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世代 - 鱗歌さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 世代
レビュワー 鱗歌さん
点数 8点
投稿日時 2010-08-31 00:51:10
変更日時 2010-08-31 00:51:10
レビュー内容
第2次大戦下のポーランドにおけるレジスタンスの物語、ではあるけれど、鬱屈した青春群像の物語でもあります。もとはと言えば単なるチンピラ、そのチンピラの単なる石炭泥棒。その石炭泥棒の延長としてのレジスタンス活動。戦争さえなければ、単なるチンピラのままあれこれ悪さをして、やがてそれを卒業して普通の大人になっていたのかも知れない。たまたま、戦時下だったから・・・。だから行動は、いきあたりばったり。仲間の女性に恋をしたり、いきなり敵を射殺してみたり。中には敵と派手に銃撃戦を演じて命を散らしてみる“運のいい”ヤツもいる(最後は“死”であるのに、このシーンのしつこいまでの長さ。派手な死という、一種の贅沢)。しかし誰もがそんなコトができる訳じゃない、何を成し遂げないまま、明日には敵にとっ捕まるかも知れない。と言う訳で、仲間も恋も失い、生きる目的すらも見えない中で、いやおうなくレジスタンス活動に身を任せざるを得ない、鬱屈した日々が流れていく。戦時下という通常ではない状況下の物語でありながら、普遍的なものを感じさせる作品でもある。
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