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タイトル名 |
ドアマン |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2025-06-01 09:15:02 |
変更日時 |
2025-06-01 09:15:02 |
レビュー内容 |
閉鎖空間を舞台に、悪党どもが人質をとって立てこもり、何やら金庫の中身を狙っている。その閉鎖空間にはあちこちに工事中の部屋があり、そんな中でただ一人、主人公が敵に立ち向かう。ただし、悪党どもが立てこもる部屋には、主人公と人質との関係を示すアイテムが存在し、いつその関係が、バレてしまうのか。 これって完全に、数段スケールダウンしただけの『ダイ・ハード』やんか、と作り手側も思っているはず、というか、「これって『ダイ・ハード』のパクリだと思われちゃうよなあ」とも思っているはず。そう思いながら映画を作るのも、きっと、やりにくいだろうなあ、と。 いやいや、主人公が中年太り気味の冴えない刑事ではなく、意外な職業なのに身体能力がやたら高くってやたら強い。これってコックが大活躍するあのセガール作品に近いじゃないかって? いや、あれもまあ、『ダイ・ハード』があっての作品ですし。 そういう部分は、もう、割り切っているのかなあ、と思うのですが、それらの作品との違いは、主人公が女性。それも中性的な魅力がある。こういう部分は、いいですよねえ。というか、これで主人公が同じようにオッサンだったりしたら、オリジナリティ乏しすぎて、もはやこの作品を作る意味が激減してしまう・・・。 主人公が暗い過去を抱えている設定も、悪くない。けど、これはちょっと掘り下げが浅かったか。 大作ではないだけに、逆にのびのびと好きなことができるのか、アクロバティックなカメラワークがひとつの見どころになってます。あと、何だか暗いシーンが多くって、この雰囲気はダイ・ハードだの沈黙の戦艦だのと言うより、いっそ『ミッドナイト・ミートトレイン』の雰囲気じゃなかろうか。 敵の一味の中に、あまり役に立たないアジア系のヤツがいるのも『ダイ・ハード』っぽい点か。これがよく見りゃ、皆さんお待ちかねの(?)伊藤英明。このまま頑張って、あのアジア系のおじさん(アル・レオン)ぐらい、ハリウッドのヤラレ役として引っ張りだこになっていただきたいもんです。 |
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