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タイトル名 |
まぼろし |
レビュワー |
sayzinさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2004-07-15 23:35:44 |
変更日時 |
2004-07-15 23:35:44 |
レビュー内容 |
「夫を亡くした妻が現実を受け入れる過程を描いた」という巷の認識とは逆に、私にはシャーロット・ランプリングが最後の最後まで過去に縛られ、現実を拒否していた様にしか見えません。終盤、ようやく夫の遺体を目の当たりにすることによって現実を直視しつつも、言葉では現実を拒絶してしまう。現実とまぼろしとの葛藤。砂浜で流す涙が彼女の未来を提示したのかと思った次の瞬間、彼女はまたまぼろしへと逃避してしまう。このラスト・シーンは、私には夫の後を追ってしまった様に思えます。また、劇中、明確には提示されていませんでしたが、彼女は夫に対し常に負い目を感じていたのではないでしょうか。彼女の精神状態は「愛」から来るものではなく、別の何かの様に感じました。そういうことで、5点献上。 |
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