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新・網走番外地 流人岬の血斗 - 鱗歌さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 新・網走番外地 流人岬の血斗
レビュワー 鱗歌さん
点数 6点
投稿日時 2023-06-10 08:58:02
変更日時 2023-06-10 08:58:02
レビュー内容
冒頭に由利徹の前口上みたいなのがあって、健さんが素で笑ってるっぽく、なんだか楽しそう。と思いきやそのまま物語に突入し、決して楽しくはないここは塀の中。
今回のタイトルは「流人岬の血斗」で、どんなとんでもない場所かと思ったらこれが、看板に偽り大いにあり。網走から健さんが移送された先の刑務所は、囚人たちを信用して開放的な環境で更生を図ろうという、ヒューマニズム溢れる環境。それを支えるヒューマニズム親父が、志村喬。いい人、かつ信念の人。要するにちょっと面倒くさい人(?)。
で、監督が、降旗康男。と聞けば、映画がこういう路線になっているのも何となく、納得。火災をきっかけに知り合った母子との交流が描かれたりして。
舞台は海辺、とくれば、夕日を取り入れたシーンが印象的だったり。
そういう抒情性だけではなく、アクションも気合いが入っていて、トラックが横転炎上、なんていうシーンはちょっとしたスペクタクル。クライマックスのキャバレーへの殴り込みでは、階段も使った立体的なアクション。
正直、中盤やや妙な展開に感じる部分もあるのですが、見どころは多い作品です。
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