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タイトル名 |
アンラッキー・モンキー |
レビュワー |
FSSさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2004-07-07 21:16:38 |
変更日時 |
2007-01-27 19:21:21 |
レビュー内容 |
うーん、一番最初に「ポストマンブルース」を見てしまったのが失敗だった。少しこの監督を過剰評価し過ぎてたかも。
「MONDAY」に続いて、この作品を見たけど、全体のストーリー構成やノリがどれもいっしょ(笑)。内容らしい内容が無く、大まかなシナリオを考えた後は、まさに作品の内容のように、その場の「勢い」と「成り行き」だけで最後まで作ってるような印象。
独特な「非日常」の雰囲気や精神的にドキっとさせられる演出面にセンスは感じるものの、新鮮に見られるのは序盤だけ。結局、この監督特有の「唐突」とか「意外性」とか「運命のイタズラ」といったようなキーワードに象徴される演出パターンに慣れてしまうと、今度はストーリー展開の不条理さやご都合主義、内容の薄さなどの方が気になってくる。
また一般的に「テンポが良い」と評される監督の作品だが、そんな作品は「ポストマン」くらいで、個人的には、この監督に共通する最大の問題点として、むしろ「ダラダラ感」があると思う。
今作も途中の町内会の会合のシーンなど、ストーリーの本筋とまったく関係が無いのに、やたら無駄に時間を取っている。それ以外にも妙に間延びするシーンが多い。
途中のヤクザの話も、基本的に主人公側の話とまったくシンクロしておらず、単に別々のイベントを同時進行させているだけ。ラストでヤクザが金の入ったカバンを抱えて生き返ってくるという展開も、さすがに無理がある。果たして笑っていいのか、驚くべきなのか理解に苦しむ。全体的に「真面目さ」と「おふざけ」のバランスが取れておらず、作品としてのまとまりが無い(その一貫性の無さを狙っているような脚本にも見えない)。
ラスト辺りもダラダラとしているし、スパっと切るところは切って欲しい。あと二十分は短縮できる。もうちょっと監督として自分の作品を客観視する必要があるのでは? |
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