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タイトル名 |
ロリータ(1962) |
レビュワー |
かんたーたさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2003-08-27 15:06:25 |
変更日時 |
2005-11-23 14:25:21 |
レビュー内容 |
初めて観た時は「シャイニング」やSF三部作を観た後だったので、悪い意味でまとも過ぎてつまらなかったけど、今こうして観直してみると思いのほか丁寧に作られていて良く出来ると思います。ナボコフの原作は読んでいませんが(今度読もう!)、まるで「サンセット大通り」を彷彿とさせるような衝撃的なオープニングから、悲哀に満ちたエンディングまで一人の少女によって身を滅ぼした男の生き様を見事に描き切っています。正直個人的にはスー・リオン演じるロリータのどこに魅力を感じれば良いのか分からないけど、あの主人公を翻弄する小悪魔的なキャラクター、そしてジェームズ・メイソンの(役としての)駄目駄目さ、更にはピーター・セラーズの七変化と個性的な俳優たちのコラボレーションを大いに楽しみました。ついでに言うとシェリー・ウィンタース演じるロリータ母の嫌らしさも凄い、確かにあんな迫られ方をしたら殺したくなる主人公の気持ちも分かるかも…。時間は150分とやや冗長で、監督スタンリー・キューブリック作と言われない限り気付かないかもしれません。三人で怪奇映画を観に行き手を重ね合わせるシーンや、寝ているロリータの部屋に簡易ベッドを持ち込んだりと、どちらかと言うとビリー・ワイルダーのような職人性を感じさせるスタンリー・キューブリック中期の傑作だと思います。当然ラインの97年版リメイクよりも好き。 |
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