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タイトル名 |
ジョゼと虎と魚たち(2003) |
レビュワー |
ダルコダヒルコさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-09-23 01:58:48 |
変更日時 |
2007-09-23 01:58:48 |
レビュー内容 |
男性と女性、それまでの恋愛経験、(当たり前ですが)性格によって、感情移入、共感、感動の度合いが異なる映画だと思います。本作は女性の主人公の歩行ができないという身体的障害が男性の主人公に圧倒的優位性をもたらすものとして表現されていますが、これほどまでの身体的障害ではなくても、恋愛相手に対して、容姿、職業、学歴、経済、生育環境、家族関係などなどで、何か優位性を感じる、あるいは意図的にせよ無意識的にせよ優位性を探し出す時があるのではないでしょうか?しかしまた、その優位性のもととなる要因は負担ともなりうるもので、その負担が大きく愛情だけでは支えきれないとお互いがわかった時に、誰が悪いわけではなくても別れなくてはならない現実があり、とても切ない思いの別れとなります。誰でもがする恋愛ではないかもしれませんが、支えきれない負担と優位性を感じた恋愛の経験者なら、本作で説明が不足気味の部分も十分に解釈を補完でき、計算された見事な省略と感じると思います。男の主人公の別れた後の嗚咽をはじめ、随所にそうであろうと同意できる会話や行動がいっぱいで、見終わった後に二人で会話ができる映画ですが、デートで見てその後に会話をするのはちょっと重いかもしれません。 |
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