みんなのシネマレビュー
八甲田山 - ちゃかさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング


◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

スポンサーリンク
タイトル名 八甲田山
レビュワー ちゃかさん
点数 9点
投稿日時 2025-05-19 13:41:07
変更日時 2025-05-19 13:41:07
レビュー内容
雪とは何か、寒さとは何か。その姿を確認するために無謀な雪中行軍に行かされる。そんな建前のような目的って何? そんなこと意識しなくても、抽象的ではない現実としての過酷な自然に放り出されれば、雪って何?寒さって?と否応なしに思わされる。
更に、理不尽な命令に従わなければならないという人的な過酷。建前とプライドで固められた謎の訓練によって、若い兵士たちが大勢犠牲になった。指揮系統の混乱、案内人も無下に断り、吹き荒れる暴風雪の中彷徨うしかない。「天は、我々を見放した」その言葉を機に、それまで何とか形を保っていた集団が一気に崩壊した。敵は寒さであり雪であり、士気の乱れ、諦めである。手ごわい外敵から身を守るためには、入念な準備、強い生命力、そしてそれを保つための仲間の存在があるだろう。高倉健の隊と北大路欣也の隊が生死を分けたのはまさにそれ。しかし冒頭ささやかな友情を結んだ二人がこんな形の再会となってしまい、無念を残した。皆そろってこの八甲田山に負けたのだ。
そしてそもそもが日露戦争に向けての訓練だったが、ラストのテロップでその顛末を知らされると、また戦争の虚しさを感じざるを得ない。

度々挟まれる美しい十和田湖畔の花畑や、活気あふれるねぶた祭りの映像。日本には四季がある。今は真っ白な雪と凄まじい暴風に囲まれる色のない景色だが、春になるとあんなにも穏やかで輝いている。そんなことを心の糧に任務を遂行するのだ。それは、この作品を撮影するスタッフ、役者にも通ずる過酷な任務だった。
ちゃか さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-06-02ゴッドファーザー<最終章>:マイケル・コルレオーネの最期96.83点
2025-05-21シェイプ・オブ・ウォーター56.65点
2025-05-19八甲田山96.32点
2025-05-0912人の優しい日本人87.37点
2025-04-29ベン・ハー(1959)98.01点
2025-04-14陪審員2番88.33点
2025-04-02PERFECT DAYS87.42点
2025-03-13楢山節考(1983)77.50点
2025-03-05名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN97.80点
2025-02-28生きてこそ97.08点
八甲田山のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS