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ハンガー(1983) - 鱗歌さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ハンガー(1983)
レビュワー 鱗歌さん
点数 8点
投稿日時 2021-03-30 07:21:11
変更日時 2021-03-30 07:21:11
レビュー内容
アート系の雰囲気を漂わせつつも、ちゃんとホラーになっているところが、エライと思います。アバウトな感想ですみません。
風に布が揺れ、光が揺らめいて、まるで海の底でひっそりと繰り広げられるような、吸血鬼の世界。
この吸血鬼は、日の光があたっても平気らしいし、十字架やニンニクで苦しんだりもしない、らしい(ニンニクに耐性があるのかどうかは映画には出てこないので、あくまで想像)。だけど、都会の片隅で、絶滅危惧種のごとくひっそりと生きている。
最初はデヴィッド・ボウイが物語の中心かと思いきや、彼は、年老いる哀しみを我々に見せつけながら、ひっそりと姿を消す。
そして彼の代わりとなるのがスーザン・サランドンで、カトリーヌ・ドヌーヴとの同性愛描写となるのだけど、ショートカットの顔立ちはそのままデヴィッド・ボウイを想い起こさせる瞬間もあり、性差を超えたイメージとなっています。
ネックレスも物語の中で上手く使われて、ラストで重要な役割を果たし、物語に説得力を持たせています。ホラーらしい見せ場もちゃんと準備されていて。
吸血鬼映画には、こんな映画もあれば、『極道大戦争』みたいな映画もある。いやはや、奥が深いです?
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