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ジャッカルの日 - kazu-chinさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ジャッカルの日
レビュワー kazu-chinさん
点数 10点
投稿日時 2005-02-07 01:06:14
変更日時 2005-04-21 03:06:46
レビュー内容
実行までのプロセスをねちっこく描く原作にかなり忠実に作ってます。
当時無名に近かったエドワード・フォックスを起用し正体不明の不気味さをよく表現している。
仏国官僚の一人であるサンクレア大佐が散々英国の警察をけなすが、当の本人が愛人を装った女スパイに捜査情報をしゃべってしまったことが皆の前で暴露され悄然と去っていく姿にニヤリ。やっぱフォーサイスも英国人だけあってフランス人には何か思うところがあるのでしょうか。
そういった捜査側内部のゴタゴタをよそに着々と準備をすすめる暗殺者を努めて無機的に描いているようです。原作では捜査の手が伸びていることを情報提供者から知り、進退に躊躇しながらも、昔の貧しい暮らしに戻りたくない今の暮らしを捨てたくないと、迷いをふっきって実行へ一歩踏み出す描写があるが、あまりにも生っぽいと思ったんでしょう、映画では分かれ道でどっちに行くか一瞬迷うシーンに置き換えられています。徹底してプロセスを浮き彫りにすることで原作よりさらにハードな作品になっていると思います。
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