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タイトル名 |
南の島に雪が降る(1961) |
レビュワー |
彦馬さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2005-09-16 12:51:27 |
変更日時 |
2005-09-16 12:51:27 |
レビュー内容 |
「美味しんぼ」の、美食家がたんなるご飯と味噌汁を食べ目に涙を浮かべるシーンを想起させられるように、郷愁というのは客観的な判断力や理性を破壊してしまう力の持ち主です。遥か南方の希望の失われた前線において、運命の諦観を漂わせる兵士に光を与える「電気」。「水車」は彼らを潤し、「着物」は彼らを暖かく包み、そして「雪」は希望となり深深と彼らに降る。紙の雪にホンモノとニセモノの境界の不確かさ、脆さを知る。
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