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裸の島(1960) - ボビーさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 裸の島(1960)
レビュワー ボビーさん
点数 8点
投稿日時 2005-04-09 22:45:50
変更日時 2005-04-09 22:50:28
レビュー内容
何もない島で、一つの家族が生きている。毎日毎日繰り返される重労働に弱音を吐く事もなく、誰かに頼ったり頼られたりする事もない。家族は自分に課せられた役割と仕事をもくもくとこなしていた。平凡で何気ない日々を生きていた。しかしそんな中、幼い命がいきを引き取った。母親の心は崩れ、内側の崩壊はあっという間に外側まで広がり、母親は身も心も崩れて行った。苦しく、辛い日々に積み重ねられたストレスなど積もり積もった苛立ちは、息子の死によって耐える事が出来なくなった。その狂う姿はあまりにも切なく、あまりにも痛々しかった。しかし母親の崩れる姿を優しい瞳で見守る父親の姿が横にあった。まるで「泣いてもいいんだ」と言っているようだった。励ます事も、慰める事も、一緒になって悲しむ事もせず、ただ強い気持ちでしっかりと地面の上に立っていた。そして彼等は生き続ける。日々の日課を休む事は死を意味する。悲しみに沈んでいる暇など彼等にはなかった。人間は生き続ける為に立ち止まっては行けない。どんなに苦しくても、どんなに悲しくても絶対に立ち止まってはいけない。と言う事を僕は学び、そして深く心に刻みました。
ボビー さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2014-09-25アバウト・タイム 愛おしい時間について106.84点
LUCY ルーシー85.53点
とらわれて夏87.13点
2014-04-258月の家族たち95.86点
2014-04-25白ゆき姫殺人事件66.28点
2013-08-25キャビン96.33点
2013-08-25横道世之介57.46点
2013-08-25ザ・マスター106.42点
2013-08-25シュガー・ラッシュ107.50点
2013-08-25エンド・オブ・ウォッチ96.56点
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