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タイトル名 |
ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期 |
レビュワー |
ちゃかさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2025-06-02 12:41:41 |
変更日時 |
2025-06-02 12:51:28 |
レビュー内容 |
相変わらず1と2を見事に踏襲した形式美は、繰り返されるファミリーの運命を感じさせ、ファンとしてはとても嬉しい。 ストーリーは今度は、実在したバチカン銀行とマフィアのスキャンダルにマイケルを大きく関わらせ、謎の死を遂げたヨハネパウロ1世の前で懺悔し涙を流すマイケルも印象的で大胆な話だ。 昔のようにギラギラしたところは失せ、度々ジョークも言うし、娘を前にすれば目尻を下げた優しいパパだ。そりゃあ先代ヴィトーの歳と並んだのだから。時はこの世界でも確実に流れていた。 マイケルコルレオーネという男は、ニューヨークマフィアの最強ボスとして上りつめたが、本当は優しくて責任感の強い真面目な男だ。真珠湾攻撃を機に海軍に志願した過去もある。その優しさと熱さゆえに家族の絆、血の結束を放棄することが出来なかった。家族のためにはなんだってやった。その結果が、本作で終結する。これを涙無くして観ることはできない。 彼の人生は何だったのだろうか。 最期はシチリアの地で懺悔の人生を終えたのだろう。彼の心は救済されたのだろうか。 妻ケイはあの後、きっとシチリアを忌み恐れ、二度と足を踏み入れなかったのではないだろうかと想像する。 1はバイオレンスアクション、2は歴史、3はオペラで締めた。シリーズ通してまさにコルレオーネ家の100年の歴史を描いた壮大なマフィアオペラが幕を閉じた。 |
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