 「この子供は石油事業を円滑にする道具でしかない」と、彼は必死に自分に言い聞かせている。 けれど確かに愛はあって、結果彼はその愛に負けてしまう。
ダニエル・デイ=ルイスの演技は、新作が出るたびに「もうこれ以上はない至高の到達点だろう」と思うのに、次の作品では更に磨きのかかった演技を見せてくれる。 ブッチャーの演技がわざとらしく思えてしまうほどの今回の演技は、神業の域に達している。
8点献上!
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